スポーツ時々放談
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サニブラウンとダニエル太郎に“脱”忖度スポーツの期待
ウィンブルドン選手権が始まっている。121年ぶりという7月開幕は全仏オープンとの間隔が3週間に延びたためで、その間に陸上競技の日本選手権を取材した。 圧巻は男子100メートル決勝だった。いま…
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棄権3回の“鬼門”ウィンブルドンで錦織が期待できる根拠
テニスは芝の季節を迎え、錦織圭もドイツのハレでウィンブルドン前哨戦を戦った。2回戦で早々に棄権したが、そこには理由がある。 そもそも芝の季節といっても実際には3週間、7大会。ハードコートの3…
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錦織の故障に同情する日本メディアの「贔屓の引き倒し」
手が痛い、肩が痛い、腰が痛い……痛いながらも、錦織圭は全仏オープンで2年ぶりにベスト8に進んだ。その一挙手一投足に頭を痛めるチーム内に、このところ「日本のメディアが甘やかしているからだ」という声が出…
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プロ化と語学力がテニス八百長問題の根っこ
テニスのグランドスラム第2弾、全仏オープンが日曜日に開幕する。錦織圭は直前のジュネーブ大会に緊急出場、ノバク・ジョコビッチはアンドレ・アガシをコーチに招くなどホットな話題で賑わう中、日本選手が八百長…
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処分明けたシャラポワの“特別扱い”はそんなにおかしいか
マリア・シャラポワを知らない人はいないだろう。ウィンブルドンで優勝したのが17歳だった2004年。その前年にジャパンオープンでツアー初優勝しており、“胸ポチ”など余計なことを含めて、日本はマリア人気…
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東京の東京による東京のための五輪マラソン代表選考に
マラソンの代表選考といえば揉めるのが恒例行事だった。日本陸連が、東京大会は揉めないようにと打ち出した2020年オリンピックのマラソン代表選考方針が、揉めそうな雰囲気だ。 日本陸連強化委員会が…
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今季の錦織圭 度重なる故障の根底に“フェデラー現象”
錦織圭のマスターズ開幕2戦は、ともにベスト8に終わった。マイアミ・オープンで敗れた相手、ファビオ・フォニーニ(29)はトリッキーなテクニシャンで嫌な相手だったが、敗因はケガだ。左膝に続き、利き手の手…
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どん底の錦織圭 悪い流れを変えられるのはこの人だけ
錦織圭がどん底だ。今年最初のマスターズ、BNPパリバオープンはベスト8止まりだった。大会サーフェスに苦手意識があったから結果はさておき、格下ジャック・ソックにトップ5相手の初勝利を献上した。今季に入…
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東京マラソンでケニアにやられ放題の大ダメージ
今季の男子マラソンは先週のびわ湖毎日で幕を閉じ、日本勢は惨敗に終わった。絶好の気象条件でスタートしながら一色恭志(青学大)、村沢明伸(日清食品)と期待の若手は失速し、担架で病院へ。日本勢トップは31…
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錦織圭を生かせるか 福井烈新体制の課題
日本テニス協会の新しい専務理事に、日本オリンピック委員会(JOC)常務理事の福井烈氏(59)が就任することが決まった。福井氏は福岡県柳川高校でインターハイ3連覇を達成、全日本選手権では、当時の史上最…
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裏に協会の閉鎖的人事 錦織はデ杯に戻りたくても戻れない
男子テニスの国別対抗戦、デ杯ワールドグループ1回戦は先週、東京・有明にフランスを迎えて行われ、1勝4敗で敗れた日本は9月のプレーオフに臨むことになった。 エース錦織圭を欠いた日本は、初日のシ…
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地元開催のデ杯に不参加表明した錦織圭の決意と変化
今年最初のグランドスラム、全豪オープンでの錦織圭は4回戦敗退で終わった。2年連続ベスト8と相性のいい大会だったが、相手がロジャー・フェデラーなら、ここはフルセットの善戦を称えておくべきだろう。 …
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錦織圭 今季前半にメジャータイトル欲しいもう一つの理由
今年最初のグランドスラム、全豪オープンテニスの開幕が迫った。錦織圭は前哨戦の決勝で3勝0敗だったグリゴール・ディミトロフに敗退、左臀部の故障再発など不安はあるが、それでも、初のメジャータイトルを狙え…
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箱根駅伝3連覇を狙う青山学院大学の死角
今や国民的行事になった正月の箱根駅伝――青山学院大学の3連覇、そして出雲、全日本大学駅伝に続く3冠・完全優勝は間違いないともっぱらの評判だ。 今回から、山登り区間の5区の中継点が「メガネスー…
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東京五輪は“マラソンの妙”をクローズアップするチャンス
福岡国際マラソンは公務員ランナー、川内優輝の激走に沸いた。11月に日本陸連の長距離・マラソン強化戦略プロジェクトリーダーに就任したばかりの瀬古利彦氏も絶賛で、来年の世界陸上代表入りは間違いない。 …
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錦織圭 体力の課題は“マイペース日程”で克服するしかない
男子テニス最終戦、ツアー・ファイナルで錦織圭はベスト4に入った。ただ、トータル1勝3敗は評価が割れるところだ。全米覇者のスタン・ワウリンカを下し、アンディ・マリーに惜敗しながらも予備戦(ラウンドロビ…
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“死の組”入り錦織 ツアーファイナルはリベンジの格好機会
男子テニスATPツアーの最終戦、ワールドツアーファイナルが13日から、ロンドンで始まる。錦織圭にとっては今年最後の公式戦になる。 ATPツアーはグランドスラム4大会を筆頭に、マスターズ100…
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東京五輪で問題にすべきはマラソンコースだ
東京五輪のボート会場は、結局、海の森に収まりそうだ。そもそもレガッタはテムズ川やセーヌ川、日本でもかつては隅田川といった都心で行われてきた風雅な競技。宮城県も誘致するなら、松島を打ち出すくらいの声が…
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何をしたいのかが見えない…これが錦織圭の弱点だ
錦織圭にまた故障が発生した。先週の楽天ジャパンオープンは臀部の肉離れのため途中棄権し、今週の上海マスターズ出場は取りやめた。再来週のバーゼル500から復帰予定だが、上位8選手によるツアーファイナル出…
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テニス新星・大坂なおみに心配な日本人離れしていない性格
錦織圭で人気沸騰のテニスだが、一喜一憂は危険な罠だ。テニスのツアー日程は、男子のATPで4週、女子のWTAで8週のオフを挟むだけ、グランドスラムが1年に4度という目まぐるしい年間スケジュールに一喜一…