企業深層研究
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ウエルシアHD(下)目指すはアジアでナンバーワン「1兆円突破はただの通過点」
ドラッグストア業界初の売上高1兆円を達成したウエルシアホールディングス。それを1000億円差で追うのがツルハホールディングスだ。 面白いのは、ウエルシアもツルハもイオングループの一員だという…
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ウエルシアHD(上)業界トップ売上高達成は積極的なM&A戦略が原動力
「ドラッグストア初の売上高1兆円」を2022年2月期決算で達成したのがウエルシアホールディングス(HD)だ。 しかしこのウエルシア、15年ほど前は売上高400億円程度の中堅ドラッグストアチェー…
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パーク24(下)カーシェアの次は「空飛ぶクルマ」 JRAの馬主で知られる2代目社長のビッグな夢
パーク24社長の西川光一(58)は日本中央競馬会(JRA)の馬主である。所有馬のカフェファラオは昨年10月10日開催された「第35回南部杯・交流GⅠ」で激戦を制して勝利した。通算13戦7勝。総獲得賞…
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パーク24(上)JOC竹田前会長との関係は16年 社外取締役辞任まで面倒を見てきたことになる
駐車場大手のパーク24(東証プライム上場)は2022年10月26日、日本オリンピック委員会(JOC)の前会長、竹田恒和氏(75)が社外取締役を辞任したと発表した。「本人から申し出があった」と説明。辞…
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ミンカブ・ジ・インフォノイド(下)「貯蓄から投資へ」が追い風 ライブドア買収でユーザー数8000万人に
かつてホリエモンこと堀江貴文氏が率いたライブドアを買収するミンカブ・ジ・インフォノイド(以下ミンカブ)。買収金額は71億円で、売上高54億円(前3月期)の会社としては非常に大きな買い物だ。 …
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ミンカブ・ジ・インフォノイド(上)“小が大をのむ”ライブドア買収劇
かつて時代の寵児だったホリエモンこと堀江貴文氏。その堀江氏が率いていたライブドアはM&Aを繰り返し、インターネット関連サービスだけでなく証券会社や中古車販売なども傘下に抱える企業グループだった。 …
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オイシックス・ラ・大地(下)火中の栗を拾ってヤケドしないのか
シダックスの経営の混乱は創業家の志太勤一会長兼社長と他の取締役との対立が原因だった。創業家はオイシックス・ラ・大地を招き入れて、経営の主導権を取り戻すことを狙った。 オイシックスの高島宏平社…
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オイシックス・ラ・大地(上)シダックスへのTOBは成立したが…すべてはこれからだ
有機・無添加食品の通信販売会社、オイシックス・ラ・大地(東証プライム)による、官公庁や工場の社員食堂を運営するシダックス(東証スタンダード)へのTOB(株式公開買い付け)が成立した。 筆頭株…
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ENEOS HD(下)杉森会長退任で露呈したガバナンス機能不全 3人の女性社外取締役なぜ沈黙
企業活動において人権の尊重が不可欠となった。政府は9月、企業が取引先を含めたサプライチェーン(供給網)全体で人権侵害を把握し、対策をとるための指針をまとめた。「あらゆる人権侵害を許さない」という、経…
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ENEOS HD(上)突然失脚した最高権力者・杉森務前会長の実力
石油元売り最大手・ENEOSホールディングスの代表取締役会長だった杉森務が、8月12日に突如、辞任を表明した。当初、退任の真相はベールに包まれ、「一身上の都合」としか明らかにされなかった。 …
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ライフコーポレーション創業者・清水信次名誉会長がやり遂げた後継者選び
食品スーパーで売り上げトップクラスのライフコーポレーションの創業者で名誉会長の清水信次氏が10月25日、老衰のため死去した。96歳だった。 ■ダイエー中内氏らと並ぶ第1世代 ダイエーの…
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M&Aキャピタルパートナーズ(下)ライバルとは異なる方法で狙う業界トップの座
「日本一給料の高い会社」に8年連続で輝くM&Aキャピタルパートナーズ(以下キャピタル)は、中堅・中小企業のM&A仲介をするため、元積水ハウス営業マンだった中村悟氏が、2005年に創業した。給料ランキン…
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M&Aキャピタルパートナーズ(上)日本一高い給料を支える“逆張り”経営の秘密
日本一給料の高い会社はどこか──。 以前ならテレビ局、今なら総合商社の給料が高いのはよく知られている。しかし過去8年にわたり、上場企業の中で社員給与ランキングトップに立ち続けているのは、売上…
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オーケー(下)会員組織「オーケークラブ」を武器に関西に殴り込み
2022年3月期決算は、売上高が前期比3.2%増の5242億円と35期連続の増収だった。 新型コロナウイルス禍にあっても、20年3月期は10.6%増、21年3月期は16.7%増と、売り上げの…
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オーケー(上)念願の関西初進出の東大阪は激戦区 先発組にとって大きな脅威に
神奈川県が地盤のディスカウントスーパー、オーケー(横浜市、非上場)は「2024年前半をめどに大阪府東大阪市に出店する」と発表した。関西スーパーマーケットの買収のために用意していた700億円が、関西初…
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コクヨ(下)新規事業の創出をテコに脱同族へ 海外比率をどう高めるか
ぺんてるの敵対的買収失敗はコクヨの経営にどのような影響を及ぼすのか。売上高に占める海外事業比率が1割弱の同社にとって、買収の失敗の痛手は大きい。海外比率が6割強に達し、120以上の国・地域で展開する…
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コクヨ(上)「ぺんてる買収劇」はなぜ失敗したのか…同業他社のプラスが大株主に
文具最大手のコクヨ(東証プライム上場)は9月30日、45.6%の株式を保有する筆記具ぺんてる(東京、非上場)の持ち株を全て同業大手のプラス(東京、非上場)に売却すると発表した。ぺんてるの買収劇では、…
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KADOKAWA(下)歴彦氏の大仕事はドワンゴとの経営統合 ゲーム会社への大変貌は成功だったか
天才と言われた兄の角川春樹との骨肉の争いがトラウマになっていた歴彦は、お家騒動を繰り返さないために、脱同族に踏み切った。経営の民主化を掲げ、創業家が大半を所有していた株を売り、同族経営からの脱却を目…
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KADOKAWA(上)五輪汚職で角川歴彦会長が辞任「兄に続く逮捕」の衝撃
五輪汚職の贈賄側の“主役”の一社、KADOKAWA(東証プライム上場)で、逮捕・起訴された会長の角川歴彦(79)が10月5日、会長を辞任した。同日、社長の夏野剛(57)が謝罪会見を開き公表した。ただ…
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日本電産(下)次期社長はやはり永守重信氏なのか…“生涯CEO”への道をひた走る
日本電産の永守重信・代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)、小部博志・代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)の新体制が発足した。 2023年4月、社名をニデックに変更するのに合わせて、5…