声を放つ 当事者の証言
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本庄保険金殺人事件 獄死した森田考子元受刑者の母が振り返る「あの子は最後まで八木を愛していた」
1999年ごろに大きく報道された「本庄保険金殺人事件」。主犯格とされる八木茂死刑囚(74)とともに逮捕された愛人女性3人のうち、懲役12年の刑に服していた森田考子元受刑者(享年47)は2009年にが…
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「布川事件」の冤罪犠牲者 検事にも「君の言葉には真実の響きがない」言われて絶望した
有名な冤罪事件の一つ、「布川事件」で2011年に再審で無罪となった桜井昌司さんが昨年8月、がんのために亡くなった。享年76。亡くなる直前まで冤罪撲滅の活動に奔走した桜井さんの死は多くの人に惜しまれた…
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2005年姫路2女性バラバラ殺人事件「資産家の息子」と称した殺人犯
2005年1月に姫路市の女性ら2人が犠牲になったバラバラ殺人事件では、犯人の高柳和也死刑囚(57)が逮捕された際、警察の不手際に批判が集まった。だが、その後に裁判で明らかになった事件の実相は意外に知…
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茨城・上申書殺人事件 映画『凶悪』のモデルになった「先生」は獄中で“冤罪”を訴え続けた
死刑囚の男が警察への上申書で殺人の余罪を告白した「茨城上申書殺人事件」は、山田孝之主演の映画「凶悪」のモデルになったことで有名だ。この事件の首謀者とされる「先生」と呼ばれる男は獄中で“冤罪”を訴え続…
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2009~11年兵庫連続監禁殺人事件 死刑を逃れた主犯格の男は「兄弟みたいな関係でした」(上村隆死刑囚)
2009~11年に兵庫県で会社社長や元暴力団員の男性ら3人が監禁、殺害されるなどした事件は、配下の者らに犯行を指示した「主犯格」の男と、犯行を指示された「実行役」の男が共に裁判で起訴内容を否認。「主…
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2001年青森県住宅供給公社横領事件 11億円を貢がせたアニータのいま「貢いでくれた男性を選んだの」
彼女に会ったのは、もう今から13年前のことだ。 彼女というのは、何の根拠もないが、おそらく日本の水商売史上最高額を貢がせたチリ人のアニータ・アルバラードである。 彼女が渦中の人物とな…
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2014年川口・祖父母殺害事件 映画「MOTHER マザー」のモデルにもなった“毒母”の後悔
2014年3月、埼玉県川口市で70代の夫婦が孫の17歳の少年に殺害され、金品を奪われた事件は、少年に犯行を指示したとされる母親A子(当時41)の毒親ぶりに注目が集まった。直接取材でわかったその素顔と…
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2006年秋田児童連続殺害事件 商店を営む女性「彩香ちゃんの最後の晩ご飯があのカップ焼きそばだと思うとね」
「なんでぇ、あんなことになっちまったんだろうねぇ、いまだに疑問なのよ。もし面会に行ったら、どうしたんだって、聞いてみたいんだよね」 畠山鈴香受刑者が暮らしていた町営住宅から程近い場所で商店を営…
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1951年八海事件「戦後最大の冤罪事件」の真犯人に6年密着、事件記者魂を燃やした日々
1951年1月、山口県熊毛郡麻郷村字八海で60代の夫婦が殺害され、金を奪われた「八海事件」は、無実の男性4人が一時は死刑や無期懲役の判決を受けた。全員の無罪が確定するまでに7度の裁判が行われ、約18…
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日立市妻子6人殺害事件(2017年)「家族写真に無意識に手を合わせていることがあります」
2017年10月、茨城県日立市の自宅アパートで妻と小さな子供5人を包丁で刺すなどして殺害した男は、警察に自首後、獄中で病に倒れ、記憶を失った。裁判では犯行の記憶が蘇らないまま、1、2審ともに死刑判決…
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2014年前橋高齢者連続殺傷事件 幼少期からいじめに遭い続けた死刑囚、高齢者宅を襲ったのは「たまたま」
2014年に群馬県前橋市で起きた高齢者連続殺傷事件。犯人の土屋和也死刑囚(34)は同年11月、90代の女性宅に侵入して女性をバールや包丁で殺害し、現金約7000円を強奪。さらに翌12月、80代の夫婦…
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被告は末期がんで余命宣告…「死刑に不満はないが、罪名の強盗殺人が納得できない」
2017年3月、名古屋市で80代の夫婦が自宅で刺殺され、財布を盗まれた事件は、強盗殺人容疑で逮捕された近所の無職の男・松井(現姓・山田)広志被告(49)が今年3月、名古屋地裁で死刑判決を受けた。だが…
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2015年8月寝屋川中1男女殺害事件 犯人の元妻が明かす「母の死を伝えたら、下ネタやテレビの話を書いてきた」
2015年8月、大阪府寝屋川市の中1の男女2人が殺害され、顔などを粘着テープでぐるぐる巻きにされた遺体で見つかった事件から、13日で8年を迎えた。この間、犯人の山田(現姓・溝上)浩二死刑囚(53)と…
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1998年和歌山カレー事件 元目撃証人Aさん(当時16歳)が明かす「知られざる25年」
1998年7月、和歌山市園部の夏祭りでカレーを食べた67人がヒ素中毒で死傷した事件では、地元の主婦だった林真須美死刑囚(61)の家を報道陣が取り囲み、凄絶な取材合戦を繰り広げた。当時、林死刑囚の「犯…
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マニラ保険金殺人事件 最高裁判決翌日に面会室で訴えた「僕は本当にやってないですから」
2014年と15年にフィリピンのマニラで山梨県の男性2人が保険金目当てに銃殺された事件は、「首謀者」とされる岩間俊彦死刑囚(49)がこのほど裁判で死刑が確定した。だが、無実を訴えていた同死刑囚は再審…
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1992年福岡県・飯塚事件 泣きそうな女の子の表情「今も脳裏に焼きついている」
1992年に福岡県飯塚市で女の子2人が殺害された「飯塚事件」は、死刑執行された久間三千年元死刑囚(享年70)の冤罪疑惑が近年よく報道される。この事件の「真犯人」を目撃した可能性がある証人として注目さ…
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愛知県蟹江町母子殺傷事件 林振華死刑囚「自分はとんでもない親不孝だと思いました」
2009年5月、愛知県蟹江町の民家で母子3人が殺傷され、現金などが盗まれた事件は、12年10月、中国人の男・林振華死刑囚(39)が強盗殺人などの容疑で逮捕された。林死刑囚は裁判で18年に死刑が確定し…
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川崎老人ホーム連続転落死事件今井隼人死刑囚 冤罪を主張、供述心理学者の鑑定に「勇気がわく」
2014年に川崎市の介護付き有料老人ホームで80~90代の入居者3人が4階と6階から転落死した事件は、職員の今井隼人被告(30)が殺人罪に問われ、1、2審共に死刑判決を受けた。同被告は冤罪を主張し、…
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淡路島5人殺害事件 平野達彦受刑者「私は、電磁波攻撃という死刑以上のことを何年もされてきた」
2015年3月、兵庫県・淡路島で実家に引きこもっていた40歳の男が近隣住民5人をサバイバルナイフで刺殺した。精神鑑定を経て起訴された男は、裁判員裁判で死刑を宣告されたが、2審で「犯行時は心神耗弱状態…
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和歌山市長 汚職事件(後編) 旅田卓宗さん 獄中出馬した市議選でトップ当選「信じてくれる人がいたと思え、うれしかった」
2003年1月に収賄の容疑で逮捕された和歌山市の元名物市長・旅田卓宗さん(78)。同3月に始まった裁判では、贈賄側の建設会社の社長らが捜査段階の自白を撤回し、旅田さんに賄賂を渡したことを否定したため…