還暦ストリッパー 東京ものがたり
-
天涯孤独で踊り続けて(5)踊り子とバイトの2本柱 休みゼロで追求する「夢の場所」づくり
かつて日本のネオン街を彩ったスナックにキャバクラ、ナイトクラブの倒産が相次いでいるのは、会社の飲み会を忌避する風潮とともに、夜の蝶と戯れ、逢瀬をたのしむ遊びもしない男たちの存在も大きいらしい。そうし…
-
天涯孤独で踊り続けて(4)プロの踊り子「麻奈せいか」で全国の名だたる劇場を行脚していた頃
ジプシー・ローズに一条さゆり、愛染恭子ら戦後からの踊り子の系譜にせいかが名を連ねたのは40歳のとき、福島県郡山市にあった「郡山ミュージック劇場」であった。踊り子ドタキャンの代役として声がかかったのだ…
-
天涯孤独で踊り続けて(3)札束にブランド品、高級外車も乱舞したバブル泡沫エピソード
1980年代のバブル期、せいかは昼のノーパン喫茶が時給3500円、夜にはノーパンで牛丼を運ぶ「ちち乃屋」で時給4500円と、アルバイトの平均時給が357円だった同年代の若者とは別格の稼ぎがあった。 …
-
天涯孤独で踊り続けて(2)スケバンから、ノーパン喫茶「あべのスキャンダル」の看板娘へ
せいかは「シアター上野」のある上野駅まで約30分、電車を乗り継いだ沿線で1人暮らしをしている。その部屋を訪ねると、アディダスのトレーニングウエア姿でママチャリに乗って、最寄り駅まで迎えに来てくれた。…
-
天涯孤独で踊り続けて(1)ステージのメインから裏方の荷運びまで「1人5役」
静寂の暗闇に照明があたり、赤い法被姿のせいかが美空ひばり「お祭りマンボ」のリミックスに合わせて立ち上がると、「ヌード劇場 シアター上野」は祭りのような盛り上がりをみせた。 ことし3月、せいか…