永田町の裏を読む
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広がる不安感…枝野代表のままでは政権交代はおぼつかない
立憲民主党の中で、枝野幸男代表のままでは次の総選挙は戦えないのではないかという不安が広がっているという。年長の議員がこう言って憤まんをブチまける。 「直接のきっかけは、参院長野選挙区での4月補…
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「緊急事態宣言」と首相、都知事、五輪関係者の歪んだ執念
延長された緊急事態宣言を解除するのかどうかの決断が迫られるのが今週末である。東京都はじめ首都圏の感染者数などの数値発表を見る限り一進一退の下げ止まり状態が続いていて、とうてい「さあ、もう大丈夫」と胸…
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オバマ回顧録・約束の地に日本の首相はどう記されているか
米国のオバマ元大統領の回顧録「約束の地」の和訳がようやく2月下旬に集英社から出版された。 新聞広告に、日本人の登場人物例として唯一「鳩山由紀夫」の名が出ていたので、さては2009年11月の来…
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小学生の真摯な問いかけに我々はどう応えればいいのか
「沖縄タイムス」に届いた、うるま市の小学校6年生のナーランシー飛翼(つばさ)君からの手紙が、ネット上に静かな波紋を広げている。2月22日付の同紙第1面のコラム「大弦小弦」で阿部岳記者が、「日本は民主主…
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何ひとつ前進ない 日朝関係の打開策を語り合える状況に…
和田春樹東大名誉教授から知らせが届き、同教授が事務局長を務める日朝国交促進国民協会がこの春から2年間をかけて集中的な研究活動を行い、2002年9月の小泉訪朝による平壌宣言の方向性がどうして、何によっ…
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人類のために五輪開催を諦めるという転換はできないのか
菅義偉首相は「東京五輪」を何としても開催し、それを背景として今年9月の自民党総裁選で再選を果たし、長期政権を目指したい。そのために最後の望みを託しているのが新型コロナワクチンの接種拡大で、それ専任の…
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銀座クラブ活動に見る 国民の方を向いていない自民党議員
自民党の松本純(元国家公安委員長)が後輩の2議員を引き連れて銀座のクラブをハシゴして遊んでいた件で、松尾貴史が毎日新聞の週イチ人気コラム「ちょっと違和感」で、「3議員は『党に迷惑をかけた』と離党はす…
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功罪ある「小選挙区比例代表並立制」をどう使いこなすか
1993年の「政治改革国会」で自民党の一党支配が崩れて細川政権が生まれ、自民党は野に下った。翌94年に今の小選挙区比例代表並立制の制度ができて、それによる初めての総選挙が行われたのが96年10月のこ…
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辺野古新基地を造りたいのは米軍よりもむしろ陸上自衛隊
米海兵隊のためにと称して日本政府がしゃにむに建設を強行してきた辺野古新基地に、陸上自衛隊の「水陸機動団」を常駐させることで陸自と米海兵隊の間で密約が交わされていたことが発覚した(沖縄タイムス1月25…
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徹底した補償も盛り込まれていない間抜けな補正予算案
ようやく通常国会が開幕し、その最初の大テーマは過去最大と言われる19兆1761億円の第3次補正予算案の審議である。野党の某幹部が言う。 「知ってます? このうちコロナ禍対策は4兆3581億円、…
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心の通う対話の要諦は相手の目を見て自分の言葉で語ること
9日付の朝日川柳に「メモを読むまぶたばかりを見せられる」という句があり、菅義偉首相がこの職務に向かない不適格性の核心を見抜いていると感心した。 私は子供の頃から親や教師に、「話をする時には相…
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菅政権はもはや末期、それも最末期の断末魔状態に陥った
新年に入ってから手元に届く雑誌の見出しを見ていると、菅義偉政権はもはや末期、それも最末期の断末魔状態のようである。 「ガースーはもうおしまい 次の総理は誰か」(週刊現代)、「さらば菅義偉政権 …
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世界レベルの知的書物を書けるか、せめて理解できる人を
アフメト・ダウトオウルと言っても知らない人がほとんどだと思うが、トルコの与党「公正発展党」が2001年に結成された時からの創立メンバーのひとりで、02年に首相の外交顧問、09年に外務大臣、14年には…
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鶏卵疑惑も…我々の感性が議員を選び内閣を決めてきた現実
河井案里参院議員の巨額買収事件の余波で、広島県を本拠とする鶏卵業界大手「アキタフーズ」が吉川貴盛衆議院議員(元農相)にたびたび現金を手渡していたことが明るみに出た。吉川が二階派事務総長であり、また菅…
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国も都も「やっているフリ」パフォーマンスのコロナ対策
11月18日に国内の1日当たりの感染者数が初めて2000人を超え、都内の感染者数も493人と(その時点で)過去最高を記録した同日夜、小池百合子都知事はBSフジの番組に出演し「基本の基本を守っていただ…
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再燃した「サクラ疑惑」は権力者同士の泥仕合なのか
先週の本欄で、安倍晋三前首相の再々登板を目指すかのハシャギぶりに触れ、「二度と安倍日本を見たくない」と述べたが、これは杞憂に終わりそうである。 与党のベテラン議員が解説する。 「再燃し…
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トランプと安倍 再登板もくろむ日米の「往生際が悪い人」
「往生際が悪い人」のことを英語で「a bad loser」と言う。直訳すれば「悪い敗者」で、極めて分かりやすいが、選挙後のトランプ米大統領を表すのにはこれでは済まなくなって、「the worst lo…
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菅首相はおっかなびっくり“地雷原”を歩む心境か
二階俊博幹事長が衆議院解散の時期について盛んに発言している。自民党ベテラン秘書に整理してもらった。 「理論的には、年明け通常国会冒頭、予算成立後の4月、都議選とダブル、五輪後の9月総裁任期の前…
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安倍前首相や周辺が問題視 後継者・菅首相の“2つの裏切り”
9月10日付本欄で間もなく生まれようとする菅義偉政権について「『安倍なき安倍政権』という首なしお化けのようなもので、気持ちが悪い」と書いたところ、知り合いの何人かから「ズバリ本質を突いた、分かりやす…
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大阪都構想 菅首相の政権運営に後々まで響く“維新の挫折”
「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は僅差ながら反対票が上回り、維新の会が掲げてきた看板政策はあえなく臨終を迎えた。私に言わせればこれは当然の結果で、この構想そのものがあまりにずさんだった。 第…