2020年東京大会へ 実践五輪批判
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海外客断念で消えた国際親善の原点「鎖国五輪」の行く末は
徳川家が築いた幕藩体制300年が日本人の思考をいまだに束縛するのを目の当たりにする思いだ。20日に開催された東京五輪の5者会談で日本は海外からの一般観客受け入れ断念を提案、国際オリンピック委員会(I…
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IOCバッハ会長「中国ワクチン購入」の裏 日本側は寝耳に水
第137次国際オリンピック委員会(IOC)総会が3月10日から12日にリモート方式で開催され、東京五輪2020について新たな展開があるか注目されたが、IOCはそれより先の未来に向けてスタートを切った…
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政府肝いり「ホストタウン構想」瓦解危機 官邸やる気なし
東京五輪組織委新会長は好調なスタートを切っている。3月5日から週1で定例会見を開くこととし、初回に国民に寄り添った東京五輪開催に言及した。 「医科学的な知見を踏まえ、専門家、政府、都と連携して…
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今こそモスクワで涙をのんだ幻の日本代表選手たちの出番
山下泰裕氏は大物である。日本オリンピック委員会(JOC)の会長になってからマスコミにはさまざまな批判を浴びている。それを気にしないだけでも大したものだ。 JOC会長に就任して、すぐにその理事…
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橋本新会長就任の真実 “五輪の申し子”は五輪に翻弄された
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏が就任した。森前会長の女性蔑視発言に始まった2週間の騒動は落ち着くところに落ち着いたというのが大方の見方か。 新会長に選ばれる人…
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橋本氏就任の組織委会長人事 五輪憲章違反でIOCが問題視も
東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長候補が、当初から政府と自民党が強く推していた橋本聖子五輪相(56)に一本化、選出されることとなった。さまざまな候補者が取りざたされたが、結局は最も政治色の強…
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五輪開催の可否にかかわらず聖火リレーは予定通り実施するべき
私には92歳の母がいる。一人、信濃で暮らしている。例年、年末年始は東京などに数週間滞在するのだが、今年はコロナ禍でかなわなかった。活発な人で社会福祉活動に長年従事し、1998年の長野五輪の時には69…
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今夏の開催を返上したらもう東京に五輪はやってこない
東京五輪中止論がくすぶり続けている。当然と言えば当然である。 世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、開催国日本で2度目の緊急事態宣言発令。この状況で、世界最大のスポーツの祭典を開催するこ…
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開催可否は国連に? IOC名誉委員の受け入れ難い発言の真意
懐かしい名前がネットニュースにあった。国際オリンピック委員会(IOC)名誉委員ケバン・ゴスパーである。 私がかつて日本オリンピック委員会(JOC)の渉外担当として、世界を飛び回っていた頃、彼…
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またも物議を醸すIOC最古参パウンド委員の発言を読み解く
リチャード・パウンド国際オリンピック委員会(IOC)委員が再び注目を集めている。 英国BBCのインタビューに答えて「新型コロナウイルスを巡る状況は常に変化しており、開催まで200日を切った東…
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朝生で感じた違和感…東京五輪をコロナ抑制に利用するべき
テレビ朝日のスタジオで新年を迎えた。「朝まで生テレビ!」元旦SP「激論! ド~する!? 新型コロナと2021日本」の出演のためだ。 【写真】この記事の関連写真を見る(08枚) 【写真】この記…
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五輪組織委は各国委員会の信頼に応えているか応えられるか
私の手元に光文社の写真誌「フラッシュ」が行ったアンケートの結果がある。国際オリンピック委員会(IOC)が承認する国内オリンピック委員会(NOC)に対して、東京オリンピックは2021年7月に開催される…
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史上初の延期費用 今こそ異次元のパートナーシップを叫べ
「来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証しとして、また東日本大震災から復興しつつある姿を世界に発信する、復興オリンピック・パラリンピックとして、東京大会の開催を実現する決意だ。安全安心な大会を実現する…
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山下JOC会長の画期的な役員人事改革案に潜む政治的問題点
ベラルーシのルカシェンコ大統領独裁への抗議がやまない。 8月の大統領選挙の結果に市民が異議を唱え、大統領辞任を求め、毎週末に各地で「平和的な」デモが続いている。それに対して政府は軍と警察を動…
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「事なかれ主義」では五輪は来ない ウイルス対策の規範に
黒沢明生誕110年記念作品と銘打ったミュージカル「生きる」をリモートライブで見る機会に恵まれた。若き日に黒沢監督の「生きる」を見た時の感動が蘇った。 男手ひとつで息子を育て上げ、30年間のた…
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コロナ拡大は「つまずきの石」政府はそれにすら気づかない
「つまずきの石」は1993年にドイツ在住の彫刻家グンター・デムニッヒ氏が始めたプロジェクトである。 ナチズムの犠牲となった一人一人の死に至る消息を10立方センチのコンクリートに張られた真鍮に端…
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IOCが安倍氏にスポーツ界最高位の金章を授与した重い意味
正直、驚きだった。安倍前首相がオリンピックオーダーを受章した。しかも金章である。 オリンピックオーダーといっても日本ではピンとくる人は少ないだろう。メディアでも認知度が低いらしく本件について…
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東京五輪中止論の「空気」の向こうに経済一神教が見える
最近、にわかに東京五輪中止がネット上を賑わせていたが、調べてみると、根拠は曖昧模糊としたもので、「電通ルートでIOCが政府や組織委に中止の可能性を伝えたらしい」という程度で情報源も定かではなかった。…
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森喜朗組織委会長は政治と五輪にとって「もろ刃の剣」だ
まさに森喜朗氏(83)は天下の険である。日本のスポーツ界に、もはや彼に逆らえるものはいない。そればかりか政界に探すことも難しい。改めてそんな印象を抱く。 ■政界のキングメーカーがオリンピックの…
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責任は組織にも 瀬戸大也を切り捨て体裁を気にするJOCの闇
日本のトップアスリートが「年内活動停止」処分を受けた。競泳日本のエース、瀬戸大也選手だ。東京五輪で最も金メダルに近い男とみられていたが、不倫報道を認め、謝罪した。10月13日、日本水泳連盟(水連)は…