特別寄稿
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安保理決議に従わず占領続けるイスラエルが全力でガザに地上侵攻したら、アメリカは孤立する
1967年6月5日の朝、イスラエル空軍は200機でエジプト、シリア、ヨルダン、イラクを奇襲、400機を破壊して制空権を握り、わずか6日間で支配地を4倍に広げた。この第3次中東戦争でイスラエルの戦死者…
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天敵サウジとイランの国交正常化を中国が仲介の衝撃…米国の威信低下をみせつけた
3月10日、サウジアラビアは米国が敵視するイランと中国の仲介により、7年ぶりに国交正常化で合意したと発表した。 サウジアラビアは従来、強固な親米国で、イラン・イラク戦争では米国が育てた猛犬の…
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日中国交正常化から50年 日本が「台湾有事」に介入する法的根拠はあるのか
今年9月29日は、日中国交正常化の50周年記念日として慶典が催される。 それを前に林芳正外相は12日、経団連などが主催したシンポジウムにビデオメッセージを寄せ、双方の偉大な先人の努力を称え、…
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ロシアのウクライナ侵攻は米軍のイラク戦争とどう違うのか
国連憲章によれば国家が武力を行使できるのは自衛権の行使(51条)か、安全保障理事会が軍事的措置を認めた場合(42条)に限られる。今回、ロシアはウクライナから攻撃を受けていたわけではないから自衛権の発…
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日本は本当に米中戦争に参戦するのか…「損害見積り」で見えた経済への大打撃
政府は中国を念頭に防衛力の「抜本的強化」を目指し、米軍との共同演習を拡大、台湾の独立か統一かを巡って戦争になれば参戦する準備を進めている。その戦略を考えるにあたってはこちらの損害見積もりも重要だ。 …
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米中90分の電話会談 バイデンの本音は「紛争回避」、台湾も「現状維持」が共通利益だ
バイデン米国大統領と中国の習近平国家主席は10日、90分にわたる電話会談を行った。これは米国側が求めたもので、ホワイトハウスの発表によれば「両首脳は競争が紛争へと発展しないことを確実にするため、両国…
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日豪で締結合意した「軍事同盟」の利害得失を議論すべきだ
今月20日に発足する米国バイデン政権の対外政策と、日本への影響を考える上で有力な手掛かりは国務長官の選任だろう。指名されたアントニー・J・ブリンケン氏(58)はユダヤ系で、父は駐ハンガリー大使。母は…
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バイデンは大丈夫か? 彼はいつも戦争判断を間違えてきた
11月3日の米大統領選挙から10日も経った13日、すべての州で結果が判明した。バイデン氏は選挙人306人を確保、トランプ氏の232人に大差をつけたから、トランプ氏が法廷闘争をしても選挙結果を覆す可能…
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自民党内で高まる「敵基地攻撃能力」は技術的に可能なのか
防衛省がイージス・アショアの配備計画を中断したため、代わりに「敵基地攻撃能力」を保有すべきだ、との論が自民党内で高まっている。だが攻撃をするには相手の弾道ミサイルの精密な位置を知ることが肝心で、それ…
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南シナ海で米と合同演習 日本は中国と戦う覚悟があるのか
海上自衛隊は9月、ヘリコプター空母「かが」(満載時2万6000㌧)、潜水艦「くろしお」(潜航時3600㌧)、護衛艦「いなづま」(満載時6300㌧)、同「すずつき」(同5000㌧)を南シナ海に派遣、横…