立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

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 先週、石破茂首相に商品券配布疑惑が持ち上がり、直後の内閣支持率は軒並み20%台に急落した。自民党内からも一瞬だけ“石破おろし”の声が聞こえてきたが、19日に石破自らが参院予算委員会で「深く反省している。大変申し訳ない」と陳謝し、野党は矛を収めた。

 やけに物分かりがいい野党だが、そこには深刻な事情がある。

「政権支持率は下がってしかるべきだと思うが、立憲民主党の支持率が上がらないのは不思議なんですけどね。何でですか?」

 参院の予算審議後、立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は囲み取材で記者たちにこう逆質問したそうだ。この期に及んで不思議がっているようでは、救いようがない。

「わが党が主導して野党をまとめ、内閣不信任決議案を出せば、自民党内の造反を誘うこともでき、石破が解散に打って出れば、非自民政権誕生に国民世論の期待も高まっていたはず」とは、同党参院議員のひとりだ。

 しかし、そうはならなかった。野田佳彦代表が16日、青森市内の講演で「内閣不信任決議案提出や退陣を求める声があるが、私は簡単には求めない」と述べ、早々、“石破おろし”を封印してしまったからだ。そうした野田佳彦代表や党執行部への不信不満はいまや党内で爆発寸前だ。

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