昭和の政治家たちの人心掌握術
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オンボロ神輿の陰口に舌をペロリ 中曽根康弘は最後の宰相
中曽根康弘は今年5月で100歳の誕生日を迎える。田中角栄も1918年の同年同月生まれ。この2人の関係について、「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」(講談社現代新書)の著者で元日本経済新聞政治部長の…
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代表質問を丸暗記した田中六助 女性のような字の森喜朗
昭和の政治家の中には、人々の記憶から薄れつつあっても、忘れてはいけない人物もいる。「そのひとりが田中六助さんです」と語るのは、「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」(講談社現代新書)の著者で元日本経…
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原健三郎の異色の経歴 実は「渡り鳥シリーズ」の原作者
国会議員を50年務めた人には「名誉議員」という称号が与えられる。これまでに50年を達成した人は、尾崎行雄、三木武夫、原健三郎、中曽根康弘、桜内義雄の5人。中でも異色の経歴を持つのがハラケンこと原健三…
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小渕恵三は気配りの達人だった “ブッチホン”で直接電話も
1989年に誕生した海部政権。米ブッシュ大統領との関係の近さを示した「ブッシュホン」が、翌年の新語・流行語大賞で銀賞を受賞した。 その名付け親が岡崎守恭氏だ。 「この言葉の後に出てきた…
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安倍晋太郎は「周囲が助けたくなる」魅力を持っていた
中選挙区時代、派閥の結束は絶対だった。しかし、派閥の垣根を越え強い絆を結んでいた例もある。その代表例が安倍晋太郎(1991年に67歳で死去)と竹下登(2000年、76歳で死去)だ。 共に大正…
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親友の死後「晋三を頼む」と後援者に頭を下げた竹下登
田中角栄が退場し、竹下登の時代が到来した。田中の晩年の不遇への判官びいきもあって、竹下への風当たりは強い。だが、「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」(講談社現代新書)の著者で、元日本経済新聞政治部…
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金丸信編 「江副さんは将来ある人間に株を配ったが…」
世間が思っている政治家の姿には虚と実が入り交じる。“政界のドン”として悪人イメージが定着している金丸信は、その典型だろう。 東京佐川急便から5億円の献金を受け取り、1992年に議員辞職。しか…
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「もう一人娘がいれば婿にしたい」田中角栄が漏らした弱音
田中角栄のブームが続いている。功罪相半ばする人物だが、「自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影」(講談社現代新書)の著者で、元日本経済新聞政治部長の岡崎守恭氏は、「顔」の見える政治家であったと回想する。…
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気に入った言葉を目の前でメモした中曽根元首相の人柄
「総理が死んだよ」 1980(昭和55)年6月、当時29歳の僕は福井県・芦原温泉の旅館で大平正芳首相の死去を聞いた。声の主は、福井に遊説で来ていた中曽根康弘氏(99)である。中曽根さんは秘密を…