ドジャース大谷「珍しく苦言の指揮官」を黙らせるべく狙うは得点圏打率よりも「四球増」
野手として主にDHで出る以上、好機に弱いのはマイナスと思いきや、実はWARの評価で得点圏打率は重視されないという。
大リーグに詳しい友成那智氏がこう言った。
「野手のWARは状況ごとの結果よりも単純に安打数や本塁打数、四球数、盗塁数が加算され、単打よりも二塁打、三塁打、本塁打と長打になればなるほどポイントが上積みされます。さらに、四球は単打よりも価値が高いため、ホームランバッターよりも出塁率の高い打者が有利になるのです。ちなみに今季の大谷は走塁を重視し、ここまで4盗塁(盗塁死0)をマークしていますが、盗塁死は成功で得られるプラス以上にマイナスが大きいので、慎重になる必要があります」
試合終盤に勝負を避けられた昨季までとは異なり、強打者が並ぶ今季は申告敬遠がないため、ここまで7四球にとどまっている。
「昨季、2度目のMVPを受賞した大谷のWARは投手2.4、打者6.5の計8.9だった。MVP候補に名を連ねるのには最終的に6.5~7.0は必要。60本塁打に100四球が目安になるでしょう」とは友成氏。