企業深層研究
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コメ兵<下>新アプリで“爆買い後遺症”からの脱出を図る
中古品流通大手のコメ兵は、中国人観光客の爆買い終了によって大きな打撃を受けた。何しろ一時は売り上げの15%を外国人客に頼っていた。それがなくなったことで業績は一気に悪化、2017年3月期の最終利益は…
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コメ兵<上>中国人の“爆買い”終焉が大打撃のリサイクル店
今年の外国人訪日者数は、11月4日の時点で、過去最高だった昨年の2403万人を上回った。このままいけば、2800万人を軽く上回ることになりそうだ。 国別トップは中国で、全体の4分の1を占める…
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三菱UFJ信託銀行<下>M&Aを駆使して巨大外資に挑む
来年4月に、法人向け融資業務の三菱東京UFJ銀行(BTMU)への移管を予定している三菱UFJ信託銀行(以下、三菱信託)。 三菱信託にとって法人向け融資は収益の大きな柱だっただけに、移管に当た…
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三菱UFJ信託銀行<上>2本柱どうなる 住宅ローンから撤退報道
最近ではテレビCMもよく見るようになったが、それでも信託銀行は一般の人にはなじみの薄い存在だ。 信託銀行は、日本独自の存在で、「信託」「銀行」の2つの業務からなる。銀行業務は、他の銀行と同様…
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ユニー・ファミマHD<下>ドンキとの提携でスーパー復活
セブン―イレブンに次ぐコンビニ業界2位のファミリーマート。その持ち株会社であるユニー・ファミリーマートホールディングス(以下ユニー・ファミマ)の業績は好調で、中間決算を大幅に上方修正した し…
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ユニー・ファミマHD<上>経営統合でコンビニ首位に肉薄
9月28日、ユニー・ファミリーマートホールディングス(以下ユニー・ファミマ)は今期(18年2月期)の中間決算を上方修正した(正式発表は10月11日)。 それによると、営業収益(売上高)は62…
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パナソニック<下>ポスト津賀社長はプロ経営者の樋口氏
来年創立100周年を迎えるパナソニック。その記念すべき年をターゲットに、津賀一宏社長は4年前、売上高10兆円の目標を打ち上げたが、その後、業績は伸び悩み、2年前にはその目標を断念せざるを得なかった。…
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パナソニック<上>創業100周年で“家電の松下”復活か
来年3月7日、パナソニックは創業100周年を迎える。8月24日には100周年に向けて開発された「Creative!」と名付けられた家電商品群の発表会を行ったが、会場には綾瀬はるか、西島秀俊、遠藤憲一…
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スカパーJD習主席はSAT<下>ライバル動画配信の弱点突く
スカパーJSATが運営する日本で唯一のCS放送、スカパーの加入者が減り続けている。現在の加入者数は331万件と、ピークの2013年と比べると50万件以上、率にして15%下落した。 スカパーの…
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東京ドーム<下> 巨人が「自前球場」を熱望で大ピンチに
「東京ドーム」の最大の魅力はその立地にある。東京のど真ん中、JR水道橋駅から道を挟んですぐのところにあり、徒歩5分もかからない。JR以外にも東京メトロ、都営地下鉄の駅から近い。そこに「東京ドーム」、ホ…
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東京ドーム<上> 巨人の絶不調で億単位の減収に陥る恐れ
「今年はどう考えてもクライマックスシリーズ(CS)を開催できそうにない。それだけでも億単位の減収要因です」と顔を曇らせるのは、東京ドームの関係者だ。 巨人の不調が続いている。7月3日現在、首位…
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商船三井<下> 10年後を見据えた成長戦略が復活のカギ
前期(17年3月期)決算で、営業利益25億円、最終利益52億円というぎりぎりの黒字を計上した商船三井。海運市況が若干回復したことで、2年連続の赤字をどうにか回避できた。 問題はこれからどのよ…
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商船三井<上>最悪期を脱するも海運市況頼みは変わらず
商船三井が4月末に発表した2017年3月期決算は、売上高1兆5043億円、営業利益25億5800万円となった。売上高は前年比12.1%減、営業利益率はわずか0.17%という厳しい決算だったが、それで…
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リコー<下>複写機に次ぐ収益の柱見えず…営業力にも陰り
業績不振の責任を取って前社長は辞任、山下良則新社長(59)のもと、聖域なき構造改革に乗りだしたリコー。 先月12日に発表した中期経営計画によると、今後、1000億円のコスト削減を進め、202…
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イトーヨーカ堂<下> 中国事業を成功させた新社長の反骨心
業績低迷が続き、セブン&アイグループのお荷物と化しているイトーヨーカ堂に、3月1日、新社長が誕生した。三枝富博氏、67歳だ。年齢もかなり上だが、それ以上にユニークなのがその経歴で、20年間にわたって…
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イトーヨーカ堂<上> 「衣料部門」が苦戦から抜け出せない
昨年、鈴木敏文会長が退任し激震が走ったセブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイ)。流通業界のカリスマの引退で、同社の行く末が心配されたが、足元の業績は好調を維持している。 好調の要因は、…
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サッポロHD<下> 新社長の一点突破“とにかくビール”が奏功
日本のビール業界は長期低落傾向が続いている。かつては「とりあえずビール」といった具合に、最初の一杯はビールと決まっていたが、嗜好の多様化と同時にビール離れが進んでいった。 昨年、国内市場のビ…
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サッポロHD<上> 定位置の「ビール4位」から抜け出せるか
世界の酒類メーカーは今、M&A合戦を繰り広げている。 アメリカを代表するビールであるバドワイザーは、今ではベルギーのABインベブの傘下だが、同社は2008年に5兆8000億円でバドワイザー社…
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ローソン<下> 三菱商事と組み製造小売業モデルで2強に対抗
コンビニ業界3位だったファミリーマートは、昨年9月にサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスと経営統合、店舗数は1万8000強となり、首位セブン-イレブンに肉薄した。一方、セブ…
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ローソン<上> “新浪路線”からの転換がセブン追撃のカギ
ローソンが冴えない。それは8月中間決算からも明白で、同社の売り上げ(営業総収入)は3062億円と前年同期比5.8%増だったが、営業利益は同5%減の399億円だった。ローソンが営業減益となるのは10年…