声を放つ 当事者の証言
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被告は末期がんで余命宣告…「死刑に不満はないが、罪名の強盗殺人が納得できない」
2017年3月、名古屋市で80代の夫婦が自宅で刺殺され、財布を盗まれた事件は、強盗殺人容疑で逮捕された近所の無職の男・松井(現姓・山田)広志被告(49)が今年3月、名古屋地裁で死刑判決を受けた。だが…
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2015年8月寝屋川中1男女殺害事件 犯人の元妻が明かす「母の死を伝えたら、下ネタやテレビの話を書いてきた」
2015年8月、大阪府寝屋川市の中1の男女2人が殺害され、顔などを粘着テープでぐるぐる巻きにされた遺体で見つかった事件から、13日で8年を迎えた。この間、犯人の山田(現姓・溝上)浩二死刑囚(53)と…
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1998年和歌山カレー事件 元目撃証人Aさん(当時16歳)が明かす「知られざる25年」
1998年7月、和歌山市園部の夏祭りでカレーを食べた67人がヒ素中毒で死傷した事件では、地元の主婦だった林真須美死刑囚(61)の家を報道陣が取り囲み、凄絶な取材合戦を繰り広げた。当時、林死刑囚の「犯…
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マニラ保険金殺人事件 最高裁判決翌日に面会室で訴えた「僕は本当にやってないですから」
2014年と15年にフィリピンのマニラで山梨県の男性2人が保険金目当てに銃殺された事件は、「首謀者」とされる岩間俊彦死刑囚(49)がこのほど裁判で死刑が確定した。だが、無実を訴えていた同死刑囚は再審…
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1992年福岡県・飯塚事件 泣きそうな女の子の表情「今も脳裏に焼きついている」
1992年に福岡県飯塚市で女の子2人が殺害された「飯塚事件」は、死刑執行された久間三千年元死刑囚(享年70)の冤罪疑惑が近年よく報道される。この事件の「真犯人」を目撃した可能性がある証人として注目さ…
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愛知県蟹江町母子殺傷事件 林振華死刑囚「自分はとんでもない親不孝だと思いました」
2009年5月、愛知県蟹江町の民家で母子3人が殺傷され、現金などが盗まれた事件は、12年10月、中国人の男・林振華死刑囚(39)が強盗殺人などの容疑で逮捕された。林死刑囚は裁判で18年に死刑が確定し…
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川崎老人ホーム連続転落死事件今井隼人死刑囚 冤罪を主張、供述心理学者の鑑定に「勇気がわく」
2014年に川崎市の介護付き有料老人ホームで80~90代の入居者3人が4階と6階から転落死した事件は、職員の今井隼人被告(30)が殺人罪に問われ、1、2審共に死刑判決を受けた。同被告は冤罪を主張し、…
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淡路島5人殺害事件 平野達彦受刑者「私は、電磁波攻撃という死刑以上のことを何年もされてきた」
2015年3月、兵庫県・淡路島で実家に引きこもっていた40歳の男が近隣住民5人をサバイバルナイフで刺殺した。精神鑑定を経て起訴された男は、裁判員裁判で死刑を宣告されたが、2審で「犯行時は心神耗弱状態…
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和歌山市長 汚職事件(後編) 旅田卓宗さん 獄中出馬した市議選でトップ当選「信じてくれる人がいたと思え、うれしかった」
2003年1月に収賄の容疑で逮捕された和歌山市の元名物市長・旅田卓宗さん(78)。同3月に始まった裁判では、贈賄側の建設会社の社長らが捜査段階の自白を撤回し、旅田さんに賄賂を渡したことを否定したため…
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和歌山市長 汚職事件(前編) 旅田卓宗さん「拘置所では幻覚を見たり、体がけいれんしたりも」
和歌山市の名物市長だった旅田卓宗さん(78)は2003年、収賄と背任の容疑で逮捕され、無実を訴えながら裁判で懲役4年の判決を受けて服役した。逮捕から20年。本人に当時の話を聞いた。 ◇ …
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2006年東大阪集団リンチ殺人事件 小林竜司死刑囚は「面会室ではにこやかで、話し方も丁寧だった」
2006年6月に、「生き埋め」という残酷な殺害方法が社会を震撼させた東大阪集団リンチ殺人事件。死刑確定した実行犯の男と面会や文通を重ね、「慈悲と天秤 死刑囚・小林竜司との対話」(ポプラ社)を上梓した…
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帝銀事件・平沢貞通元死刑囚支援者「いつも和服で髪は整え、身だしなみにも気をつかっていた」
1948年1月、東京都の職員を装った男が帝国銀行椎名町支店で行員ら16人をだまして毒物を飲ませ12人を死なせたうえ、現金と小切手を奪った「帝銀事件」。無実を訴え続けた末、87年5月に病死した平沢貞通…
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上田美由紀死刑囚が獄中死前に見せていた異変…文通を続けたライターに八つ当たり
2009年に社会を騒がせた鳥取連続不審死事件の上田美由紀死刑囚(享年49)が1月14日、収容先の広島拘置所で食べ物をのどに詰まらせ、窒息死した。私は彼女が裁判中に2年ほど面会や文通をしたが、これまで…
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目標はチェ・ゲバラ 警察庁長官狙撃事件の犯人名乗る老受刑者が貫いた反社会的な生き方
2010年に未解決のまま迷宮入りした警察庁長官狙撃事件には、メディアに犯人は自分だと訴え続けた有名な人物がいる。中村泰──01年に大阪で銀行の現金輸送車を襲撃するなどした罪により岐阜刑務所で無期懲役…
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オウム真理教事件 井上嘉浩元死刑囚「死刑判決が出て“究極の修行”をさせてもらっている」
1990年代に社会を震撼させた一連のオウム真理教事件は、教祖の「麻原彰晃」こと松本智津夫元死刑囚(執行時63)ら教団幹部13人が2018年に死刑を執行され、一応の決着をみた。そのうちのひとり、井上嘉…
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「ロス疑惑」元被告人・三浦和義氏が無実の訴え「検事自身が2人組の犯人の目撃者に会い調書も取っていた」
1980年代に国民的注目を集めた「ロス疑惑」。保険金目的で妻を殺害した疑いをかけられた三浦和義氏(享年61)は裁判で無罪が確定したが、2008年に米国を旅行中、現地の警察に再び妻殺害の容疑で逮捕され…
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2008年金沢・橋本清勝さん殺害事件 事件から14年…目撃人物の似顔絵を公開
2008年6月27日の夜、金沢市の会社員・橋本清勝さん(当時22)が自宅アパートで何者かに殺害された事件は、14年が過ぎた今も犯人が検挙されていない。石川県警は今年6月、事件当日に現場で目撃された人…
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1999年桶川ストーカー殺人事件 冤罪を訴え続ける“首謀者”「再審請求がダメなら一生獄中です」
1999年10月26日、女子大生の猪野詩織さん(当時21)が桶川駅前で元交際相手の配下の男に刺殺された「桶川ストーカー殺人事件」。元交際相手の男の兄で、事件の“首謀者”として最高裁で無期懲役が確定し…
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1989年北方事件(後編)「警察は前科のある人を犯人に仕立て上げ、死刑台に送ろうとした」
1989年1月に佐賀県北方町(現在は武雄市)の雑木林で女性3人の遺体が見つかった「北方事件」。覚醒剤取締法違反容疑で勾留中の同年11月に「3人を殺した」と“自白”した地元の男性Mさん(当時26)が、…
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1989年北方事件(前編)「殺害した3人の遺体を自宅近くの林に捨てるのはあり得ないと思った」
1989年1月、佐賀県北方町(現在は武雄市)の雑木林で女性3人の遺体が見つかった「北方事件」。3人を殺害した罪に問われた男性が裁判で死刑を求刑されながら、1、2審共に無罪判決を受けて確定する異例の結…