いま役立つ名手の技
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林由郎<15>フェースの向きは円軌道に対して常に直角
「アイアンでグリーンを狙うときは全部コントロールショット」と言って、林由郎はクラブをかなり短く持ってコンパクトなスイングをしていた。 5番アイアンはトップスイングで、左腕が水平よりほんの少し上…
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林由郎<14> 体の回転に沿ってヘッドは左に振り抜く
上体を起こしておいてクラブを水平に振ることは、誰でも簡単に出来る。 体の回転に沿ってクラブを平ら(横)に振れば、インサイドからインサイドにクラブヘッドは弧を描いて振り抜けていく。 体…
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林由郎<13>バックスイングはクラブを頭の後ろに向かって
「高いところから物を落とせば衝撃が大きくなるように、ゴルフのスイングもトップスイングが高ければインパクトのヘッドスピードは速くなる」 ゴルフ好きの物理学者がそう書いている本を読んだことがある。…
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林由郎<12>ドライバーとミドルアイアンでは左ひざの動きが違う
バックスイングするとき、「手でクラブを上げようとしないで、左肩を回せ」とよくいわれる。 しかし、林由郎は「右腰と右ひじを後方(目標線の内側)に引いてやることによってバックスイングを始める」と…
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林由郎<11>ボール位置はウッドもアイアンも左かかと内側線上
一般アマチュアの悩みといえば、ドライバーはスライス、アイアンはダフリ。これは今も昔も変わっていないと思う。 ドライバーは高めにティーアップしてアッパーブロー気味に打つので、ボールの位置は左か…
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林由郎<10> スライスに悩んだらフックを打つ練習がベスト
レッスンをしていて、スライスで困っている人がいると、林由郎は最初にフックボールの打ち方から教えた。 そうすると誰もがびっくりする。「スライスで悩んでいる人がフックボールを打つなんてそんな難し…
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林由郎<9>目標へ飛ばすにはクラブを体の回転に沿って振る
「スライスは、アウトサイドインに振ってカットするため。インサイドアウトに振れば、右から左に戻ってくるフックボールが打てる」 インサイドにバックスイングしたら、インサイドアウト気味に目標方向に向…
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林由郎<8>ピッチショットはボールに向かって上からヘッドを
「右ひざを止めて、上から叩いたら左に振り抜け」 ピッチショット(球を上げて止めるアプローチ)を教えるとき、林由郎はそう言って、よく次のような練習をさせた。 左足を少し下げてオープンスタ…
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林由郎<7>ヘッドは目標線の左に振り抜いていく
「スイングは円運動なのに、目標に向かって真っすぐ振ってやろうとするからヘッドが回らず(返らず)、フェースが開いて当たるのでスライスするんだ」 そう言って、林由郎は両手をあけてクラブを持ち、グリ…
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林由郎<6>飛ばしは両ひざ、両腕に余裕を持たせて構える
「手で打とうとしては駄目。足を使って腕を振らなければ、ボールを遠くへ飛ばしてやることは出来ない」 レッスンの本には必ずそう書いてある。 しかし、林由郎に言わせると、「車にたとえれば足は…
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林由郎<5>スライスに悩むなら左腕は伸ばさないこと
「左腕とクラブは、ほぼ真っすぐ。右ひじは曲げて体の内側に向けて構える」 両腕の構え方について、レッスンの本には、よくそう書いてある。 プロの写真を見ると、インパクトで左腕とシャフトはほ…
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林由郎<4>スライス防止に役立つひざつきショットドリル
初めから林由郎にゴルフを教わった人は、スライスの悩みを知らずにゴルフを覚えたのではないかと思う。林は足を止めておいて腕の振り方から教えた。 しかし、普通にスタンスを取ってクラブを振ると、土台…
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林由郎<3> ひじのたたみ方を習得すればスライスは出ない
初心者にゴルフを教えるとき、林由郎はよく右手一本でクラブを振らせた。下に置いたボールに向かい、「当たらなくてもいいから」と言って右手で振らせると、ボールを投げるときのように誰でも右ひじを曲げてクラブ…
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林由郎<2>左にハンドルを切る要領でスライスは直る
「インパクトで左ひじが引けると、クラブは外から下りてくるので、カットしてスライスする」 そう言われれば誰でも左腕を伸ばそうとする。 しかし、「いくら左腕を伸ばしてもスライスは直らない」…
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林由郎<1> つま先を変えるだけでスライスは簡単に直る
ゴルフを始めて、最初はほとんどの人がスライスに悩む。ドライバーで打ったボールは、みんな大きく右に曲がってしまう。 「バックスイングで、もっと肩を回せ」「クラブフェースを開かずに上げろ」「アウト…
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中村寅吉<28>パットのラインが違えばボール位置も変わる
パットの名手といわれている人でも、ラインの好き嫌いはあるようだ。中村寅吉はフックラインが得意だった。 「パッティングラインの好き嫌いは球筋にもよる」と言うプロが多い。 中村はドローボー…
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中村寅吉<27> ロングパット上り真っすぐはカップ右を狙う
グリーンには傾斜がつきものだ。日本のコースも大きなベントの1グリーンが増えている。そのためグリーンが大きくうねって、傾斜が複雑になってきている。 しかし、2グリーンの場合は今でも大体、奥に向…
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中村寅吉<26>ショートパットは瞳を動かさずボールを睨む
練習のときは片手で打っても入るような短いパットを、コースに出ると外すことがある。1メートル足らずのショートパットを外すと、「手が動いてない」とか「ヘッドアップした」などとよく言われる。 緊張…
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中村寅吉<25>ロングパットは「寄せる」より「入れる」練習
ゴルフのテレビ中継を見ていると、20メートル以上もある長いバーディーパットが入ることもたまにはある。 「奇跡のバーディーですね」とアナウンサーが興奮して言うと、「狙って入る距離ではないので、も…
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中村寅吉<24>利き目が右ならオープンスタンスに構える
「パットは目で入れるんだ」 そう言って中村寅吉は「目」には特別うるさかった。 まず大事なのは自分の「利き目」(マスターアイ)を知ること。利き目が右か左か、それによって両足の構え方(スタ…