著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「朕ハ」に込められた天皇の謝罪 東亜の国々に詫びる形を取っている

公開日: 更新日:
1944年6月8日、戦争の拡大で労働力が極端に不足し始めた太平洋戦争末期、「女子挺身隊」の若い女性が勤労奉仕で、B29による爆撃の標的とされる航空機製造の軍需工場などへも駆り出された。旋盤機械を操作する表情にはかなりの幼さが残る(C)共同通信社

 外務省の見解で「米英二国並ニ重慶政権ソヴィエート連邦」とあるのは、いまさら中国の政府に意地を張っているように見えて、体面が悪いということであろう。それに重慶政権という言い方の中にも、このような言い方そのものが日本軍国主義の視野の狭さを表しているように見えるのだから、何としても訂…

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