森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前
財務省が一番隠したかったのは、やっぱり昭恵さんを巡る文書だった。
森友学園への国有地巨額値引きに端を発した財務省の公文書改ざん事件で命を絶った赤木俊夫さん。その妻、雅子さんが財務省に求めた情報開示が裁判の末、4月に始まった。開示されるのは財務省が事件発覚時、検察に任意提出したすべての文書だ。そのうち土地取引に関する2255枚の文書がまず開示された。ところが文書の右上に手書きで記された通し番号が70個以上も欠落していることが判明。なぜ文書が抜けているのか? 雅子さんの弁護団は財務省に説明を求めていた。
その回答が9日、文書で示された。それによると、欠落している文書は政治家関係者に言及しているものが多くを占めているとみられるという。その上で、欠落は2017年、森友事件の発覚時に本省理財局の指示で近畿財務局が廃棄したことによると説明している。
やはり政治家との関係を隠すために文書が抜き取られていたのだ。しかも、欠落している文書の概要がわかる新たな文書のリストも公表された。そこには、やはり“あの人”の名前が記されていた。時の安倍首相の妻、安倍昭恵さんだ。