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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

教諭体制は日本一も…“国公立の雄”筑波大付属小の落とし穴

公開日: 更新日:

 だが、受験対策が万全だとしても、それだけで筑附小に入れるわけではない。試験は第1~3次選考まで、3段階あるのだ。ここまでレポートしてきた内容は、第2次選考についてのもの。第1次と第3次は抽選。いわゆるクジ引きである。

 第1次選考で男子の約5割、女子の約4割が落とされ、試験の本番である第2次選考に進めない。そして第2次選考を通っても、第3次選考の抽選で男子も女子も4割近くが落とされてしまう。つまり、運がなければ、合格というハードルをクリアできないのだ。

■強運の持ち主ではなければ入れない

 用意周到な受験対策にツキが加わって、晴れて筑附小の生徒になれるというわけだが、「それだけ、この学校の一員となる魅力は大きい」と話すのは同校のOBだ。

「ユニークな先生が多くて、授業が素晴らしいんです。自分の息子も筑附小を受験させ、第2次選考までは通ったものの、最後の抽選で外れてしまった。結局、区立小学校に入ったんですが、私が筑附小で受けてきた授業とまるで違って、先生たちに生徒の興味を惹こうという熱意がまったく見られない。改めて、筑附小の先生たちのレベルの高さを知ったんです」

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