「心の中で一緒に生きている」若くして子供を亡くした親はそう心に決めて生きていく
あなたがたは、勇気ある強い人間だ。あなたは人を救ったんだという満足感と自信に満ちあふれて生きていって欲しい。あなたは私にとってなくてはならない人です。
そう思って、あなたに心から感謝と尊敬をしている人がいることを忘れないで欲しい。
M子さんは、最初は「病気を克服してもう一度生きたかった」と言い、そして「ありがとう」とお礼を述べ、最後は「あなたがたは、勇気ある強い人間だ。あなたは人を救ったんだという満足感と自信に満ちあふれて生きていって欲しい」と、残される人を力づけるメッセージを書いています。自分の死が目の前に迫っていても、人を勇気づける、人を思いやる心があるのです。
M子さんの葬儀では、「出席してくれたお友達の皆様へ」と、家族から次のような文が渡されました。
――○月○日夜に私たち両親家族の許に帰ってまいりましたので温かく迎えました。
……毎日毎日毎日力むことなく素直に、かつ冷静に失意と絶望の中でその恐怖と闘ってまいりました。