ファクトチェック・ニッポン!
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「不都合な真実」より「都合のいい嘘」がまかり通っている
「事実は不都合なものでも、長い目で見れば嘘より危険ではない」 アメリカの伝説的なジャーナリスト、ベン・ブラッドリーの言葉だ。この言葉は、彼が長く籍を置いたワシントン・ポスト社の壁に今も大書され…
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検察人事の究極“えこひいき”法案ほど不要不急なものはない
5月8日、衆議院の内閣委員会。検察官の定年延長などを盛り込んだ検察庁法改正案の審議が始まった。野党は審議拒否。当然だろう。担当の法務大臣が出席していないのでまともな質疑はできない。 そもそも…
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韓国は国防予算削減 今の日本に必要なのは最新鋭戦闘機か
韓国が20年の国防予算の削減を決めたと国際的な軍事情報誌ジェーンが伝えた。2%を削減して新型コロナウイルス対策に振り向けるという。極めて合理的な判断だと思うが、その合理は日本では通用しないようだ。2…
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深刻なのは安倍総理のフェイクニュースを垂れ流すメディア
安倍総理は4月13日に開かれた自民党役員会で、新型コロナウイルスへの対策について、「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」と語った。これは108兆円の経済対…
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実態の反映なき政府統計 身近に増える感染は偶然ではない
それは突然と言うしかない死だった。4月9日、毎日放送の役員だった岡田公伸氏(60)の悲報を知った。連絡をくれた毎日放送の友人も動揺していた。それは、外部の私を含めて誰にでも笑顔で接するきさくなリーダ…
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外国メディアの引用でしか政府批判ができない日本の報道
新型コロナウイルスの対策を議論する政府の専門家会議は記者会見(4月1日)で、日本の対応に「世界の注目が集まっている」とした。それは、日本の感染者数の少なさを世界が評価しているという趣旨だった。確かに…
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安倍総理よ、この時期「不要不急な演説」は自粛を願いたい
新型コロナウイルスの感染者数が深刻になっているアメリカでは、トランプ大統領がそれまで足を踏み入れなかったホワイトハウスの記者会見室に頻繁に姿を現すようになっている。 一人ではない。対策チーム…
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赤木俊夫さん手記の衝撃 このままでは悲劇は繰り返される
故赤木俊夫氏の「手記」の衝撃は筆舌に尽くしがたい。読んで涙が止まらなかったという声は多い。私は、特に官僚制度が崩壊している現実に衝撃を受けた。「手記」によると、財務省理財局長だった佐川宣寿氏から近畿…
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「仕込んだ質問」以外にも答えるのはリーダーの当然の務め
「仕込んだ質問にしか答えられないのか」 3月14日の総理会見。会場に記者の言葉が響き渡った。新型コロナウイルス対策特措法の成立を受けて行われた記者会見は40分余りを過ぎたところだった。予定通り…
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非常事態を宣言するのは安倍政権に権限を委ねている市民だ
「戦争の最初の犠牲者は事実だった」とは、第1次世界大戦を評したアメリカの政治家の言葉でジャーナリズムで繰り返し使われる言葉だ。安倍政権の新型コロナウイルスへの対策を見ていて、それを思い出した。 …
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ご法度に憤る検察内部に安倍政権の暴挙を打ち砕く秘策アリ
安倍政権が東京高検の黒川弘務検事長の定年を無理やり延長させた問題。当の検察官はどう受け止めているのか。特捜検事を取材していた頃の知り合いは、「皆、大問題だと憤っている」と話した。長く特捜部に在籍し、…
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「つい言い間違えた」発言は日本の官僚機構が瓦解した象徴
2020年2月19日の衆院予算委員会で答弁に立った人事院局長の言葉に愕然とした。 「つい言い間違えたということでございます」 観念したかのようにそう口にした松尾恵美子局長。これは立憲民…
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専門家より米政府優先 水際対策は政治的ポーズでしかない
新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」についてアメリカ政府が自国民をチャーター機で帰国させると決定したことは、乗客乗員を船内にとどめるとした日本政府の対策に…
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政党助成金の使途報告書はなぜ「印刷はできない」のか?
「以前、シンクタンクをつくろうと進言したことがありますが、一顧だにされませんでした」 前回、野党は政党助成金を使って共同でシンクタンクをつくれと書いたところ、何人かの野党の若手議員らからこのよ…
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愚直に提言 野党は政策を議論するシンクタンクの設置を
立憲民主党と国民民主党との合流話がなかなか前に進まない。政策の不一致というより、面子(メンツ)の問題のようにも思うが、いずれにせよ、進まない理由としては政策の不一致ということになるのだろう。どちらか…
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なぜ安倍総理は沖縄の懸念をアメリカに伝えられないのか
60年前の1960年1月19日(米東部時間)、日米安保条約の改定が調印された。それを記念するレセプションで安倍総理は、「岸信介は、日本の首相として、アメリカの大統領とゴルフをした最初の人物でした。2…
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「米軍反撃の可能性は低い」 NHK報道とは真逆だった理由
イランの報復による米軍の死者が出なかったことで、懸念されたアメリカとイランとの軍事衝突はひとまず回避された。軍事行動に出なかったトランプ大統領を評価するコメントが散見されるが、ここは注意が必要だ。 …
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ゴーン氏の国外逃亡 供述調書至上主義と刑事司法の問題点
2020年はゴーン前日産会長による国外逃亡劇で幕を開けた。この記事が出る頃にはゴーン氏が会見をするとの報道もある。今後、ゴーン氏はさまざまなメディアを使って自身の正当性を主張するだろう。その行為を英…
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トランプ大統領弾劾決議 注視すべきはアメリカ議会の変質
アメリカ下院でトランプ大統領の弾劾が決議された。年明けから上院で審理が行われ、大統領にかけられた権力乱用と議会妨害の罪について採決が行われる。これについての日本の報道に違和感を覚える。総じて、上院で…
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NHKとみずほ銀の異常な蜜月 新会長人事で抱える新たな爆弾
「権力を持っている政権が報道機関から権力チェックされるのは当たり前だと思う。(政権との)距離はきちっと保つ」 来年1月にNHK会長に就任する前田晃伸氏が記者会見でこう語ったという。「政府が右と…