末期がんからの生還者たち
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S状結腸がん<3>「がんに効くという高価なサプリが100円ショップに」
1999年10月から2001年9月のわずか2年間に「S状結腸がん」「肝臓に3カ所転移」「右肺に3センチ大の転移」の手術を経験した岡田隆さん(60歳=愛知県豊田市在住)。術後から今日までの20年間、が…
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S状結腸がん<2>「難しい手術です。ダメかも知れませんが開けてみましょう」
愛知県豊田市に住む岡田隆さん(60歳)は41歳のとき、大腸の手術を受けるために、「虎の門病院」(東京・港区)に入院した。紹介状を添えての外来で、「すぐに入院の手続きを取ってください」と指示を受けた。…
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S状結腸がん<1>当初は痔を疑い…診察した医師の第一声は
1999年の10月、41歳の若さで岡田隆さんは、「S状結腸がん、ステージⅢb」の告知を受けた。 以来、今日までのほぼ20年の間に、腫瘍は結腸から肝臓、右肺にも転移し、治療のために入退院を30…
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炎症性乳管がん<4>手術を避けるための努力は惜しまず
「手術」か、それとも「化学療法+放射線治療の併用治療」か――。 愛知県内に住む原田祐子さん(51歳)は、次の段階の治療法の選択に迷ってしまう。 一昨年の5月、豊田市の総合病院で「炎症性…
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炎症性乳管がん<3>手術か放射線化学療法か選択を迫られる
「なぜ私は『乳がん』などにかかってしまったのでしょうか」――。 愛知県内に住む原田祐子さん(51歳)は、一昨年5月、同県豊田市の総合病院で「炎症性乳管がん、ステージⅢB」と告知された。それ以来…
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炎症性乳管がん<2>電話口で母は泣き出し父は声を詰まらせ
一昨年5月、愛知県豊田市の総合病院で、「炎症性乳管がん」と告知された原田祐子さん(当時49歳=愛知県在住)は、今後の治療方針について担当医から次のように説明された。 「腫瘍が大きすぎて(約10…
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炎症性乳管がん<1>主人にはひょっとしたら…と伝えておきました
「歯はガタガタ、爪はグラグラ、頭髪はバサバサと抜け落ちました」 抗がん剤の副作用を、涙目で語るのは原田祐子さん(51歳)。夫は「原田車両設計㈱」(愛知県みよし市)の社長で、原田さんは取締役兼2…
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卵巣がん<4>「生きるための出費がどんどん膨らんで」
埼玉県さいたま市に住む大塚美絵子さんは、2013年3月(当時52歳)に、ほぼ1年間に及ぶ「卵巣がん・ステージⅢC」の治療(手術、抗がん剤の併用)がすべて終了した。 「退院して半年後、私は頑張っ…
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卵巣がん<3>酒が一滴も飲めないのに抗がん剤で酔っぱった
2012年7月10日、大塚美絵子さん(埼玉県さいたま市在。当時51歳)は、「国際医療福祉大学三田病院」(東京・港区)で、「卵巣がん・ステージⅢC」の確定診断を受けた。 治療法として大塚さんの…
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卵巣がん<2>広島で被爆した父は胃がんで死亡
日本でも指折りの監査法人会社に勤務していた大塚美絵子さん(埼玉県さいたま市在)は、2012年3月、51歳のときに体調に異変を感じた。 体重は46キロを維持していたが、30年間同じサイズだった…
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卵巣がん<1>「治療後の空虚感はがん患者に共通した苦悩でしょうか」
2012年7月、埼玉県さいたま市に住む大塚美絵子さん(当時51歳)は、3つの病院を回り、最後に「卵巣がんステージⅢC」と確定診断された。 年間、10万人当たり14.3人(国立がん研究センター…
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前立腺がん・大腸がん<4>同室患者のすすり泣きに「負けてはいけない!」と
独立行政法人国立病院機構「東京医療センター」(東京・目黒区)で、10時間以上に及ぶ「大腸がん(直腸)、ステージ3a」の手術を受けた吉田博行さん(当時63歳、東京・世田谷区在住)。その半年後の2015…
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前立腺がん・大腸がん<3>「手術室のそばから離れないで」
独立行政法人国立病院機構「東京医療センター」(東京・目黒区)で、「大腸がん(直腸)、ステージ3a」の告知を受けた吉田博行さん(当時63歳、東京・世田谷区在住)は、2015年4月23日に手術室に入った…
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前立腺がん・大腸がん<2>退院間際に主治医に呼ばれ「しまった!」
2011年11月、独立行政法人国立病院機構「東京医療センター」(東京・目黒区)で、「前立腺がん」の告知を受けた吉田博行さん(世田谷区在住)は、3カ月間に及ぶ「ホルモン療法」を受けた。 すでに…
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前立腺がん・大腸がん<1>11時間に及ぶ大手術後に奇妙な夢を見た
元大手銀行員の吉田博行さん(65歳=東京・世田谷)はこの5年の間に、2つのがんに侵された。「前立腺」と「大腸(直腸)」のがんである。 2015年4月、独立行政法人国立病院機構「東京医療センタ…
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慢性骨髄性白血病<4>「がんと一緒に生きていこうと決めました」
「6500万円」――。愛知県名古屋市に住む久田邦博さん(54)が、2001年8月に「慢性骨髄性白血病」と告知されてから、今日までの医療費の総額である。 内訳は主に2つの病院を訪ねた精密検査代、…
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慢性骨髄性白血病<3>「治療法を変えるのは命がけの選択と同じ」
血液のがんと言われる「白血病」は、血液の中を流れる白血球の数値が、異常に高くなる病気だ。 平均基準値は成人なら4000~9000(個/マイクロリットル)で、WHO(世界保健機関)では、リンパ…
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慢性骨髄性白血病<2>「私の人生は38歳で終わったなと…」
2001年8月、神奈川県横浜市内の総合病院で、「慢性骨髄性白血病」と告知された久田邦博さん(54歳=愛知県名古屋市在)は、17年が経った現在も抗がん剤治療を継続している。 気が遠くなるような…
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慢性骨髄性白血病<1>「もっと出世してやると思っていた矢先…」
大手医薬品メーカーに勤務し、薬剤師の資格も持つ久田邦博さん(54歳=愛知県名古屋市在)は転勤族である。 17年前の2001年春、転勤した勤務先から近い神奈川県川崎市内の総合病院で高血圧のため…
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中咽頭がん<4>「母親に笑顔が戻ったことがうれしかった」
2011年6月、三枝幹弥さん(48歳=山梨県中巨摩郡在)は、「がん研有明病院」の担当医から、「活動性のがん細胞はありませんでした。良かったですね!」と告げられた。体がファッと宙に浮くような爽快さを感…