ファクトチェック・ニッポン!
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NHKに政府、政権からの独立を求めるのはムリな話なのか
「まずは菅総理大臣とバイデン氏の個人的な信頼関係の構築を目指し、適切な時期に首脳会談を実現できるよう調整を進める方針です」 11月9日の朝、NHKは官邸の「方針」をこう伝えた。前夜にアメリカか…
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トランプ敗北を勝利宣言と報じたメディア…垂れ流しは広報
アメリカ時間の11月7日の正午ごろ、帰国便に乗る直前のニューヨークのジョン・F・ケネディ空港でバイデン氏の勝利の報に接した。10日間のアメリカでの大統領選挙取材を終えて、その結果を確認できて帰国でき…
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11月1日廃止されるのは大阪市ではなく民主主義ではないか
11月1日、大阪市民は大きな選択を迫られる。住民投票だ。一般に「都構想をめぐる」とされるが、正確には、「大阪市を廃止して特別区を設置すること」を問うものだ。具体的には、中核市規模の4つの特別区に分割…
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学術会議問題に思う 税金は私たちの物で政権の物ではない
「それは違うよ。スーパーマンよりウルトラマンの方が速く飛べるんだ」 小学生だった私はそう言い放った。それまでスーパーマンの凄さを話していたアメリカ帰りの同級生は驚いた様子を見せたが、私の自信満…
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安倍外交とは打てないのに“俺は4番”と力むバッターだった
安倍政権の外交を象徴するシーンがある。2017年9月の国連での演説だ。ここで安倍総理は「必要なのは対話ではない。圧力なのです」と語り、各国に北朝鮮との対話を拒否するよう求めた。 国連という対…
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安倍政権最大の罪は社会から「透明性」をなくしたことだ
日本は社会の透明性と無縁になってしまった。それが、安倍総理の辞任劇に際して感じた正直な感想だ。少し振り返ってみたい。安倍総理が慶応病院で診察を受けたのが8月17日。そして24日に再診。一気に体調不良…
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迫る大統領選 安倍総理は再び“次期大統領”に会いに行くか
「ジョージ、副大統領は飾りのようなものだ……」 ブッシュ(子)政権で副大統領を務めたディック・チェイニー氏が副大統領候補をブッシュ氏から打診された時の言葉だという。チェイニー氏の半生を描いた映…
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トランプは人種分断に舵…副大統領候補にハリス議員の意義
それは3年前のロシア疑惑の時のことだ。私はアメリカで上院の公聴会をテレビ中継で見ていた。その際、鋭い質問を矢継ぎ早にする黒人の女性議員にくぎ付けになった。証言者のジェフ・セッションズ司法長官(後に解…
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TVが報道機関ではなくなる日 労使協調路線で抜かれる牙
「基本的に労使協調路線でいきたいと思います……無駄な闘争は避けたいと思っております」 民放各局が加盟する民放労連の定期大会(7月25日)で、新たに委員長になったTBSの高木盛正氏はこう語った。…
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16年にも難癖 窮地のトランプは選挙の無効を言い出すかも
「別に、延期を望んでいるわけじゃない。選挙はしたいさ。しかし同時に、選挙結果が出るのを3カ月も待った揚げ句、投票結果がどこかへ行ってしまって選挙が無効になるなんて嫌だからね。(このまま選挙をすれば)や…
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立憲民主と国民民主の合流は日本の民主主義のためにも必要
立憲民主と国民民主の合流話には注目したい。冷ややかな見方もあるし、党名をどうするか、消費税への対応など食い違いが次から次に出ているようだが、政治の決定が数によってなされる以上、与党に対抗できる規模の…
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相次ぐ異様な会見 気骨ある記者を背後から撃つ“傍観者”へ
「市長は、こうおっしゃいました。矛盾があったら追及するという姿勢の人もいるが、あなたの会社は違う。私はあなたの会社の幹部を知っている。(あなたは)組織の中でやりたいことができなくなるリスクがある……こ…
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ウイルスとの共存は「インフォデミック」対応も必要不可欠
新型コロナウイルスの猛威が世界に広がって半年となる。爆発的な感染を示すパンデミックは聞き慣れた言葉になっている。加えて、誤った情報が爆発的に拡散するインフォデミックという言葉も世界で使われ始めた。イ…
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PCR検査=反日の原因分析 「おはよう日本」はNHKの希望だ
このコラムではNHKの問題点を指摘しているが、もちろん、NHKにも良い番組はある。3日の「おはよう日本」に、特にその思いを強くした。その中で、PCR検査を拡充することの必要性を語った大谷義夫医師がネ…
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ボルトン本が暴露 安倍総理は“くそ野郎の仲間”であること
「彼はくそ野郎だ」 2018年の米朝会談の最中に、ポンペオ国務長官がボルトン氏に渡したメモにそう書いてあった。この「彼」とは、金正恩委員長ではない。トランプ大統領のことだ。話題になっている元側…
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実態は総理の慰労会 “国民だまし”に加担するメディアの罪
国会閉幕を受けた6月18日の安倍総理の会見は、歴史に残るものかもしれない。新型コロナ対策としての一連の総理会見は、2月29日を最初に、その後、定期的に開かれたわけだが、この日、1つの事実が明らかにな…
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新旧環境大臣の学歴比較「詐称」と「コネ」どちらも虚飾だ
学歴詐称疑惑が指摘される小池百合子都知事。その小池氏が環境大臣だった2005年、カナダで開かれた国際会議を取材したことがある。各国の環境大臣が集う中、国際派と中東人脈を売りにした小池氏は颯爽としてい…
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マティス前国防長官の痛烈トランプ批判…沈黙を破った良識
「ドナルド・トランプは私が生きてきたこの人生の中で唯一、アメリカをひとつに結束させようとせず、また結束させようという努力も見せず、それよりも、分断させようとする大統領だ」 マティス前国防長官が…
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議事録を残さないのは議論を隠蔽して闇に葬り去るためか
既に驚くことでもなくなっているが、本当にこの政府は、自らの存在自体が緊急事態だと気づくべきだ。 新型コロナウイルスの対策を検討している専門家会議について議事録を作成していないという。共同通信…
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問題は記者個人ではない マスメディアと権力の癒着構造だ
「あとは文春砲か……」 2月末に元特捜部主任検事の前田恒彦氏がそうつぶやいた。黒川弘務検事長の無理筋な定年延長が閣議決定し、検事総長就任がほぼ間違いないという時期だった。もちろん、前田氏がその…