習近平「アジア皇帝」への野望
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愛国映画「中国版ランボー」が大ヒットしている不気味さ
中国14億人民が、いま一本の映画に酔いしれている。アクション俳優の呉京(43)が自ら監督&主演を務めた「戦狼2」だ。 7月27日に中国全土で公開されるや、若者たちが映画館に殺到し、3週間で1…
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米朝開戦したら…「アメリカ軍より先に平壌を制圧する」
「中国がもっと北朝鮮に対して強い圧力をかけてくれないと、アメリカが本気で北朝鮮を叩くぞ!」 「北朝鮮問題で中国に協力してほしいなら、南シナ海や台湾問題で、アメリカが中国に協力すべきだ!」 …
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アリババ・テンセント連合に噛みつく中国人民銀行の本音
「人民元の最大の敵は、ドルでもユーロでも円でもなく中国自身」――。 これは今話題の書「人民元の興亡」(吉岡桂子著)からの受け売りだが、まさに中国国内で“人民元戦争”が勃発している。アリババ&テ…
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国営自動車メーカーの大合併で“世界最大のEV会社”目論む
習近平政権の基本戦略は、「20世紀のアジアは日本がリーダーだったが、21世紀は中国がリーダー」というものだ。 これまで日本のお家芸だった自動車業界でも、中国が攻勢を強めている。ある中国の経済…
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人民解放軍90周年そっちのけ…共産党vsテンセントが過熱
先週、中国人民解放軍建軍90周年を記念して、習近平主席が迷彩服を着て、勇ましく軍事パレード。その模様をCCTV(中国中央テレビ)が全編生中継した。 だが中国国内での視聴率は芳しくなかった。な…
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毛沢東気取りなのか 習主席が「3つの掟破り」で暴走する
日本の政界は今週の内閣改造で一段落だが、中国政界は、この8月から第19回共産党大会が開かれる秋にかけて、5年に1度の仁義なき権力闘争の季節となる。8900万人の中国共産党員(自民党員の90倍!)によ…
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国家主席の目論み 人民解放軍を「習近平の軍隊」へ変える
8月1日、中国人民解放軍は建軍90周年を迎えた。習近平主席は、秋に5年に1度の共産党大会を控えていることもあって、建軍90周年を盛大に祝う。 習近平主席はそもそも、26歳で清華大学を卒業する…
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中国が暴言 「人民解放軍がインド洋を奪ってやろうか!」
昨日に引き続き、「大国の暴走」について述べる。 本日27日から28日まで、インドのアジト・トワル国家安全顧問が、モディ首相の特使として、北京を訪問する。中国の常万全国防相らとの会談が決裂すれ…
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中国は台湾統一のために米中露「ヤルタ会談」を仕掛ける
このコラムでこれまで100回以上にわたって、習近平というコワモテの指導者に率いられた「中国の暴走」について述べてきたが、このほど「大国の暴走」(講談社刊)という新著を出版した。同じく「トランプの暴走…
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追悼・劉暁波氏 SNSで拡散する「青い椅子」の写真の意味
民主活動家・劉暁波氏(享年61)の死から間もなく1週間を迎えるが、世界各地で追悼の輪は広がる一方である。 私はかつて北京で4年暮らしたが、中国生活の「3大発見」というのがあった。米軍に守られ…
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習近平主席は“超1強” 不仲説の李克強首相は続投しない
中国もまた、連日の猛暑が続いている。首都・北京ではいつでも、最高気温の表示は、39度。これは、40度を超えると官公庁などの仕事をストップするという規定があるからだ。中国の公務員たちは、いままさに“百…
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台湾問題に激怒した習主席に“仕返し”を準備する安倍首相
安倍首相「先月、上野動物園で生まれたパンダは元気に育っている」 習近平主席「正しい方向に中日関係を進めることが大事だろう」 安倍「北朝鮮への圧力強化に中国がさらなる役割を果たしてほし…
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中国が動かないなら「トランプの米国が北朝鮮を始末」
今回で連載100回目を迎えた。連載を始めた1年前に比べて、中国の存在感は一段と増し、「習近平の野望」が日本に与える影響も大きくなっている。今後とも、ディープな中国情報をお届けしていきたい。 …
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習主席の公式訪問は「日本0回、ロシア6回」の深い事情
一向に進展しないロシアとの北方領土問題、ギリギリまで難航しているEUとのEPA交渉……。そんな安倍首相の“苦悩”を横目に、習近平主席が、ロシア&EUとの外交に邁進している。 7月3、4日と習…
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初訪問した香港で習主席は「二制度」より「一国」を強調
「香港が英国から中国に返還されて20周年、私は3つの目的があって、9年ぶりにこの地を踏んだ。それは第1に返還20周年を祝福すること、第2に香港の経済発展を支持すること、そして第3に香港の将来を模索する…
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長者番付トップも…中国の大富豪が次々と行方不明のナゾ
「中国首富(長者番付1位)が、ついに当局にひっ捕らえられた!」 先週、そんな噂が中国で広まった。「首富」とは、「中国の不動産王」こと万達集団(ワンダ・グループ)の王健林総裁(62)である。 …
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米中外交安保対話で話題…平昌五輪「南北共催」の現実味
「トランプ政権は、中国に理解があって素晴らしい。あの頑迷だったオバマ政権とはまるで違う」 こうほくそ笑むのは、中国の外交関係者だ。 北朝鮮問題と南シナ海問題を巡って“大荒れ”になるとみ…
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もはや日本は用無し…「米国にAIIB参加を直談判する」
まるで不参加を決め込んでいる日本に見せつけるかのように、日本と目と鼻の先の韓国・済州島で16日から18日まで、AIIB(アジアインフラ投資銀行)の第2回年次総会と理事会が開かれた。約2000人の参加…
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“剛腕外交”で次々と国交を樹立 台湾承認国が消えていく
先週13日、中国の“剛腕外交”が炸裂した。同日午前、中国の王毅外相とパナマのサインマロ副大統領兼外相が北京で、「中華人民共和国とパナマ共和国の外交関係樹立に関する共同コミュニケ」にサインし、両国が電…
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中国経済をメチャクチャにしている「PPP」という悪魔
中国経済ほど、良いのか悪いのか曖昧模糊としたものはない。それは社会主義市場経済という独特の制度を敷いているからだ。 先日、経済分野における「習近平主席の代理人」と呼ばれる劉鶴・中央財経指導小…