大人の基礎ノート 5分でわかる世界史
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“印象派”とは何か? 絵画発展の裏にチューブ絵の具と写真機の登場
ここに3枚の絵があります(絵①②③)。この中に1枚だけ印象派の絵があるのですが、さてそれはどれでしょうか? ■マネ? モネ? 西洋美術の中でもひときわ人気の高い印象派ですから、すぐにお…
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独裁者ヒトラーを辿る(下)プロパガンダに欠かせなかった“演説三種の神器”
さて、今回は3枚の写真から共通点を探してもらいましょう。写真①②③に共通するものはなんでしょうか? 考えてみてください。 ■ミュンヘン一揆 第1次世界大戦の敗戦後、1919年に成立した…
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独裁者ヒトラーを辿る(上)ナチ党台頭の演説はビアホールから始まった
絵①は、第1次世界大戦後のドイツで多くの風刺画を残した画家ジョージ・グロスの「社会の柱石」(1926年)という作品です。何が描かれているか、読みとってみてください。 上から順に、▼炎上するビ…
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ロシア革命(下)「スターリンはあまりに粗暴」レーニンが危惧した後継問題
ここに2枚の写真があります(写真①)。1920年にレーニンが演説している様子を撮影したものですが、両者を見比べて気が付くことはないでしょうか? 上の写真で演台の右側にいたはずの男性が、下の写…
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ロシア革命(中)ソ連建国の父・レーニン 「流刑地の愛」から権力奪取まで
今回はポスター(図①)の読み解きに挑戦してもらいましょう。一体、何が描かれているのでしょうか? ■ハイブリッドな血筋 ソ連建国の父レーニン(写真②)は、1870年にロシア西部を流れるヴ…
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ロシア革命(上)8カ月で倒れた臨時政府、自由求めた「エリートの悲哀」
写真①は、1917年のロシアにおける二月革命直後に結成された、臨時政府の閣僚を並べたものです。この中に聞いたことのある人名はどれだけあるでしょうか? 恐らく全く知らない人ばかりではないでしょうか。あ…
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第2のチンギス=ハンと呼ばれたティムール「生涯無敗」の覇者も酒には勝てなかった
皆さんはティムール(1336~1405年=写真①)という名前を聞いたことがあるでしょうか。中央アジアから台頭し、1代で各地を征服して支配したことから「第2のチンギス=ハン」とも呼ばれています。ちなみ…
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「漢といえば中国」の素地を作った前漢・武帝の功績と代償
写真①は漢代の敦煌に建てられた、ある施設の遺跡ですが、一体何だと思いますか? 資料②と合わせて考えてみてください。 なお、資料②は今から2100年ほど前、現在の中国内モンゴル自治区のエチナ河…
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モンゴル帝国なくして語れない! 家系図で読み解く「高麗500年の繁栄」
■家系図の謎 今回は、朝鮮半島で500年近く存続した高麗(918~1392年)の歴史を紹介します。早速ですが、資料①をご覧ください。13~14世紀の高麗王家に関する家系図です。「あれ?」と思う…
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多民族国家「ユーゴスラヴィア」誕生と分裂(下)オシムが解かした民族対立
皆さんは写真①の人物を覚えているでしょうか? サッカー元日本代表監督のイヴィツァ=オシムですね。惜しくも、今月1日に亡くなりました。日本のサッカーに未来の希望を見せてくれたオシムに敬意を表しながら、…
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多民族国家「ユーゴスラヴィア」誕生と分裂(上)こうして内戦に至った
■7・6・5・4・3・2・1 皆さんは「7・6・5・4・3・2・1の国」という表現を聞いたことがありますか? 一体、何のことでしょう? これは1918年に誕生したユーゴスラヴィアという…
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仰天!日本は「鎖国」をしていなかった? 江戸時代でも開いていた“四つの口”とは
突然ですが、皆さんに質問です。北海道は日本でしょうか? 沖縄は日本でしょうか? そもそも日本とは、どこからどこまでを指すのでしょうか? これらの質問は少し答えにくいかもしれないので、次のよう…
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24歳の誕生日直前で戦場に…ドイツ戦没学生の目に映った第1次世界大戦
皆さんは「ドイツ戦歿学生の手紙」という本をご存じでしょうか? 1938年に日本語訳が出されたので、第2次世界大戦よりも前の本ということになります。これは、第1次世界大戦に従軍して命を落としたドイツ人…
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統一国家を持たずに2500年繁栄 究極の石器文明マヤの栄枯盛衰
写真①をご覧ください。これはマヤ文明における神の姿を描いたものですが、何の神様だと思いますか。よく見て考えてみてください。 ところでマヤ文明と聞いて、皆さんは何を連想するでしょうか。もしかし…
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南アフリカの歴史(下)日本人もアパルトヘイトに“加担”した
今回はシビアな風刺画から見てみましょう。図①が意味するところは何だと思いますか? ヒントは、白人が白人以外の「有色人種」、とりわけ黒人を差別したアパルトヘイトです。 ■黒人排除の始まり …
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南アフリカの歴史(上)国旗から見る「白人支配」の始まり
国旗から見る世界の歴史という分野があります。その中でも異色の国旗が図①になります。 一体なぜ、このようなデザインなのでしょうか? ■コイサン人 現在の南アフリカ西部には、コイコ…
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大国に翻弄された「新疆ウイグル自治区」東大入試からひもとくトルキスタン史
資料①は、今年2月に行われた東大2次試験の世界史論述問題です。今回はこれを手がかりに、新疆ウイグル自治区の歴史的背景をひもといてみましょう。なお、記事本文中のゴシックは、論述問題の指定語句です。 …
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第1次大戦から現代まで…ウクライナで繰り返される対ロシア「独立闘争」
地図①は、ソ連解体直前の1991年12月1日にウクライナで独立の是非を問うた国民投票のデータです。 ご覧になるとお分かりの通り、ロシア系住民が多いとされるクリミアや東部のドネツクなどでも独立…
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ロシアのルーツは「キエフ」にあり 文豪ドストエフスキーもウクライナ系だった
私たちはウクライナ(地図①)の歴史をどれほど知っているでしょう。きっとロシアの歴史については、いろいろと知っているはずです。ロシアを代表する劇作家のゴーゴリ、「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」が有名…
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地図で読み解くロシア領の拡大と縮小…なぜプーチン大統領はクリミアにこだわるのか
世界最大の国土面積を誇るロシア。その変遷についてクリミア半島周辺とウクライナ地域を中心に見てみましょう。 ■東方進出 ロシアがモンゴル帝国の支配下にあった15世紀後半、モスクワ大公のイ…