漢方達人をめざせ!
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アトピー性皮膚炎のしつこいかゆみを鎮める
「アトピー性皮膚炎でステロイドを塗っているけれどやめたい」といった相談を受けることがよくあります。 ある40代の男性も、20年以上使っていたステロイドをやめ、体質改善のために漢方薬を飲み始めま…
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飲み続ければ自覚していなかった悩みが改善することも
体質改善で症状緩和を図る漢方薬は、飲み続けることで、ご本人が自覚していない悩みの解消につながることがよくあります。 「“飲む育毛剤”のような漢方薬はありますか?」というのが、その男性の第一声で…
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冬とは原因が異なる“夏の風邪” 湿度が高い時期の体調管理
汗をかいた後、その湿ったシャツを着続けていませんか? 湿度が高い季節はただでさえ風邪をひきやすく、体調不良を感じやすくなります。湿ったシャツを着続けることは、よりリスクを高めます。 「体温を一…
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食中毒に効果ある「香蘇散」は風邪予防で飲む方法も
6月から10月にかけては食中毒が増える季節です。食中毒にも漢方薬は効果を発揮します。特に、魚介類を食べた時に起こした食中毒、下痢、吐き気には、「香蘇散」がよく使われます。 香蘇散は、シソ、シ…
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漢方薬を一度で大量に処方する薬局はかえた方がいい
漢方を初めて試す時、いきなり1カ月分や2カ月分の量を出されたら、薬局をかえた方がいいかもしれません。 漢方には、すぐに効果を発揮するものと、体質改善のためにゆっくりと効果を発揮するものがあり…
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漢方薬剤師になる前の体験「数分で痛みが消えた!」
今日は、私が「これはすごい」と最初に思った漢方薬についてお話ししましょう。母が薬剤師だったため、私の実家では子供の頃から「不調があれば西洋医学・西洋薬」。薬剤師を目指して大学で漢方の生薬を学ぶまで、…
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痔の原因は肺の不調? 漢方医学が提唱する「表裏の概念」
「やっぱり漢方の方がいいですよね」とおっしゃる方がいます。しかし私は、西洋医学にも東洋医学(漢方)にもそれぞれの「強み」があり、使い分けをすべきと考えています。また、「漢方は副作用なし」と考えている方…
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「よく寝たのに日中眠い」は自律神経の不調のサイン
「睡眠時間は十分で、しかもぐっすり眠ったはずなのに、寝起きが悪い。日中も眠い」といった経験、だれにでもあるのではないでしょうか? 西洋医学的に見ると、自律神経のうち交感神経は活動時に優位に立ち…
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体の表面を覆う“気”のバリアー 「衛気」を守れ
最近、30度近くまで気温が上がり真夏のように暑くなったと思ったら、翌日は20度前後で寒くなる日が続いています。急激な温度変化に体がついていけず、体調を崩している方も多いのではないでしょうか? ちょっ…
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6月の梅雨シーズン 体の中も「水浸し」
6月になると、食欲不振、頭重感、ふらつき、めまい、むくみなどに代表される体調不良を訴える人が増えます。病院で検査を受けても、なかなか異常は見つかりません。 これら6月に増える体調不良は、東洋…
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更年期障害を疑う前に…
知人女性のAさん(43)の相談内容は、更年期障害についてでした。 「なにが」とは言えないけど、重いような、だるいような不快感があり、体がスッキリしない。さらに、ちょっとしたことでイラッとする。…
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鹿のツノは若いほどいい
さまざまな専門家と組んで仕事をしています。そのひとりが柔道整復師です。彼によると、仕事のモチベーションが高い人は男性ホルモンであるテストステロンの数値が高いそうです。男性ホルモンは精力の強さ、体の元…
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女性は「7」の倍数の年齢ごとに心と身体に変化
現存する中国最古の医学書と呼ばれる「皇帝内経素問」には、「女性は7の倍数ごとに節目があり、心と身体に変化が訪れる」と書かれています。 7歳、14歳、21歳……と7の倍数の年齢ごとにどういった…
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不妊治療に効果あり 「海馬補腎丸」で精子が2倍に
「不妊は女性の問題」というイメージがかつては強かったのですが、最近、ようやく男性にも不妊原因があることが一般にも広まってきました。私の漢方薬局にも、不妊の相談でいらっしゃる男性が増えています。 …
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4~5月は心臓悪化のリスクが増す
東洋医学では、季節は「四季」ではなく、春、夏、長夏、秋、冬の「五季」です。東洋医学が生まれた中国の気候を反映しているためで、これからの季節は、五季のうち「夏」に当たります。 さらに東洋医学で…
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中国と日本のものは違う
日本の漢方は中国の漢方と同じものではありません。 流派がいくつかあり、時代と共に淘汰されてきましたが、「古方派」のように、症状を重視して処方します。たとえば、西洋医学のように「風邪だから○○…
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頭の疲れは胃の疲れ
ダイエットについての相談も多いですが、一方で「食べられない」という相談も少なくありません。こういう場合、食欲がなくて食べられないのか、食べたいが食べられないのか、どちらなのかを考えます。 さ…
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子の不調の原因は親
漢方薬局に相談にいらっしゃる方の中には、漢方薬剤師としてよりも“心理カウンセラー”としての対応を必要とされている場合があります。相談者がその時に感じている不調やつらさを軽減する漢方薬は必要に応じて処…
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睡眠障害と胃腸障害の意外な原因
「最近、熟睡できません。胃腸も荒れて、食欲も落ちました」 知人男性と雑談をしている途中、話の流れから、こう打ち明けられました。10日ほど前からだそうで、これから先も不調が続くようなら、私に相談…
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“孫悟空の輪”で締め付けられるような頭痛に対して
慢性的な頭痛の悩みでいらしたSさん(46)。これまで、どこへ行くにも頭痛薬を手放せませんでした。最近、頭痛がひどくなって頻度も増えたため、病院へ。薬物乱用頭痛と診断されました。頭痛薬の飲み過ぎで、か…