経済ニュースの核心
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休眠預金は年に700億円発生…民間活用進むも「第二の特別会計」になる恐れ
金融機関の口座に預けたまま10年以上、お金の出し入れがない「休眠預金」の民間活用が進んでいる。しかし、金融機関から聞こえてくるのは意外にも先行きを不安視する声だ。 「資金の活用の仕方や融資後の…
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激化する「関西スーパー」争奪戦 鍵を握るオーケー会長・飯田勧氏の存在
関西地盤の食品スーパー「関西スーパーマーケット」を巡る争奪戦が熱を帯びてきた。 関西スーパーは8月末に「エイチ・ツー・オー・リテイリング(H2O)」傘下の企業と経営統合することを発表したが、…
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就任から8年半…日銀黒田総裁の“一万田超え”がもたらす「負の遺産」
日銀の黒田東彦総裁の在任期間が、「日銀の法王」と呼ばれ、在位8年6カ月に及んだ一万田尚登総裁(1946~54年)を10月で超えた。 しかし、総裁周辺には冷めた声が強い。黒田総裁が就任直後に公…
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東映と東映アニメ 親子上場の解消に難題 アニメの世界的人気が足かせに
コロナ禍の巣ごもりもあり、絶好調の東映アニメーション。直近の第1四半期決算では史上3番目の売上高、営業利益、経常利益を上げるなど、コロナ禍で不振が続く親会社の東映とは対照的な好決算となっている。 …
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時価総額が一時は1兆円突破「メルカリ」の黒字は一時的か 赤字覚悟の次の一手は?
日本初のユニコーン企業で、マザーズに上場の「メルカリ」(山田進太郎社長兼CEO)の時価総額が一時、1兆円を超えた。 「新興市場では東映アニメーション、日本マクドナルドホールディングスなどが時価…
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日本郵政グループのDX戦略を主導する2人のキーパーソン
日本郵政グループのDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略が動き出した。投資額は向こう5年間で4300億円に及ぶ巨大プロジェクトだが、なかでも注目されるのは内部では郵便局ネットワーク2.0と呼ば…
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SBIグループが新生銀行の買収に動く スルガ銀行との関係も深まる可能性
北尾吉孝氏が率いるSBIホールディングスが新生銀行の株式公開買い付け(TOB)を9日発表した。 SBIはすでに新生銀行株の約19%を保有する筆頭株主である。これまでのSBIの説明ではあくまで…
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過剰債務を抱えた中小企業の救済策 金融機関の「債権放棄」案が急浮上
コロナ禍で過剰な債務を抱えた中小企業の救済策として「中小企業版・私的整理ガイドライン」の策定が俎上に載っている。 「6月に公表された政府の成長戦略実行計画に盛り込まれ、今後、議論が進むことにな…
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経営危機レオパレス21の株価急騰 市場がささやく「復活は本物か」
レオパレス21の株価が急騰している。「20日に一時、前日比19円(10%)高の210円まで上昇し、年初来高値を更新した。その後も勢いは止まらず高騰し続けています。投資家はレオパレスの復活を予見してい…
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経営難に陥った山梨県民信用組合 小さくても潰せないのはなぜか
「小さくても潰せない。いわんやコロナ禍の現在、ペイオフなんてもっての外だ」 中小金融機関関係者がこう指摘するのは、経営難に陥っている山梨県民信用組合のことだ。甲府市に本店を置く同信組は、200…
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地銀・信金は「不動産賃貸」が収益確保の突破口に…その先の本丸は?
地銀や信用金庫など地域金融機関は人口減少や長年続く超低金利を背景に収益減に喘いでいる。「本業である預貸の利ざやで稼ぐことは難しく、投資信託や保険商品の窓口販売などの非金利収入で収益を下支えしている」…
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カーボンバブルがはじけるとリーマン危機再来か 2000兆円もの座礁試算が発生との試算
「気候変動問題への対応が最重要アジェンダ(課題)だ」 全銀協の高島誠会長(三井住友銀行頭取)は、金融界が直面する最大の課題についてこう強調する。 カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)…
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藤田観光の「ウルトラC」大企業の名を捨て中小企業になっても生き延びる
第三者割当増資で調達した資本を同時にほぼ全額減資する。そんなウルトラCを行う企業が出てきた。ワシントンホテルなどを展開する「藤田観光」だ。 減資されるとわかっている資本を提供する殊勝な投資家…
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サイバー攻撃に身構える金融界 ロンドン五輪では悪意ある接続が約2億件
日米、欧州の各政府・機関は19日、中国のサイバー攻撃を一斉に非難した。中国政府とつながりのあるハッカーが世界でランサムウエア(身代金要求型ウイルス)などによる攻撃を行い、世界経済の脅威になっていると…
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GPIF宮園雅敬理事長は“もっている男” 運用実績は過去最大の黒字
「やはり“もっている男”は違う」 市場でこう評価されているのは、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬理事長だ。 GPIFがこのほど発表した2020年度…
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三菱UFJ亀沢宏規社長肝入りも…出足からつまずいたデジタル戦略の目玉施策
理系出身のメガバンクトップとして注目されている亀沢宏規三菱UFJフィナンシャル・グループ社長。その亀沢氏の肝いり戦略として打ち出した新たな決済インフラ「GO-NET(ゴーネット)」が出足からつまずい…
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ふくおかFG提供のネット専業「みんなの銀行」は根付くのか
「われわれはファーストペンギンになる。新しいデジタルバンクの海に飛び込んだ」 5月28日に開業した「みんなの銀行」の横田浩二頭取は、こう抱負を語り、「絶対に魚はいると信じてやっていきたい」と強…
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阪急阪神HDは業績急落も…タイガース絶好調で株主総会を難なく乗り切る
阪急阪神ホールディングス(HD)は16日、大阪市北区の梅田芸術劇場で定時株主総会を開催した。274人の株主が参加したが、質疑応答では例年活発かつ手厳しい指摘が連発する阪神タイガースに関する質問はひと…
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スルガ銀危機の火種“かぼちゃの馬車”創業者がYouTube開設
スルガ銀行と筆頭株主のノジマが経営方針で対立。スルガ銀行の副会長を務める野島広司氏(ノジマ社長)が6月29日開催予定の株主総会を待たずに退任した。スルガ銀行は2018年、シェアハウス向け不正融資で経…
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金融庁が神経をとがらせる「身代金要求型ウイルス」の猛威
「アメリカでの石油パイプライン輸送停止、国内証券会社のデリバティブ取引停止などランサムウエアによるサイバー攻撃が活発化している。国内外の重要インフラにおいても被害が発生しており、NISC(内閣サイバー…