土曜あらかると
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「秘恋 日野富子異聞」鳥越碧著
永享12(1440)年、代々将軍家に正室を送り出してきた日野家の次女に生まれた富子は、所領の日野の里に預けられ幼少時代を過ごす。しかし、8歳のときに姉が急死したため呼び戻され、御台所としての教育を受…
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「ネムリユスリカのふしぎな世界」黄川田隆洋著
カラカラに干からびても水をかけるだけで生き返るネムリユスリカの秘密に迫るサイエンス本。 乾燥だけでなく、100度近い高温や氷点下270度の超低温も、さらには人間が耐えられる1000倍近い放射…
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「聖路加病院で働くということ」早瀬圭一著
東京・築地の巨大総合病院で働くスタッフの人生と仕事を追ったノンフィクション。 副院長・小児医療総合センター長などを歴任してきた細谷亮太氏は、1972年に研修医として同病院で働き始める。小児が…
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「親鸞「四つの謎」を解く」梅原猛著
親鸞の人生の謎に迫る歴史ノンフィクション。 その謎とは、貴族階級に生まれ、高い身分を保障されていた親鸞が、なぜわずか9歳で出家したのかという「出家の謎」に始まる。続いて、20年後、比叡山での…
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「「ありがとう」はあなたを変える言葉(キーワード)」福田健著
「ありがとう」の5文字で人間関係とコミュニケーションを劇的に変える方法を説く自己啓発本。 人は「相手のためにしてあげたこと」はよく覚えているが、他人から「してもらったこと」はすぐに忘れてしまう…
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「迷子の日本国憲法ただ一つの国から、ただの国へ」森村誠一編著
安倍政権が戦争ができる国に向けて着々と準備を進める今、戦争抑止の視点から憲法について考えてほしいと護憲派、改憲派双方の主張を取り上げ紹介する憲法参考書。 憲法は「国家権力の暴走をいましめる縄…
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「脳科学は人格を変えられるか?」エレーヌ・フォックス著/森内薫訳
楽観的な人と悲観的な人、ものごとの受けとめ方はなぜ人それぞれ違うのか。脳と性格の関係の謎に迫ったサイエンス・ノンフィクション。 脳の中には思考をつかさどる新しい領域と、原始的な感情をつかさど…
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「本があって猫がいる」出久根達郎著
滋味あふれる文章と博識で読者を魅了する作家による最新エッセー集。 過去の世相を知りたいときには、その年に発行された雑誌を開けばよいと、「主婦之友」昭和7年4月号掲載の小学校教員一家の生活の実…
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「近くて遠いこの身体」平尾剛著
ラグビー元日本代表で、現在は大学で「言葉と感覚」について研究する著者による身体論。現役時代、氏は最新のスポーツ科学に基づいて身体をマネジメントしてきたが、度重なるケガや「脳震盪の後遺症」に悩まされる…
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「一人っ子同盟」重松清著
小学校1年のとき、信夫のクラスに公子が転校してきた。 黒板に書かれた名前をハム子と読んだ信夫は彼女の跳び蹴りをくらう。以来、同じ団地に住むハム子は信夫にとって最強女子だった。6年生になり、ク…
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「緋の天空」葉室麟著
天平勝宝4(752)年、聖武天皇の発願によって建立された奈良東大寺の大仏の開眼供養が行われる。3年前に聖武は娘に譲位。孝謙天皇即位の折、皇太后となった光明子は、すべての官庁を従えて国政を行うために紫…
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「平蔵狩り」逢坂剛著
火盗改の平蔵は、鉄砲洲の沖合にある人足寄せ場に出入りする差配人の丹治を手下に見張らせる。 寄せ場は、無宿者や刑期を終えた者らを収容し、正業に就けるのを目的にしており、出入りする人間や荷物は厳…
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「南太平洋の剛腕投手」近藤節夫著
戦後の一時期、プロ野球界で技巧派投手として活躍した日系ミクロネシア人の波乱の生涯をたどる人物ノンフィクション。 その人ススム・アイザワは、トラック諸島で実業家として活躍していた日本人を父に、…
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「『知』の読書術」佐藤優著
教養とは「私たちが生きているこの時代のあり方を俯瞰して見る『視座』『枠組み』を提示してくれるような『知』のこと」だと著者はいう。そんな真の教養を身につけるための読書術を講義。 まずは、近現代…
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「学び直しの日常漢字 知っていそうで知らない語源の話」 川口久彦著
「親」を「切る」ことがなぜ「親切」の意になるのか、なぜ酒に弱い人を「下戸」というのか。普段、何げなく使っているそんな二字熟語の語源を解説した漢字テキスト。 「親切」の「親」は、「辛(薪)の原字。…
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「オペラ座の美女」 鯨統一郎著
金曜日、バー「森へ抜ける道」で、いつものようにアルバイトのいるかも加わり、マスターと常連の山内、工藤が昔話に花を咲かせていると女子大生の東子が来店。東子は、4人が話題にしていた自衛官の保瀬が起こした…
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「プロ野球 最高の投手は誰か」 工藤健策著
「日本最高の投手は誰か」をテーマに、プロ野球史を彩った名投手とその予備軍の力量と人物に迫る列伝。 可動域の広い関節がつくる左腕のしなりが生み出す速球とスピードのあるカーブを武器に前人未到の40…
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「三陸鉄道 情熱復活物語 笑顔をつなぐ、ずっと…」品川雅彦著
東日本大震災の壊滅的被害から復活した三陸鉄道の3年の軌跡を追ったルポルタージュ。 あの日の夕方、社長の望月の指示で宮古駅ホームに残っていた車両内に災害対策本部を設置。乗客の無事を確認する一方…
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「週末夏旅!」吉田友和著
「夏休みは子どもだけの特権ではない」と、大人が夏を満喫できるさまざまな旅のプランを紹介する実践的ガイド。 吉田家の夏開きは、6月の週末キャンプが定番。キャンプ場は最盛期のように混雑しておらず、…
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「大人はどうして働くの?」宮本恵理子編
趣味や遊びでは得られない、働くことの意味や価値について、各界で活躍する人々にたずねるインタビュー集。 天皇の執刀医で知られる心臓外科医の天野篤氏は、大人になって働く理由に「恩返し」を挙げる。…