大人の基礎ノート 5分でわかる世界史
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イスラームという宗教を深く理解するにはモスクを体感せよ
今回は3択クイズです。イスラームのモスクを例えるならば、次のどれが最も近いでしょうか? ①お寺、②神社、③礼拝堂。 もしかして①のお寺や②の神社などと考えた人がいるかもしれません。答えは③の…
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まるで帝国の墓場…英ソ米3大国がはまった「アフガンの穴」
写真①は1979年からアフガニスタンに約10年間侵攻した、ある国との戦いの1コマです。打ち捨てられた戦車が写っていますね。いったいどこの国がアフガニスタンに侵攻し、そしてどのような結末を迎えたのでし…
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シリア難民流出で欧州諸国が払わされる「帝国主義」のツケ
今回は風刺画を見ていただきましょう。図①が示すものはなんでしょう? どうやらドミノ倒しになぞらえているようですが、倒れ始めた赤いドミノ、そして2つ目の青いドミノに描かれた人物とは誰でしょうか? …
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「サッチャリズム」から読み解く新自由主義の功罪…社会は存在しない、あるのは個人と家族の責任
図①は1987年に描かれたもので、当時のイギリス首相とその政策を、かなり辛辣に風刺したものです。いったい何を描いているのでしょうか? 「強い薬」と題されたこの絵では、手術台に縛り付けられた人物…
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“空白の一行”が持つ深い意味…原稿用紙からひもとく「中国の出版」と「印刷革命」
今回はクイズから始めましょう。図①はいったいなんでしょうか? 「原稿用紙に決まっているじゃないか」と言われそうですが、正解です。では、なぜ真ん中に1行、余分な部分があるのでしょうか? また、そ…
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1200年近く続いた「古代オリンピック」は平和の祭典だったのか?
前776年から後393年にかけて、実に1200年近くも続いた古代オリンピック。それはいったい、どのようなものだったのでしょうか? ■オリンピア ギリシア南端に位置するペロポネソス半島の…
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日本の近代化が早かった?中国の「洋務運動」と日本の「明治維新」を徹底比較
■近代化の流れ 資料①は、日本と中国(主に清朝)が近代化の改革を、どの時点でおこなったのかを対比した表です。これを見て気がつくところを挙げてみてください。 ヒントは、取り組んだ年度の差…
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メキシコ銀と日本銀が世界経済をつくった
東大入試問題 2004年2月の東京大学の入試において、【資料】の論述問題が出題されました。設問で問われている「16~18世紀における銀を中心とする世界経済の一体化の流れ」とは、一体何なのでしょうか?…
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ペスト大流行を生んだ巨大モンゴル帝国 盛衰のカギは銀だった
みなさんは、クビライ(写真①)を知っていますよね。 教科書などでは「フビライ」となっていますが、近年ではクビライと表記することが多くなりました。元寇の時のモンゴル帝国の大ハーンですね。そのク…
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パルテノン神殿は苦難の連続…ではその彫刻は誰のもの?
さて今回はクイズです。図②は2015年10月18日のGoogleのトップ画ですが、何が描かれているか分かりますか? ギリシアの首都アテネにある世界遺産のパルテノン神殿です。この連載の第9回でも取り上…
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コロンブスは欲望の権化だった 先住民から見れば自分たちを支配する「違法移民」
写真①は1490年に描かれた「マルテルス図」と呼ばれるものです。そこで質問です。この世界地図をヨーロッパ目線から分析してください。何が分かるでしょうか? ■マルテルス図 まず、アメリカ…
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世界の運命決めたチャーチル×スターリン2つの会談
写真①をご覧ください。どうやら手書きのメモのようですね。国の名前と数字などが書かれているようです。実はこれがヨーロッパ諸国の運命を決めたメモだったのです。いったい、どのような内容なのでしょうか? …
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パレスチナ問題<下>深まるイスラエルとの対立と湾岸戦争
マンガ「進撃の巨人」を思わせるような巨大な壁に沿って男性が歩いています(写真①)。これは、いったいどういうことでしょうか。 ■ナセル大統領 1956年にエジプトのナセル大統領がスエズ運…
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パレスチナ問題<上>イギリスの「三枚舌外交」と解決丸投げ
ここに2枚の写真があります。①は1943年にワルシャワ(ポーランド)のユダヤ人隔離施設「ゲットー」で連行されるユダヤ人の少年を、②は2001年にレバノンの首都ベイルートの難民キャンプでパレスチナ人の…
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人気漫画「キングダム」から学ぶ“秦の始皇帝”の功績とは
漫画とアニメ、そして映画でも人気の「キングダム」。 主人公の信は、秦の始皇帝に仕えた実在する将軍です。 今回は始皇帝による天下統一の話をしましょう。 ■2つの地図 …
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もう一つの合衆国メキシコは反米意識と白人×先住民が形作った
メキシコ合衆国の歴史を、アメリカ合衆国との関係の中から考える第2回は、メキシコ革命が中心です。 ■「パンと棍棒」 1876年に武力で実権を掌握し、大統領となったメスティーソ(白人と先住…
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欧米に翻弄されたメキシコの近代 米国との関係から考える
皆さんは合衆国というと何を思い出しますか? もちろんアメリカ合衆国だよ、と言われそうですが、実は世界にはもう一つ合衆国があります。そう、メキシコ合衆国なんです。今回はメキシコ合衆国の歴史を、アメリカ…
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ミャンマー軍事政権なぜ復活?翻弄された2人のアウンサン
2011年に民政移管が進み、その後の全国選挙によってアウンサンスーチーが実質的な大統領である国家顧問に就任したビルマ(ミャンマー)ですが、今年2月1日の軍部によるクーデタで、またしても軍事政権が復活…
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ネクラなの?ルイ16世をギロチン刑に追い込んだ借金と純愛
皆さんは国王ルイ16世(写真①)に対して、どのようなイメージを持っていますか? フランス革命で処刑された国王ですか? 王妃マリ=アントワネット(写真②)の言いなりだった主体性のない人物? それとも、…
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史上初の総力戦がもたらした 女性参政権と“脱コルセット”
■和歌山大学入試問題 今回は、2015年に和歌山大学で出題された、興味深い世界史の入試問題(資料)から考えてみましょう。 ■資料 和歌山大(2015年) 問 次に示す2枚の写真(①)は…