今日の新刊
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「曹操の人望力」加来耕三著
魏の始祖となった曹操は、矮小化された像が伝わっているが、実は諸葛孔明、関羽と並ぶ「三国志」のベストスリーの一人である。低い出自の曹操が中国大陸の3分の2をたった24年で制圧できたのは、卓越した〈人望…
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「映画『高村光太郎』を提案します」福井次郎著
彫刻家、詩人の高村光太郎は、妻の智恵子をうたった詩集「智恵子抄」で知られ、2回映画化されているが、光太郎個人を映画化したものはない。光太郎には智恵子との関係、戦争詩を書いたことを懺悔した転向問題など…
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「北の男 第一部激流篇」塩澤幸登著
炭鉱の町、夕張に生まれた小柳昌之は海外に羽ばたける仕事に憧れて、上京。3年の浪人生活を経て慶応大学に入学し、アイスクリームの製造販売をしているフタバ食品でアルバイトを始めた。 売れ行きの落ち…
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「忍者の歴史」山田雄司著
忍者というと伊賀、甲賀が有名だが、江戸時代、毎夜、山奥に入って修行を積み、忍びの術を習得した人は各地にいた。忍びの術は一子相伝だったが、実子がないときは養子に伝えたり、それ以外にも求める人があれば伝…
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「一度は行ってみたい人の『国会前』練習帳」白井健著
2015年の夏は歴史に残る夏だった。安保法案に反対して高校生が渋谷で大規模なデモを行い、SEALDsメンバーや大人がその後に続いた。60年安保、70年安保闘争と違うのは、人々が団体、組織ではなく個人…
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「激闘! 闇の帝王安藤昇」大下英治著
渋谷で三本杉一家と対立していた暴力団・安藤組組長安藤昇は、話し合いの場で射殺された組員の西原の葬儀で、西原の老母が泣き崩れるのを見て解散を決意した。解散後、安藤が書いていた自伝に目を留めた映画製作会…
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「 亡者たちの切り札」藤田宜永著
修理を依頼されたマスタングのテストランをしていた氏家豊は、旧友五十嵐の娘・香織が目の前で拉致されたのを見て追跡したが振り切られた。五十嵐にかかってきた脅迫電話から監禁場所を突き止めた氏家は無事、香織…
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「ジャックはここで飲んでいる」片岡義男著
イラストレーターの池田は、友人の作家・小野田に、自分が語る話を小説にしてほしいという。 仕事で地方に行ったとき、昭和の残照がある建物の2階にあったバーに入ってバーボンを飲んだ。 1年…
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「埼玉の逆襲 増補・改訂版」谷村昌平著
埼玉は偉人が輩出しない県である。偉人といえるのは渋沢栄一、塙保己一、畠山重忠くらい。さらに、2011年に千葉出身の野田佳彦どじょう総理が誕生して、埼玉は南関東で総理大臣を出していない唯一の県となった…
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「『理』と『情』の狭間」磯山友幸著
父と娘の戦いで話題になった大塚家具。これは実は、どこの家族経営の企業でも起こる話なのだ。 初めは〈家業〉でも、株式を上場したら社会の〈公器〉になる。創業者となるのはカリスマをもった人物が多い…
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「若様とロマン」畠中恵著
明治になって禄を失い、巡査となって糊口をしのぐ元旗本の若様たち。薄給で家臣を抱えて四苦八苦している。 そんな彼らに成り金の小泉商会の当主が見合いを持ちかけた。開戦派に対抗するために縁談で味方…
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「失われた甲子園」赤坂英一著
1989年4月5日、甲子園で愛知の東邦高校と大阪の上宮高校による決勝戦が行われていた。 古豪の東邦に対して、上宮は決勝進出は初めてだったが、遊撃手・元木大介、投手にコントロール抜群の宮田正直…
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「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?」高城剛著
最近、物議を醸しているドローンはビジネスの大きな可能性を秘めている。 商品の宅配はもちろん、災害時の被害者の捜索、犯罪者の追跡などにも威力を発揮できる。まだ精度が低いため、着陸地点に1メート…
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「ヤンキーの虎」藤野英人著
生まれ育った地元での生活に満足している若者を〈マイルドヤンキー〉と呼ぶが、その中で貪欲にビジネスを広げている経営者を、著者は〈ヤンキーの虎〉と名づけた。 2001年に発足した小泉政権が不良債…
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「彼女に関する十二章」中島京子著
50歳をすぎた聖子は、雑文書きの夫が女性論執筆の参考資料として探しだした伊藤整の「女性に関する十二章」を手に取った。「人生の初めに男性に現れる愛情は表現されないで終わるのが常だ」という一文が目に留ま…
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「EU騒乱」広岡裕児著
ギリシャの財政問題に続き、シリアからの難民問題でEUは揺れている。だが、ISの拡大以前からヨーロッパにはスーダン、アフガニスタンなどから、常に難民が流入していた。労働力不足のヨーロッパはそれを受け入…
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「戦うハニー」新野剛志著
大手保険会社を退職して、「みつばち園」の保育士となった星野親。そこは〈ダイナマイト・ハニー〉と呼ばれていた。かつて偽のダイナマイトを持って侵入した離婚調停中の園児の父親を、保育士たちが撃退したことが…
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「福島第二原発の奇跡」高嶋哲夫著
東日本大震災が起きたとき、福島第1原発と同様に福島第2原発も危機に見舞われた。だが、幸い第2原発では外部電源が1回線維持されていたため、社員は残って必死で対処する。地震で原発は緊急停止したが、津波で…
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「帝都妖乱」久楽健太著
大東亜戦争に勝利してから70年後の日本。久遠零介は浅草で幼馴染みの友人と会っていた時、突然、狙撃された。実はそれは、久遠を仲間に引き入れようとする大日本帝国陸軍部隊〈十三機関〉の篝市香らが行った「査…
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「福澤諭吉 学問のすゝめ」川北義則著
福澤の言葉で一番有名なのは〈「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり〉だが、著者は最後に「といへり」があることに注目。つまり福澤は「と言われている」といっていて、「人間はみな平等だ」と…