白内障手術に潜む落とし穴…それでも目にメスを入れますか

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手術なしでも白内障・近眼は10分でなおる? 改善の秘策とは

 50歳を過ぎればいつなってもおかしくない白内障。手術をすれば簡単に治るということで、わが国では年間160万件以上もその白内障の手術が行われている。だが、デリケートな目にメスを入れる手術にはリスクが伴う。実際、白内障の手術で失明し、訴訟沙汰になっているケースもある。失明に至らなくても飛蚊症、頭痛、吐き気、ものが二重に見えるなど、さまざまな後遺症で悩み続けている人は少なくないのだ。

■簡単だと言われた白内障手術で失明!

「簡単な手術だと言われて都内の病院で白内障の手術を受けたら、執刀医のミスで完全に目が見えなくなってしまった。何でこんなことになってしまったのか、悔やんでも悔やみきれません」と、濱田久さん(仮名・76歳)は声を絞り出すようにして苦渋を訴える。

 都内の病院の眼科外来で白内障だと診断された濱田さんは、同病院で白内障の眼内レンズ挿入手術を受けた。手術は、超音波水晶体乳化吸引術(PEA)という方式で行われた。その手術中、執刀医は水晶体の核を乳化吸引する作業中に、誤って水晶体後のうを吸い込んでしまい、破裂させてしまったのだ。

「それでも何とか眼内レンズを取り付け、手術を終えましたが、2日後に目に激痛が走り、痛みが治まらないので同じ病院で診てもらったら、眼内炎の炎症が網膜に達していると言われました」

 すぐに、硝子体を切除し固定した眼内レンズを摘出する緊急手術が行われた。だが、その再手術の後の細菌検査で腸球菌が発見され、眼内の炎症は一向に沈静化しなかった。3回目の手術を受けたがそれでも炎症は治まることなく、結局、濱田さんは失明してしまったのだ。光を失った濱田さんは東京地裁に医療ミスの訴訟を起こし、医療ミスを認める判決が下されている。

■悔やんでも悔やみきれない!

 70代の須藤孝雄さん(仮名)も白内障手術をしたことを後悔している。

「もともと酷い近視ですが、ぼやけ方が進んでいると感じたので眼科に相談したら案の定、白内障だと診断されました。『簡単な手術だし、よく見えるようになるから』と医師に勧められるままに手術を受けたのですが、期待は大きく外れ、後悔しかありません。陽射しがまぶしくて目を開けているのがつらくてたまりませんし、遠くのものが二重に見え、直線は歪んで見えてしまう。手術の前は、目を近づければ見えていた漢字のふりがなも読めなくなってしまいました」

 医師にその状況を訴えても、「手術は完璧だし、視力も出ている。どうして不平ばかり並べるのか」と、取りあってくれなかったと須藤さんは言う。須藤さんだけでなく、こうした手術後のトラブルや不調は後を絶たない。何とかしてもらいたくて相談に行くと、中には、「医者は神様じゃない!」と居直り、怒鳴り散らす医師もいるそうだ。

 一方で、白内障手術を回避したことで、トラブルも不調もなく白内障の症状が改善した人もいる。神奈川県に住む加藤肇さん(仮名・56歳)はその一人だ。

「白内障だと診断され、医師から『手術で治すしかない』と宣言されました。『簡単な手術ですよ』と説明を受けましたが、私は、心配で動悸が止まらなくなりました。実は、ずいぶん前に私の父が白内障の手術をしていて、涙目と黒い点々が目の前に浮かぶ飛蚊症にずっと悩まされ続けている。それが心配で、できれば手術は受けたくないと思いました」

■50代以上ならいつなってもおかしくない白内障!

 白内障は、水晶体が濁り、視界がぼやけてものが見えづらくなる疾患だ。その主な原因は水晶体の老化である。治療法として手術が一般的になっている。だが、手術には、手術中のミスやさまざまな後遺症などのリスクがある。加藤さんが話す飛蚊症は、白内障の手術後に最も多いトラブルの一つだ。また、目の中に入れる人工レンズは水晶体のように細かいピント調節ができないため、目が疲れやすくなって、頭痛などさまざまな不調を伴う眼精疲労に悩まされることも多い。

 これに対応した遠近両用の眼内レンズもあるが、保険適用外なので両目なら100万円前後の費用がかかる。それでも、視野の下側が歪んで見える欠点があり、それが原因で眼精疲労や吐き気に襲われるケースも報告されているのだ。

手術をしなくても白内障のぼやけが改善?

 加藤さんは、セカンドオピニオンを実行し、他の眼科医に「できれば手術は避けたい」と打ち明けると、「超音波治療で改善を目指す方法もありますよ」と、超音波治療法を勧められた。

 超音波治療法とは、微弱な超音波を発生する治療器を使って、閉じたまぶたの上から直接目に超音波を投射する治療法である。この超音波治療器はもともと、衰えた視力を回復させる目的で、国内屈指の眼科医と著名な工学博士の共同研究によって半世紀以上も前に開発されたもの。1965年には厚生省(今の厚生労働省)が医療機器として認可している。半世紀以上も医療の現場で使われ、改良を重ねて現在の最新型に進化し、安全性が極めて高いことから家庭用としても販売されているのだ。

 使い方も簡単で、治療器のスイッチを入れると、金属部分からかすかにピーという音が鳴り、毎秒2万4000回という縦波の超音波が発せられる。超音波治療法とは、その超音波治療器を閉じたまぶたの上から10分ほど直接目にあてるだけである。数分あて続けていると、じんわり目が温かくなってきて、まるで目が温泉に浸かっている気分になってくる。目の奥の筋肉が自然にほぐれていく感じがするのだ。

 それにしても、これだけでどうして白内障の改善や視力の回復につながるのか。そのメカニズムはこうだ。

 視力低下の主な原因は、水晶体を調節する毛様体筋と呼ばれる眼の筋肉が硬くなり、水晶体のピント調整ができなくなることだ。超音波治療器はこの硬くなった毛様体筋を毎秒2万4000回の超音波の振動によって解きほぐし、水晶体のピント調節機能を回復させ網膜の解像度を高めてくれるのである。しかも、この超音波の作用は、眼球を動かす6つの眼筋やその細胞に及び、視神経から脳の視覚中枢にも達する。つまり、脳の視覚中枢の緊張まで解きほぐし、活性化させてくれるのだ。

 この作用によって、脳による視覚の補完機能も向上し、白内障で濁った水晶体を通過した映像でも明瞭な映像として認識できるようになる。この超音波治療器によるケアを毎日続ければ、白内障でぼやけた映像も脳が補完して、スッキリとクリアに見えるようになるのだ。こうした超音波治療法は、全国の病院で膨大な症例数が重ねられており、これまで約29種にも及ぶ眼病治療の成果が確認されている。

10分の超音波治療で視力が0.3〜0.4アップ 白内障でもハッキリ

「超音波治療器のケアが両目で20分。それが終わってから先生に勧められた眼筋体操をしたら、周りの景色が鮮明に見えることにびっくり。実際、0.3だった視力が0.6に上がっていたんです」(前出の加藤さん)

 千葉県で高齢者から幼児まで幅広く診察している「田井小児科・眼科・心療内科」の田井千津子院長も、超音波治療法のメリットについてこう話す。

「個人差もありますが、近視の場合、視力検査をしてから片眼10分間超音波治療を施し、再び視力検査をすると0.3から0.4も視力が良くなっている人もいます。また、白内障の患者さんで超音波治療をしている方がいるのですが、実際、視力がハッキリしてきて、視界もよくなってきています」

■数週間、数カ月で、にじんでぼやけた視界がくっきり鮮明に!

 初めのうちは超音波治療器による視力アップの効果は一時的なもので、しばらくすると元に戻ってしまう。だが、毎日続けるうちに数週間、数カ月で眼鏡がいらなくなり、白内障でもちゃんと見えるようになってくるという。

「仮性近視なら、比較的早く眼鏡なしでも見えるようになる人が多くいます。視力が悪くなって年月がかなり経っている方でも、すぐにとはいきませんが超音波治療を続けているうちに視力がアップするケースも。近視はある意味生活習慣病なので、食生活や目の血行を良くする運動を心がけることが大切です。また、パソコンやスマホの見過ぎなど生活習慣にも気をつける必要がありますね」(田井院長)

 ちなみに、田井院長監修による話題の本「近視・白内障は10分でなおせる!」(青娥書房刊)に、超音波治療が詳しく紹介されている。目の疾患、トラブルで悩んでいる方は一読してみてはいかがだろうか。

緑内障、黄斑変性、スマホ老眼、難聴の改善にも役立つ報告が

 超音波治療法は、近眼や白内障だけでなく、緑内障や黄斑変性といった、眼の老化に伴うトラブルの改善にも役立つことが報告されている。これは、超音波が視覚細胞を活性化することで、目の内部の新陳代謝が活性化するからだ。さらに、スマホの見過ぎによる「スマホ老眼」と呼ばれる目のトラブルが若い人たちの間に広がっているが、この「スマホ老眼」の改善にも超音波治療が力を発揮するという報告がある。また、超音波治療器で目のケアをしているうちに、耳鳴りや難聴が改善したという声も多く寄せられている。その理由として、超音波が、聴覚周辺の血流やリンパ液の流れをスムーズにするためだと考えられている。

■超音波治療は毎日10分が鉄則!

 超音波治療は、毎日続けることで目の疾患やトラブルを改善に導く。とは言え、医療機関に毎日通院するのはなかなか難しい。現実的には不可能と言ってもいいだろう。ならば、家庭で超音波によるケアを毎日実践するのが最善の方法だ。

 超音波治療器「MRフタワソニック」は、えむあーる(株)が取り扱っており、家庭用としても手に入れられる。同社では、健全な目を応援するために超音波治療・運動習慣・視生活改善・栄養補給の4つを柱にした「MRシステム」(視力回復相談室)を全国に啓発している。

 ご自身が、あるいは家族が目のトラブルで悩んでいるなら、気軽に、えむあーる(株)(フリーダイヤル 0120・121・410/10時〜18時、日祝休)に相談してみてはいかがだろうか。

外部リンク https://campaign.mr1010.co.jp/lp06/

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