片山は日立一高から桐蔭横浜大に進学。エースになったのは4年秋と、プロ注目選手にしては遅咲きの部類だ。
「投球スタイルからして、150キロを出せるようになるとか、肉体的な伸びしろは期待できない。でも、メンタルは別です。本人は都市対抗での敗戦後、『これが都市対抗か、という雰囲気だった』と話していました。セミプロの社会人野球は重圧も段違い。負けたら他の社員から『野球でカネをもらってるくせに』と言われることもある。そうした重圧を経験して精神的に強くなれれば、さらに評価は上がります」(前出のスカウト)
片山にとって価値ある敗戦となればいいが。