(2)気象病チェック項目…3つ以上当てはまれば可能性大
気圧、温度、湿度の変化によってさまざまな体調不良が現れる気象病。どんな人が罹患しやすいのか。気象病・天気病外来を開く「せたがや内科・神経内科クリニック」の久手堅司院長によれば、圧倒的に女性の患者が多いという。
「当院のデータでいうと女性が7割、男性は3割程度です。年代別にいうと20~25歳、そして中年以降の方に症状が強く出る傾向にあります」
女性は生理があり、PMSなど体調不良に陥りやすい。また、40~50代の女性は更年期症状が大なり小なり出てくるため、体調に波が出てくる年代だ。
「そういった体調不良が、気圧や天気の変化によってさらに増幅されて、気象病になるんですね。職種でいうとデスクワークをされている方が多いです。同じ姿勢を長時間続けるため、背中や首、肩が凝りやすく、それが気圧や天気の変化で不調につながります」
コロナ禍以降は10代の患者が増えているという。原因はまだはっきりとわかっていないが、久手堅院長は「コロナ禍で授業でタブレットなどを使用することが増え、同じ姿勢を取ることが多くなったことから頭痛や肩凝りが生じやすくなった。そこから気象病を引き起こしている可能性もあります」と話す。