福岡市総合図書館(福岡県)国際色豊かな館内にキネマの彩り
古代の時代より、国内外の貿易拠点として栄えた博多港。百道浜にある福岡市総合図書館もまた、国際色豊かな施設だ。
1989年に同地で開催されたアジア太平洋博覧会、通称「よかトピア」。図書館は96年、その跡地に建てられた。蔵書数130万冊は九州一だ。
総合図書館運営課の渡邉恭子さんはこう話す。
「そのうち開架しているのは63万冊。国際資料は8万冊あり、アジアを中心とした80カ国、50言語を揃えています。堅い本ばかりではなく、海外の絵本なども閲覧できます。日本に13ある国連寄託図書館の1つを併設していて、国連の文書や刊行物などの資料も豊富です。福岡の歴史や文化に関する資料も充実しており、近代文学の資料を収集する福岡市文学館では、福岡ゆかりの文学者、夢野久作、伊藤野枝、宇野浩二などの展示も行っています」