PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず
【前回】今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した からつづく。
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スカウトの方に誘われるがまま、一度も見学することなく、僕はPL学園への入学を即決した。野球部専用の「研志寮」に入寮したが、僕はすぐにこのことを激しく後悔することになる。
「部屋子」と呼ばれる1年生は、主に3年生の付き人となって、練習の手伝いや食事、洗濯など生活の世話をする。1年生は「はい」としか言ってはいけない。つまり、先輩に何を言われても断れないということだ。
粗相をすれば、先輩の手や足が飛んでくるのは当たり前の時代。入寮して1週間、耐えられなくなった僕は、夜中にこっそり自宅に電話をかけた。なぜこっそりかというと、1年生は電話が禁止されているからだ。
「野球部を辞めて家に帰りたい」