競輪の1年はここから始まる!GⅢ立川記念「鳳凰賞典レース」2025年1月4~7日(立川競輪場)
S級S班 4人がカギを握る
一年の計は「鳳凰賞典レース」(GⅢ)にあり!
関東の競輪ファンにとってはとくにその思いが強い立川記念が25年1月4~7日の日程で行われる。今大会で73回を数える伝統の一戦だ。
メンバーも新春にふさわしい豪華さ。静岡で24年KEIRINグランプリを戦ったS級S班戦士が4人顔を揃える。
地元地区からは平原康多、南関は郡司浩平と北井佑季、中四国は清水裕友。
●平原康多が援軍を得て疾走する
まず平原を擁する地元勢から。
静岡GP8着の平原は24年後半、落車が続いて成績が振るわなかった。しかし、GPに向けて仕上げた脚力はやはり他の選手とは大きな開きがある。しかも心強い援軍が揃った。
その筆頭は優勝した24年日本選手権でも目標にした吉田拓矢。後半戦もGPのボーダーライン上で激しく争うなど好調をキープしていた。持ち前の先行力、マクリを駆使して平原とのワンツー必至だ。
他にも、25年を飛躍の年にしたい菊池岳仁、安定感が増す高橋築、メキメキと力をつけている鈴木玄人らが控える。
さらに、S級初戦となる121期の長谷川日向や123期の松崎広太、S級で揉まれている123期の篠田幸希らルーキーにも注目が集まる。
南関最強コンビ!郡司浩平&北井佑季が駆ける
そんな関東勢の前に立ちはだかるのはS班2人を擁する南関勢だろう。
郡司と北井はGPでも連係した輪界屈指のコンビだ。
郡司はGP4着、北井は同9着。現時点では南関の最強ラインといっても過言ではない。ガード役には佐々木龍、岡村潤ら猛者がデンと構える。
得意バンクで清水裕友の大逆転
もう一人のS班はGP準優勝の清水裕友。24年後半は波に乗れなかったが、ここにきて心機一転。立川GⅢは連続優勝もあるなどここは清水にとっては得意中の得意バンクで、冬場の清水は滅法強い。同地区、ブン回しの取鳥雄吾と組む番組ならますます出番だ。
中部はS班をキープできなかったが、一発の魅力がある山口拳矢が筆頭。このシリーズでは急成長した徹底先行の藤井侑吾がいるのも力強い。近畿は三谷竜生と村上博幸が中心。成長株のルーキー、岸田剛の走りも見ものだ。
北日本は関東に続く参加人数で選手層も分厚い。大将格は積極策が光る高橋晋也。逃げ、マクリで他地区を粉塵するパワーをファンは期待している。永沢剛や佐々木雄一、竹内智彦らしぶといマーカーは頼もしい存在だ。
九州は御大、荒井崇博参戦で盛り上がる。競走得点も117点台と参加メンバー中、2位。充実の熟年レーサー人生がファンを魅了し続けている。荒井にとって好材料はヤンググランプリ出場を果たした後藤大輝らの活躍だろう。勝ち上がりで連係できれば、優位に展開するのは確実だ。
グレードレースの先陣を切って開催される「鳳凰賞典レース」。
打ち初めの大勝を期待したい。
■提供:GⅢ立川記念「鳳凰賞典レース」~立川競輪場