日刊ゲンダイ・夕刊フジ合同特別企画 記者が選んだ「最強ダービー馬」HERO IS COMING ~蘇るHEROの記憶~

公開日: 更新日:

第1位【ディープインパクト】(17票)

 競馬における最強─ー。それは数字では計れない、人々を魅了する競馬で勝ったダービー馬を指すようにも思う。一瞬、他の17頭が消え、ディープ一頭だけにピンスポットがあたっているかのように突き抜けた。まさに独壇場。ファンの視線を独り占めにする強烈な走りだった。

 大外を回して5馬身差の大楽勝。最後は手綱を緩める余裕さえあり、まさに“飛ぶ走り”だった。引退後も『ダービー馬はダービー馬から』を体現。種牡馬として7頭ものダービー優勝馬を輩出している。

第2位【キングカメハメハ】(7票)

 前半5F57秒6のラップが驚異的。本当に強い者しか生き残れない壮絶なハイラップの中、4角3番手から抜け出した勝ちっぷりは圧巻も圧巻。②着ハーツクライとともにその後、種牡馬として大成功したのも納得だった。

 NHKマイルからの変則ローテで初めてダービーを制したのがこの馬。800メートル延長もなんなくこなし2分23秒3のレコードまでたたき出したから能力が違った。翌年のディープインパクトの時計も同タイム。直接対決が実現していればどちらが勝ったのだろうか。

第3位【オルフェーヴル】(6票)

 不良馬場での圧勝。下り坂の予報を気にし、重くなりそうな馬場を不安視していた陣営の憂鬱を規格外の天賦の才でいともあっさり打ち砕いてみせた。暴れん坊の真骨頂‼

 東日本大震災の年。2冠をかけたダービーは、悪天で雨の不良馬場。本来なら黄金色に輝くはずの栗毛の馬体を、毛色すら分からないほど泥だらけにして制した。それも、窮屈で再三進路を変更しながら狭い馬群を割ってきた。まさに、困難を乗り越えた2冠達成。震災年に勇気、強さを与えた意味での強さがあったと思う。

第4位【ナリタブライアン】(5票)

 5馬身の大差勝ち。あれだけのスターだが、叩き上げというところがまたニクイ。

 少ないレース数で消耗度を抑えてダービーを狙うのが近年のトレンド。それを思うと11戦目でのダービー制覇は隔世の感がある。キャリアを重ねながら強さを増し、南井騎手にダービージョッキーの称号をもたらした。

 つけ入る隙を与えない圧倒的な5馬身差。古馬になっても阪神大賞典でのマヤノトップガンとのマッチレース。ラストランの高松宮記念でも猛然と追い上げた。オールマイティーで最も強い馬だった。

第5位【スペシャルウィーク】(4票)

 スペシャルウィークは5馬身差の圧巻パフォーマンス。仮柵を外した“グリーンベルト”の外を走らされた皐月賞(3着)への怒りをぶつけるような走りに震えた。

 武豊を最強騎手にしたのは間違いなくスペシャルウィーク。

 5馬身差の圧勝を目撃。自分の力を発揮すれば、本当に強いというのを証明した走りだった。年明けの白梅賞で14番人気の激走を食らい、まさかの②着。そして皐月賞も不利な大外18番枠から追い込むも③着まで。ダービーで鬱憤を晴らす快走は今でも目に焼き付いている。

第6位以降も名馬がそろっているぞ

第6位(3票)
トウカイテイオー、ウオッカ

第8位(2票)
ミホノブルボン、フサイチコンコルド、シンボリルドルフ、キズナ

第13位(1票)
ワグネリアン、シャフリヤール、コントレイル、オペックホース、アイネスフウジン

今週5月29日(日)はいよいよ東京優駿「第89回日本ダービー」開幕

 今週末は東京競馬場でいよいよ東京優駿「第89回日本ダービー」が開催される。東京の芝2400メートルを制し、新しいヒーローになる瞬間「世代の頂点」は!

 5月29日(日)東京競馬場 第11レース 15時40分発送予定。

■外部リンク
JRA 日本ダービースペシャルサイト

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