「表と裏」の法律知識
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改正児童福祉法が成立も…これで虐待児童は救われるのか?
児童虐待のニュースが尽きませんね。児童相談所(児相)が、「早く保護してやれば悲劇は防げたのでは」という解説も多く聞きます。 でも実際は、児童の保護をめぐって、現場では児相と親との対立やいざこ…
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あなたの奨学金の返済…「過払い」の可能性がありますよ
今後は、奨学金をめぐる過払い問題が大きな話題になりそうです。 今年5月19日、札幌高裁で過払い金返金を認める重要な判決が言い渡されました。日本学生支援機構の奨学金制度を利用している人の保証人…
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ドーベルマン盗難事件はネットの誹謗中傷と根っこは同じ 行き過ぎた正義感が招くトラブル
2022年5月19日、千葉県木更津市のとある住宅からドーベルマンを盗んだとして男女3人が逮捕されました。3人はいずれも動物愛護団体のメンバーで、なんと以前同じ住宅から逃げ出したドーベルマンを保護して…
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4630万円誤送金問題で24歳男性の個人情報を公開 山口県阿武町の対応は正しいのか
山口県阿武町による4630万円もの特別給付金の誤送金問題が連日話題となっています。24歳男性が逮捕され、ネットカジノで全額負けたということになっていますが、私が気になったのは、阿武町の対応です。 …
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日本最大級のハプニングバー摘発に疑問の声が…どこが犯罪になったのか?
5月8日、日本最大級とされる渋谷区のハプニングバー「眠れる森の美女」で、公然わいせつをした2人が現行犯逮捕され、経営者らが公然わいせつ幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕されました。この摘発の状況は、SNS…
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知床「KAZUⅠ」の悲劇…遊覧船は釣り船とは違う 乗客は強風・高波を想定できない
日本の数少ない世界自然遺産である知床で悲痛な事件が起きてしまいました。遊覧観光船が遭難し沈没してしまったというニュースです。 僕は船釣りが好きなので、遊漁船によく乗ります。予約をした船の船長…
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後を絶たない弁護士の犯罪 その背景を推察すると…
最近、毎月のように弁護士による犯罪報道を目にしています。 今月も25日に、熊本県弁護士会所属の弁護士が、成年後見人として管理していた口座などから約8800万円を横領した件が発覚し、被害件数は…
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法改正で普及進みそうな電動キックボードを「第2の自転車」にして大丈夫?
電動キックボードが人気です。これを受け、もっと手軽に乗ることができるようにと、今月、電動キックボードに関する法改正がありました。 従前、電動キックボードは、原付バイクと同様に「原動機付自転車…
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コロナ禍で増えた結婚式キャンセル料をめぐる紛争の司法判断は割れている
コロナ蔓延を受けて結婚式をキャンセルしたカップル側と式場運営会社との間でキャンセル料を巡る紛争が多く発生しています。全国の消費生活センターに相談数が増えたり、訴訟にまで発展してしまっている件も少なく…
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GPS導入で「人質司法」が改善? カルロス・ゴーン元会長「国外逃亡」の功罪
元日産自動車会長ゴーン氏の国外逃亡劇から早くも2年が過ぎました。そのような中で、法務省と最高裁は、保釈中の被告人らの国外逃亡を防ぐため、被告人に装着させる衛星利用測位システム(GPS)端末装置を開発…
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新生活を始める方へ、強引な新聞勧誘にはご注意を…筆者も18歳で“社会の洗礼”を
世の中は卒業・入学シーズンですね。この季節を迎えると、いつも大学生として一人暮らしを始めた直後のほろ苦いエピソードを思い出してしまいます。 僕が18歳の4月に一人暮らしを始めて1週間ほど経っ…
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18歳、19歳がカモに…成人年齢引き下げによるAV被害が増える可能性
今年の4月1日は歴史的な日になります。それは民法の規定により長きにわたり「成人=20歳」「大人になるのは20歳」とされてきましたが、改正民法の施行により「成人=18歳」「大人になるのは18歳」と変わ…
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話題の東谷義和氏「ガーシーch」の“法廷戦略”を読む…訴訟は織り込み済みで暴露か
芸能人の暴露話を披露する「東谷義和のガーシーch」が大きな話題になっています。「東谷義和のガーシーch」は、第三者から提供を受けたリアルな情報を暴露するのではなく、多くの芸能人らと交流してきた東谷氏…
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オウム真理教 麻原彰晃の死刑執行は間違いだったのか
オウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚(執行時63歳)の子が、2018年7月になされた死刑執行は違法だとして、国に100万円の損害賠償を求め昨年12月に東京地裁に提訴をしたとのことです。 …
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岡口基一裁判官への弾劾裁判に注目 見せしめにしてはいけない
「弾劾裁判」という言葉を耳にしたことがありますか? 裁判所も独善に陥ってはいけないので、国会を介した民主的な牽制を受けます。具体的には「裁判官としての威信を著しく失わせる非行」があった場合などに裁判官…
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使用済みマスクを販売する「マスク売りの少女」たちは違法か?
「マッチ売りの少女」ではなく「マスク売りの少女」がいま増えているそうです。つまり、女性が使用済みマスクをインターネットを通じて販売するのです。しかも1枚ずつ売るという手法だけでなく、サブスク型で定期購…
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時代遅れの裁判所がコロナの“後押し”でやっとオンライン化?
コロナ禍がもたらしたよい変化のひとつとして、テレワーク、オンライン会議の浸透が挙げられるかもしれません。家でもできる仕事なのに1時間も電車に揺られて職場でやる。真夏の暑い中、スーツを着て取引先の会社…
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今度は熊本県産アサリ…また起きた産地偽装はどこまでやったら違法か?
熊本県産アサリの産地偽装が発覚し「またか」「被災した熊本だから応援していたのに」という声が多く上がる一方で、思わぬ余波が話題になっています。アサリ産地偽装の風評で、アサリだけでなくハマグリも大量返品…
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埼玉ふじみ野市立てこもり発砲事件と医師法 医師は患者を選べないのか
先日、埼玉県ふじみ野市の民家で立てこもり事件が発生し、人質となった医師鈴木純一さんが犠牲となりました。事件を起こしたのは、鈴木医師の元患者の息子である渡辺宏容疑者です。 渡辺容疑者は、鈴木さ…
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「パパ活」「ギャラ飲み」女子の皆さん、確定申告が必要ですよ!
今月21日に発覚した池袋ホテル殺人事件は、被害者の82歳男性と被疑者の24歳の女性が「パパ活」をしていたということで注目を集めました。 「パパ活」は、専用のアプリができるなどそのニーズが高まっ…