末期がんからの生還者たち
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急性骨髄性白血病<4>個人負担は約35万円 主に抗がん剤費用
「横浜市立大学付属病院」(神奈川県横浜市)で、急性骨髄性白血病と診断された高松珠代さん(55歳=神奈川県逗子市在住)は2014年5月、大学生の長男から骨髄液の提供を受け、白血病が完治した。 …
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急性骨髄性白血病<3>「長男提供の骨髄液で助かると…」
2014年5月、高松珠代さん(当時52歳=神奈川県逗子市在住)は、急性骨髄性白血病のため「横浜市立大学付属病院」(神奈川県横浜市)で骨髄移植(造血幹細胞移植)を行った。 およそ半年前から骨髄…
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急性骨髄性白血病<2>「治療しなければ2週間で死ぬ」
2013年12月末、神奈川県逗子市に住む高松珠代さん(当時51歳=写真)は、地元クリニックの紹介状を持って「横浜市立大学付属病院」(神奈川県横浜市)を訪ねた。 血液検査など精密検査を受けた結…
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急性骨髄性白血病<1>夜になると決まって微熱が出るように
神奈川県逗子市に住む高松珠代さん(55歳)は、教員免許を取得し、大学卒後は、音楽の教師として教員キャリアをスタートさせた。 4、5年ごとに県内の学校を異動しながら、充実した教員生活を送ってき…
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大腸がん<4>「共済保険と高額療養費制度に助けられました」
カラーコーディネーターとして、カルチャーセンターの講師などを務めていた岩井ますみさん(54歳=千葉県市川市在住)は、壮絶ながん治療の体験を持つ。 「順天堂大学医学部付属浦安病院」(千葉県浦安市…
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大腸がん<3>「風に触れた手に激痛 副作用で手の皮が…」
2009年1月、岩井ますみさん(当時45歳=千葉県市川市在住)は、「順天堂大学医学部付属浦安病院」(千葉県浦安市)で「大腸がん(下行結腸がん)ステージⅡ~Ⅲ」の手術を受けた。 術後、3カ月お…
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大腸がん<2>「親に心配かけないよう説明の言葉を何度も」
岩井ますみさん(54歳=千葉県市川市在住)は、2008年11月、地元の「大野中央病院」で大腸内視鏡検査を受診した。担当医師から「生検で採取した組織を調べたら『進行性の大腸がん(下行結腸がん)』です。…
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大腸がん<1>「検査室の異様なやりとりでがんを予感した」
「働く女性のためのがん入院・治療生活便利帳」(講談社)や「アロマテラピー事典」など、10冊を超える著書を持つ岩井ますみさん(54歳、千葉県市川市在住)は、幅広いビジネスを手掛けている。 カラー…
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胆管がん<4>「アクションを起こしながらがんと戦う」
「胆管がん、ステージⅣです」――。 末期がんの告知を受けた西口洋平さん(38歳=東京・足立区在住)は現在、「東京逓信病院」(東京・千代田区)で抗がん剤治療を受け続け、この2月で4年目に入った。…
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胆管がん<3>治療の実績がある病院が「手術はできません」
3年前の2015年2月、「胆管がん・ステージⅣ」の告知を受けた西口洋平さん(38歳=東京・足立区在住)は、「東京逓信病院」(東京・千代田区)で手術を受けた。 術後は化学療法(抗がん剤=ジェム…
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胆管がん<2>手が付けられず2時間で手術終了と3日後に知り
東京都足立区に住むサラリーマン、西口洋平さん(38歳)は2014年夏、これまでに経験のない体調の異変を感じた。 最初は下痢である。不快な下痢が続き、67キロの体重が62キロにまで減った。 …
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胆管がん<1>母親の慟哭に、耐えていた感情があふれ出し…
「先生、悪性腫瘍ってなんですか?」 2015年2月、西口洋平さん(38歳、東京・足立区在住)は「東京逓信病院」(東京・千代田区)で「胆管がん」の告知を受けたとき、担当医師にこんな質問を投げた。…
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肺がん<3>「主人は“なぜだ!”と叫び、憤慨していました」
東京・荒川区内の総合病院で「肺がん・ステージⅢa」の告知を受けた主婦の橋本好恵さん(仮名、73歳=東京・荒川区在住)は震えるほどのショックを受けた。告知をされるまで、自覚症状がまったくなかったからで…
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肺がん<2>「一緒に健康診断を」友人の誘いが救いになった
「早期発見、早期治療」はがん撲滅への原点である。しかし、がんが発見されるまで各種精密検査に多くの時間を費やし、検査費用もバカにならない。そうしたリスクを嫌い、大半の健常者はがん発見に後れを取ってしまう…
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肺がん<1>自宅で家族会議を3時間 長男の言葉に涙が出た
夫婦合わせて、月々、約13万円の年金生活。家賃、電気、ガス、水道、電話、NHK等の料金を支払うと、旅行や外食などの娯楽はもとより、食生活にもほとんどゆとりがない。 1円でも安い卵販売のバーゲ…
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すい臓がん<4>手術後は人が変わったようにスポーツに熱中
紅葉が目立つようになった2014年秋、池田実さん(当時70歳=千葉県船橋市在住)は、「千葉徳洲会病院」の高森繁院長室を訪ねた。 高森院長(現在、千葉県市原市「五井病院」院長)は池田さんの…
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すい臓がん<3>「娘も独立し、がんで死ぬのも悪くないと」
2012年9月、池田実さん(74歳、千葉県船橋市在住)は「千葉徳洲会病院」で「すい臓がん・ステージⅣa」と告知され、手術を受けた。 目に見える腫瘍は全摘されたが、術後の体調回復は容易ではなか…
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すい臓がん<2>「私が手術します。手術適応がないので他ではやらないでしょう」
「すい臓」は、胃の後ろ側という深部にある、長さが約20センチの細長い臓器だ。 国立がん研究センターによると、この「すい臓」に発症するがんは、年間10万人あたり約29.1人である。 難治…
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すい臓がん<1>「患者の列を飛ばして診察室に呼ばれ…」
千葉県船橋市内に住む池田実さん(74歳)は大学卒業後、大手電機メーカー系のIT会社に入社。2001年に退職し、知人たちと、ITベンチャー会社を立ち上げた。 登山、マラソン、テニスなど多彩な趣…
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S状結腸がん<4>「米国のがん治療機関では歓迎された」
この20年近く、岡田隆さん(60歳=愛知県豊田市在住)は、がんと共存してきた。 原発「S状結腸がん、ステージⅢb」に始まり、肝臓、肺に転移し、「虎の門病院」(東京・港区)で、死と隣り合わせの…