橋本テツヤの快適老齢術
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アウフヘーベンって? 巷に流布するカタカナ語に立ち向かう
老齢期の生き方や社会への適応は、その人の性格によって違うものだが、気楽な隠居生活で孫の相手や庭いじりなどを楽しんでいる知人がいる。幸せなのだ。だが、僕にはそれができない。仮にそういう生活を余儀なくさ…
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老齢期の「声色」を若々しくする方法
ここ数年、仕事先からの連絡はメールと携帯電話が主流となり、事務所の固定電話にかかってくるのはセールス電話ばかりになった。固定電話の必要性を感じなくなったので解約しようと思っているが、踏ん切りがつかな…
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「排除の矢印」と「嫉妬妄想」に気をつけろ
ずいぶん前になるが、イジメの構図である「排除の矢印」について書かれた新聞か雑誌のコラムを読んだことがある。うろ覚えだが、発言力のある人が、アイツは気に入らない、仲間じゃないと名前を挙げて周囲に吹聴す…
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元気なシニア男たちの「酒と女」の付き合い方
「酒は飲むとも飲まるるな」ということわざがある。酒を飲むのはいいが、酔いすぎて本心を失うような飲み方をしてはいけないということだが、飲みだしたらとことん飲まないと気がすまない人もいる。泥酔してタクシー…
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ブロッコリー食べてバック転する還暦男から学べること
健康を維持するには、バランスの取れた食事と運動が大事だが、野菜類を1日350グラム食べると良いといわれている。野菜には体をサビさせない「抗酸化物質」が含まれているので老化防止に効き目があるそうだ。 …
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歩幅を意識 講演で「脳の若返り術」語る僕の認知症予防法
先日、わが家に小犬が迷い込んできた。犬種に詳しくないが、家人はトイプードルのオスだという。水を与えたら尻尾を振って僕の口をなめてきた。押しやってもなめ回してくる。かなりしつこい。おまえは式守伊之助か…
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「天眼鏡」でチェックすべきもの すべきではないもの
高齢者の集まりで、小学校時代の給食の話が出た。給食内容は地域によって多少違っていたが、共通していたのが「脱脂粉乳」だ。まずくて鼻をつまんで飲んだ記憶がある。主食はコッペパン。マーガリンをたっぷり挟ん…
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セクハラと言われるかの“境界線”は男の心構えで決まる
定年退職後、再就職した63歳の男からセクハラについて相談された。職場の30代の受付女性に「○○ちゃん、おはよう」と挨拶をしたところ、「○○ちゃんと呼ぶのはセクハラです」と注意されたという。親しみを込…
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寂しい生活の人は要注意 “虚言男”と“装飾女”が跋扈のワケ
仲間数人で飲食をしていると、話を脚色して面白おかしくウソ話をする人がいる。先日、僕が欠席したある宴席で「きみが認知症になったと橋本さんから聞いたが、元気そうじゃないか」と声をかけられたという人がいて…
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年末年始の「フードファディズム」に気をつけろ!
毎年、正月になると餅を喉に詰まらせて窒息する事故が起きる。家族がいれば助けてくれるだろうが、独居老人の場合は死亡することにもなりかねない。 こうした事故が報道されると「急いで食べるからだ」「…
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気になるイビキの原因と男女関係の不思議
中高年夫婦の半数が、寝室は別にしているというアンケート結果がある。その理由のひとつに挙げられているのが「イビキ」だ。快適な眠りには静かな環境が大事だが、隣で轟音のようなイビキをかかれたら眠るどころじ…
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「人生100年時代」の忘年会シーズンを考えてみる
忘年会シーズン到来。あちこちから誘いを受けるが、会場が居酒屋だと二の足を踏む。若者の集団に遭遇すると会話ができないほどうるさいからだ。なぜ彼らは手を叩き、大声で笑うのか。なぜ彼らは何度も「カンパーイ…
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眠れない夜に「やっていいこと」と「いけないこと」
通勤電車で、座るとすぐ眠る人がいる。車内の暖かさで体内の熱が放出され、深部体温が下がると眠くなるのだ。ときどき立ったまま眠っている人を見かける。倒れはしないかと心配するのだが、吊り革につかまりながら…
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高齢者の路上トラブルと「赤ちゃん返り」が跋扈する理由
誰でも一度や二度経験があると思うが、前から人が歩いてきたので、右によけようとしたら、対向者も右によけてぶつかりそうになることがある。慌てて左によけると相手も左によける。これは「お見合い」と呼ばれるも…
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「年寄りは家の宝」 若者の悩み相談員という道もある
60年代から70年代にかけて、深夜放送のラジオパーソナリティーをやっていたことがある。リスナーの中高生たちは、教師や両親よりもパーソナリティーの言葉を信じた時代だった。毎週、段ボール5箱分ものリクエ…
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人生の敵は「弱気」 長生きを楽しくするには秘訣がある
中高年を対象にした講演で「皆さんは何歳まで生きたいですか?」と質問してみた。集まった400人の聴講者の共通する答えは「要介護にならなければ100歳以上生きたい」であった。 健康で生活に困らな…
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ホノルルでは禁止条例 歩きスマホをやめて颯爽と歩く効能
「歩きスマホ」の禁止条例がホノルルで施行された。違反すれば罰金を科せられるという。日本でもそうなるかもしれないが、罰則があろうとなかろうと、いけないものはいけないという「道理」が分かる世の中になってほ…
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同窓会「メンタルヘルス・タイムトラベル」の功罪
小学校の同窓会に出席した。遠い昔に思いを馳せて会場のドアを開けた途端、店を間違えたかと思った。中にいたのは、爺さんと婆さんばかりだったからだ。年の取り方は千差万別。90歳に見える人もいたのだから驚い…
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昔のオンナたちの名前が「度忘れ」を防止してくれる
よく知っているはずの物事をふと忘れてしまうことがある。年寄りだけでなく若い人の中にもいる。いわゆる「度忘れ」といわれるものだ。「胴忘れ」と書く場合もあるが、人の名前や物の名前が思い出せなくなってしま…
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「お金はいくらあっても邪魔にならない」を疑ってみる
ことわざに「それにつけても金の欲しさよ」がある。450年以上前に没した俳人、山崎宗鑑の句といわれている。「何かにつけて金があればうまくいくのだが、それがないと、どうにもならない」とため息まじりに嘆い…