生誕100年 池波正太郎の街を歩こう
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高札十二番「本性寺」の巻 剣客商売・秋山小兵衛と大治郎親子にとって大切な寺
地下鉄浅草駅からミニバス「めぐりん」の北回りに乗って「剣客商売」の本性寺を目指す。バスは手前で都道314号からそれてしまうので、間違わないように窓の外を見ていたら、今戸神社が見えた。ここも池波作品の…
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高札十一番「井筒」の巻 白鬚橋西詰め近く、橋場に設定された創作上の店
浅草・橋場の料亭「井筒」は仕掛人・藤枝梅安のなじみの店だ。「橋場の不動院・境内の北面にあり、竹藪を背に、思川のながれをへだてて彼方に真崎稲荷社の杜をのぞむ風雅な構え」だそうな。「おんなごろし」では梅…
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高札十番「阿部川町」の巻 平蔵と左馬之助が落ち合う浅草・奥山が見つけられない
阿部川町は池波正太郎さんの時代小説作品にしばしば登場する。「剣客商売」の「金貸し幸右衛門」ではこうだ。 「用意の提灯に火を入れた幸右衛門は、その大通りへは出ずに、新堀川沿いの道を南へすすみ、阿…
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高札九番「牛堀九万之助の道場」の巻 三味線堀跡近く、おかず横丁のあとは五目そば
鳥越神社の辺りは台地だった。浅草御蔵用地埋め立てのため削られた台地の3つの神社のうち、第六天神社は柳橋に移転し、熱田神社はやや北に移転、そこが新鳥越となり、居残った鳥越神社の北側が元鳥越となった。 …
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高札八番「浅草・鳥越橋」隅田川と平行に走っている御蔵前通りが「鬼平犯科帳」の舞台
幕府家臣団の旗本・御家人に給する切米や扶持米を収納するために隅田川右岸を埋め立ててつくった米蔵を浅草御蔵という。池波正太郎さんの「鬼平犯科帳」の「浅草・鳥越橋」は浅草御蔵に沿って、つまり隅田川と平行…
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高札七番「大名・石川日向守の屋敷」広小路を南へ…鈴本の前に来て寄席を楽しむ
JR御徒町駅南口を出て、まっすぐ、黒門児童公園の高札が見える。高札にある通り、「鬼平犯科帳」の短編「五月闇」ではこのあたりにあった「石川日向守」の屋敷がおもな舞台の一つだ。だが、高札の周囲はビルばか…
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高札六番「浅草・平右衛門町」なんだか鬼平にごちそうになっている気分になった
高札は台東区にあるのだが、墨田区にあるJR両国駅に降りたのは魂胆が2つあるからだ。 「鬼平犯科帳」の「網虫のお吉」で、同心・小柳安五郎が本所方面から両国橋を渡り、神田川に沿った河岸道を歩んで平…
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高札五番「寛永寺・車坂」上野のお山から下り、うまいメンチで一杯!
JR上野駅公園口から東京文化会館に出る。住所は上野公園5丁目45番。高札五番が立っているのはここのはずだが、会館をほぼ一周しても高札は見つからない。さらにインフォメーションセンター、交番、正岡子規記…
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高札四番「要伝寺とその界隈」坂本の地名はすべて根岸になり路がクネクネと曲がり
鴬谷の南口を出て、陸橋脇の急な階段を下りてまっすぐ言問通りに向かうと要伝寺はその先にある。 「剣客商売」の「女武芸者」には、佐々木三冬が「坂本二丁目と三丁目の境の小道を左に切れ込んで、小生意気…
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高札三番「小野照崎神社と下谷・根岸界隈」の巻 学問の神様と「恐れ入谷の鬼子母神」
小野篁と菅原道真の二人の学問の神様を祀っている小野照崎神社は地下鉄日比谷線・入谷駅、4番出口からすぐのはずだが、また迷ってしまった。教えてもらい、たどり着くとやはり受験にご利益がありそうな絵馬やお守…
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円光寺と書物問屋・和泉屋の根岸寮の巻 迷ったついでに鴬谷のラブホテル街へ
「三冬の乳房」という秘密めく題の短編で、男装の剣客・佐々木三冬が住むのは書物問屋・和泉屋の根岸の寮で、円光寺の南側にある。 円光寺の住所は台東区根岸3丁目11の4。JR鴬谷駅の南口からクネクネ…
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谷中・いろは茶屋の巻(下)正太郎気取りで下町を歩いて酒の肴を買った
谷中いろは茶屋の女に会いにきた同心・木村忠吾は一乗寺脇の路地に怪しい人影を見つけ、さすがに役目柄、ぬかりはなく行動する。役宅への連絡もうまくやって、その結果、大いに手柄を立てることになる。 …
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谷中・いろは茶屋の巻(上)遊女に入れ上げた同心・木村忠吾が向かった先に…
今年は池波正太郎生誕100年。台東区や墨田区が、池波さんの小説に出てくるゆかりの地に高札を掲げている。それらを回って池波さんの世界に浸ってみよう。 まずは「鬼平犯科帳」など池波作品には数多く…