ファクトチェック・ニッポン!
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“前打ち”至上主義の弊害…本当の「スクープ」とは何か?
2009年3月、私は大阪のNHKで司法記者クラブのキャップだった。その20日は3連休の初日だったが私は早朝から記者クラブに出ていた。そこから数キロ離れた検察庁では、記者、カメラマン数人が出て入り口を…
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来る参院選 女性議員選出で国政における女性比率の向上を
参議院選挙が公示された。どのような立場であれ、まずは投票という有権者の権利を行使したい。一方で、投票するだけでは十分でない気もする。やはりこの機会に、参議院とは何かを考えたい。国会議員の大幅な削減に…
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老後2000万円問題 高齢者が金融サービスに駆け込む“皮肉”
「本報告書の公表をきっかけに金融サービスの利用者である個々人及び金融サービス提供者をはじめ幅広い関係者の意識が高まり、令和の時代における具体的な行動につながっていくことを期待する」 冒頭にそう…
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調査報道とは 米CBSローウェル・バーグマン記者との対話
「俺たち記者は、情報提供者を説得して話させる。そしてその内容を検証して、事実なら報じる。今、ジェフリー・ワイガンドは米国史上最大の健康問題を我々に明かした。しかし我々は報じない。なぜか?」 名…
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安易なトランプ依存 イラン訪問で露呈した安倍外交の限界
「安倍総理は我々が過ちを繰り返すことがないということを知るべきだ」 そう書かれたイランの最高指導者ハメネイ師のツイート。トランプ米大統領の思いを説明する安倍総理に対して、「真剣さを疑わない」と…
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佐戸未和さん過労死問題 怒りを通り越し呆れるNHKの不誠実
過労死で31年の生涯を終えた佐戸未和さん。その命日は2013年7月24日だ。ご両親が、当時の彼女の上司だった「東條」からハガキ一枚来ないと不審に思っているのは、この日だ。しかし、実際に未和さんが死亡…
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募る不信感…NHKは身内に起きた過労死とさえ向き合わない
佐戸未和さんをご存じだろうか。2013年7月に、31歳の若さで亡くなったNHKの記者だ。選挙取材に追われた末に自宅で携帯を握りしめたまま息を引き取ったとみられる。過労死だ。NHKはこの事実を長く伏せ…
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日本より対米、対中 平壌外語大日本語学部「廃止」の必然
今回は訪朝記の第4弾。夜の会合での朝鮮(北朝鮮)の政府機関関係者とのやりとりについて考える。匿名が条件だが、政府機関で対日政策を担っている人たちだ。 「共和国(朝鮮)は、日本が過去の侵略につい…
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独善的な主観に流されることなくまずは事実を見て欲しい
■訪中ルポ第3弾 訪朝記の3回目となる。これまで書いてきた内容は全て私が見聞きしたことだが、平壌が明るい表情を見せているような記述には批判も寄せられている。それでも私が書き続けるのは、事実を伝…
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板門店でも丸腰で 耳も目も疑った朝鮮人民軍中佐の言動
前回に続き訪朝ルポをお伝えする。私は4月27日に平壌に入った。そして翌々日の朝7時過ぎに市内のホテルを出て、車で南下した。いわゆる基幹道路を走るのだが、アスファルトはところどころで亀裂が入っている。…
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トランプでさえDPRK 安倍総理は“北朝鮮”呼称を止めるべき
改元の日に平壌市内のホテルでこの原稿を書いている。1年ぶり2度目の訪朝となる。4日前に入国して、平壌市内、板門店、開城市などを見てまわった。変化の見られる部分もあるし、変わらない部分もある。 …
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衆院沖縄3区補選 屋良朝博氏の勝利に敢えて水を差す
4月21日に投開票が行われた2つの衆議院補選で、自民党の公認候補がいずれの選挙区でも敗北した。各メディアは、自民党が危機感を募らせていると報じている。ただ安倍政権としては、日本維新の会の新人・藤田文…
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性的虐待の父親無罪で考える 筆者中学生時代の屈辱と悪夢
今も忘れることのできない少年のころの記憶。その嫌悪感と屈辱感に吐き気をもよおすことが今もある。それは中学生の時。私は姉と週末の日中に井の頭線に乗っていた。さほど混んでもいない車内で私はドア付近で窓の…
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大阪都構想より副首都構想から議論を進めるべきではないか
大阪都構想を最大の争点として争われた大阪府知事、市長のダブル選挙は、ともに都構想の推進を訴えた松井一郎前大阪府知事と吉村洋文前大阪市長の勝利で終わった。松井氏が市長となり、吉村氏が府知事になる。 …
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当時の橋下市長に反論 4年前の発言から知る小西候補の気骨
4月7日に投開票が行われる大阪府市長選挙。市民の参加を得て候補者の発言やネットの言説を精査するファクトチェックを行っている。その中で把握したネット上のフェイクニュースについては前回書かせていただいた…
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大阪維新・松井代表がリツイートした「フェイクニュース」
「あらためて確認したところ誤解を生む内容だということで削除の手続きをさせていただきました」 電話の向こうの言葉に、「不適切だったので削除したということですね」と問う。 「不適切というか、…
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我々は“トモダチ”が健康被害で苦しんでいることを知るべき
アメリカで行われたある裁判の記事に目が留まった。在米ジャーナリストの飯塚真紀子氏が書いた記事で、原告の訴えを退ける判決が出たという。 裁判は、「トモダチ作戦」として東日本大震災の被災地支援に…
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アメリカ政府の放射線量データを日本は“黙殺”したのか?
「こんな高い数値が出ていたのか!」 去年9月、近畿大学で長く放射線の研究をしていた山崎秀夫氏が解析したデータを見て驚いた。データは、2011年に氏がアメリカ政府のHPからダウンロードしたものだ…
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トランプ外交を“深謀遠慮”と捉える奇妙な安倍総理の支持者
「議会にはこの国を嫌っている人がたくさんいる」「ロバート・モラー? 選挙で選ばれていないやつが偉そうに振る舞っている」 決裂とされた米朝会談。帰国後すぐに行われたトランプ大統領の演説で何を言う…
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「やっぱり若い世代」有働由美子は沖縄県民投票後に言った
辺野古でのアメリカ軍基地の建設の賛否を問うた沖縄の県民投票は、反対が賛成を大きく上回った。投票日の前夜、那覇市内の居酒屋に友人、知人が集まった。沖縄県庁職員、沖縄の地元紙デスク、東京の大手メディアの…