水際対策緩和で蠢くベトナム人利権の闇
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(30)理事長は一部のベトナム人に要求する誓約書や保証金を「やむを得ない」と主張
仙台市内の日本語学校でベトナム人留学生に対して起きた問題に関して連載21回から取り上げ始めて以降、同校の理事長からメールが届き続けている。連載を<一方的に学校を非難する内容>と批判した上で自らの言い…
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(29)本連載の記事の訂正を求め、日本語学校の理事長から連日届くメール
仙台市内の日本語学校でベトナム人留学生に対して起きた問題について本連載で取り上げ始めて以降、同校の理事長から連日のように私と編集部にメールが届き続けている。その数は5月17日時点で7通に上る。 …
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(28)入管は学校側の違反に鈍感 相談してきた留学生を「容疑者」のように問いただす
在籍する仙台市の日本語学校から、就労ビザに変更するなら「賠償金」300万円を請求すると告げられ、ベトナム人のディエプさん(36)は最寄りの仙台入管に助けを求めた。しかし面談した入管担当者は、「学校と…
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(27)ベトナム人留学生の訴えに、仙台入管はことの重大性を認識していなかった
4月22日の衆院法務委員会で、古川禎久法務大臣は日本語学校で相次いで発覚する留学生への人権侵害行為に関し、こう述べた。 「地方入国管理局に対し、留学生を担当する部署において速やかに調査に着手す…
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(26)退学し就職なら300万円を請求 音声データに残る理事長の声
2020年3月に日本語学校への学費など123万円を払い終えた頃、ベトナム人のディエプさん(36)には100万円の貯金があった。その後、新型コロナの影響で入国待機していた間の生活費などで、同年11月の…
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(25)学費納入後の留学生に送られてきた誓約書には「違反で賠償金300万円」の記載
仙台市の日本語学校への入学が決まりながら、新型コロナの影響で来日できずにいたディエプさん(36)に2020年10月、ベトナムの現地エージェントを通じて学校から「誓約書」が送られてきた。同じく入国待機…
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(24)仙台の日本語学校が請求した「保証金30万円」大学進学確定で返金とあるが…
仙台市の日本語学校に入学が決まったベトナム人女性のディエプさん(36)は2020年3月、初年度分の学費など総額122万8700円を支払った。彼女には、15年から18年にかけて実習生として働いた時の貯…
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(23)大卒なのに高卒に書き換え…「経歴詐称」が実習生送り出し業者に横行
ベトナム人のディエプさん(36)は、日本で介護の仕事に就くことを夢見た。そのためにまず日本語学校に留学し、介護専門校へ進学しようと考えた。だが、留学には障害があった。以前、彼女が実習生として来日した…
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(22)元実習生の留学に高いハードル…「技能移転」と「経歴詐称」が足枷に
今年2月末、宮城県の日刊紙「河北新報」が、仙台の日本語学校で起きたベトナム人留学生に対する「300万円請求」問題を報じた。同紙に情報提供し、匿名で取材に応じたひとりが、元留学生のグエン・タイン・ディ…
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(21)日本語学校のあきれた誓約書 「遅刻」「欠席」の学生にも賠償金300万円を請求
<日本語学校、退学したら賠償金300万円? 元留学生から疑問の声> 2月27日、宮城県の日刊紙「河北新報」電子版に、そんなタイトルの記事が載った。 仙台市の日本語学校に留学生として在籍…
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(20)「留学生利権」に切り込む覚悟を示した古川法相の発言
「日本語学校による留学生への人権侵害」が論じられた4月22日の衆院法務委員会。古川禎久法務大臣と市村浩一郎衆院議員(日本維新の会)の間で、注目すべきやりとりがあった。 「現状では、留学生が悪質な…
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(19)古川法相が「重大な違反行為」と認めた西日本国際教育学院による“鎖拘束”問題
4月22日の衆院法務委員会で、本連載でも報じている「日本語学校による留学生への人権侵害行為」がテーマに上った。同委員会では、実習生が被る人権侵害は過去に何度も取り上げられてきた。だが、留学生の「人権…
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(18)大学・専門学校への通知は「消えた留学生」事件がトラウマの文科省のアリバイづくり
水際対策緩和から約1カ月が経過した今月6日、文部科学省は全国の大学の学長、専門学校の校長に宛てて、以下の通知を出した。 <外国人留学生の適切な受入れ及び在籍管理の徹底等について> 対策…
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(17)政府の「留学生30万人計画」で留学生争奪戦を繰り広げる専門学校
ベトナム人留学生「鎖拘束」問題が起きた日本語学校「西日本国際教育学院」を運営する福岡市の学校法人「宮田学園」は、2014年に「国際貢献専門大学校」(写真)という専門学校を設立している。近年は同様に日…
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(16)“やってる感”だけをアピールする入管庁 3年連続「非適正校」でも処分なし
昨年12月、西日本新聞が電子版で報じて話題となった、日本語学校でのベトナム人留学生に対する「鎖拘束」問題。この一件を含め、日本語学校で留学生への人権侵害が横行するのは、彼らを監督すべき入管庁に取り締…
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(15)日本語学校に甘い入管庁 なぜ問題があっても処分しない理由
福岡市の日本語学校「西日本国際教育学院」で、ベトナム人留学生が職員から鎖で拘束された事案に関して、日本語学校を監督する立場の法務省出入国在留管理庁(入管庁)は、どう考えるのか。 同庁在留管理…
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(14)留学生に対する「内部進学強要」問題 学校側の言い分は…
学校法人「宮田学園」が福岡市で運営する大手日本語学校「西日本国際教育学院」。ベトナム人留学生のホアン君(21)が学校内で職員から鎖で拘束された案件について関係者を取材していると、次のような声が聞かれ…
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(13)日本語学校が作成していた学生「強制帰国マニュアル」の中身
昨年10月、ベトナム人留学生のホアン君(21)が職員から鎖で拘束される事件のあった福岡市の日本語学校「西日本国際教育学院」。この学校を運営する学校法人「宮田学園」の元職員から、私はA4用紙で4ページ…
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(12)日本語学校の職員が「在留カード」を見せるよう鎖で拘束
昨年10月下旬、ベトナム人留学生のホアン君(21)は、日本語学校の職員によって鎖で拘束された。そのときの様子をホアン君自身がスマホで撮影した動画からは、職員のこんな声が聞こえる。 「言うまで一…
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(11)留学生の転校を認めない日本語学校の実態…許可なしには外出さえできず
ベトナム人留学生のホアン君(21)は2020年12月、福岡市内の日本語学校に入学するため来日した。4月に入学するはずだったが、新型コロナの影響で入国が遅れたのだ。 待ちに待った日本の地。しか…