新・政官業研究「警察vs山口組」編
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面食らう当局…神戸系若頭「射殺犯」が出頭の謎解き
「いつまでたっても返し(報復)がないと思っていたら、いきなり出頭。こんなことは、過去の戦争(抗争)ではありえへんかったさかい、読みづらいですな」 元大阪府警の暴力団担当刑事がそう話すように、分…
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<第11回>小競り合い通り越し 第2の山一抗争に発展の事態
サミット休戦明けには、「和解に向けて動きだすのではないか」とみられていただけに、事態は風雲急を告げている。事件は伊勢志摩サミットが閉幕した4日後の5月31日に起きた。岡山県に本部を置く神戸山口組系池…
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<第10回>6代目vs神戸 気になる「サミット後」抗争の行方
いよいよ「サミット休戦」が明け、6代目山口組と神戸山口組がどう動くか。警察はそこにどう備えているか。関係者の注目はそんなところだろう。 「対立抗争の可能性があるのは、神戸山口組を指定暴力団に指…
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<第9回>「政官業暴」を象徴した結婚披露宴
元神戸市長の中井一夫が山口組3代目組長の田岡一雄との関係から、山一抗争におけるユニバーシアード休戦の仲裁をしたのは前回に触れた。終戦後、山口組の闇市や賭場の運営に目をつぶった中井に対し、田岡自身、終…
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<第8回>元神戸市長と山口組 「持ちつ持たれつ」の関係
1984年に勃発した山口組と一和会の山一抗争では、翌85年8月のユニバーシアード神戸大会での休戦が実現した。このとき休戦の仲介をしたのが稲川会会長の故・石井進と元神戸市長の中井一夫だったのは前に書い…
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<第7回>6代目と神戸山口組 流れ始めた電撃和解説
黄金週間やサミット休戦のためばかりではないだろう。分裂した2つの山口組が妙に静まり返っている。 1980年代の山一抗争では、ユニバーシアード休戦明けに、山口組側が一挙に一和会を壊滅状態に追い…
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<第6回>サミット休戦あり得るのか
神戸山口組の暴力団指定に続いて警察当局、国家公安委員会では、次は特定抗争指定暴力団に指定しようと意気込んでいるらしい。当の6代目山口組も神戸山口組も、抗争らしい抗争はないので、これで抗争指定できるの…
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<第5回>神戸側が浪川会事務所で開いた“勉強会”の中身とは
5月26、27日の伊勢志摩サミットを前にした神戸山口組の暴力団指定。兵庫県公安委員会による8カ月というスピード指定は前代未聞だが、当の神戸山口組側では、指定に備えて懲罰委員会まで発足させた。 …
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<第4回>歌舞伎町にまでシマを広げる神戸側の強気
「最近、ミナミは物騒でかないませんねん。この間も、ヤクザがキャバクラで暴れだし、店をめちゃくちゃにされたママが、南(警察)署へ駆け込んだんです。でも、そんなトラブルが多すぎるいうて、警察もまともに取り…
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<第3回>相次ぐ発砲 “カチコミの重さ”昔と今では全然違う
「音を鳴らしとるんは、向こうだけやろ。こっちは何もやってへん」 テレビのインタビューに神戸山口組の関係者がそう答える場面があった。音を鳴らすというのは、銃で襲撃するという隠語で、たしかに相手の…
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<第2回>ずっと米国へのアピールだった日本の暴力団対策
6代目山口組と神戸山口組の衝突について、警察庁が異例のスピードで対立抗争状態と認定した背景には、5月下旬の伊勢志摩サミット対策が少なからず影響しているという。サミットのさなか、抗争で一般人の被害が出…
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<第1回>「抗争状態」という認定は当局のPRではないのか
昨年8月27日の唐突な分裂から半年余り、ついに警察庁が「山口組」と「神戸山口組」の衝突を抗争状態と認定した。おかげで、マスメディアも大きな扱いで取り上げるようになっている。 日本最大の暴力団…