(下)絶対に避けたい血圧上昇の「NG行為」5つ
昨日に続き、高血圧対策に役立つ情報をお届けする。今回は「絶対に避けたい血圧上昇のNG行為」だ。話を聞いたのは、1987年以来、毎日24時間血圧計をつけ血圧を測定している高血圧専門医、渡辺尚彦医師(日本歯科大学客員教授・同付属病院臨床教授)。
まず取り上げたいのは、血圧上昇のNG行為。その1が、「サウナと水風呂」だ。
「私は以前、サウナに入ると血圧がどれほど上がるのかを調べたことがあります。血圧の変化を測定したかったため、少々長すぎる20~30分、サウナに入っていました。サウナを出る頃には血圧は150(㎜Hg)を優に超えており、心拍数は、汗をかいて激しい運動をしている時と同等の数値である150超。この状態で水風呂に入ると、血圧は一気に低下し、その温度差が体を襲うヒートショックを起こしかねません」
サウナを健康的に楽しみたいなら、「サウナの前後に水をコップ1杯以上飲む」「サウナの温度は60度で最大15分」「水風呂は入らない」を守る。
高血圧で血管がもろくなっている中高年にとって、サウナと水風呂は死に直結する行為、と頭に入れておこう。