声を放つ 当事者の証言
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1992年福岡県・飯塚事件 泣きそうな女の子の表情「今も脳裏に焼きついている」
1992年に福岡県飯塚市で女の子2人が殺害された「飯塚事件」は、死刑執行された久間三千年元死刑囚(享年70)の冤罪疑惑が近年よく報道される。この事件の「真犯人」を目撃した可能性がある証人として注目さ…
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鹿児島県大崎事件 今月96歳の原口アヤ子さんの闘う姿勢は失われていない
1979年、鹿児島県大崎町で当時42歳の男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件。男性の義姉で、殺人罪などで実刑が確定し、10年間服役した原口アヤ子さん(96)は、当時から44年間、一貫して無実を訴…
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愛知県蟹江町母子殺傷事件 林振華死刑囚「自分はとんでもない親不孝だと思いました」
2009年5月、愛知県蟹江町の民家で母子3人が殺傷され、現金などが盗まれた事件は、12年10月、中国人の男・林振華死刑囚(39)が強盗殺人などの容疑で逮捕された。林死刑囚は裁判で18年に死刑が確定し…
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東池袋自動車暴走死傷事故 事故直前に娘からの電話「帰ったら絵本を読んでね」
2019年4月19日午後0時23分、東京都豊島区東池袋で飯塚幸三受刑者(当時87=禁錮5年服役中)の運転する車が、アクセルとブレーキを踏み間違えて暴走し、松永真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(…
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川崎老人ホーム連続転落死事件今井隼人死刑囚 冤罪を主張、供述心理学者の鑑定に「勇気がわく」
2014年に川崎市の介護付き有料老人ホームで80~90代の入居者3人が4階と6階から転落死した事件は、職員の今井隼人被告(30)が殺人罪に問われ、1、2審共に死刑判決を受けた。同被告は冤罪を主張し、…
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宮崎家族3人殺害事件「死刑回避をゴールとした支援ではなく、生きて償うとはどういうことか考えたい」
2010年3月1日、宮崎市で生後5カ月だった長男の首を絞め自宅近くの資材置き場に遺棄し、妻(当時24)と義母(同50)も殺害した事件。第一発見者として通報するも、殺人罪などに問われた無職の奥本章寛死…
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滋賀「医学部9浪」女性 母親殺害事件 罪を認めた理由は「父に迷惑をかけたくなかった」
2018年3月、滋賀県守山市の河川敷で女性(当時58)の切断された遺体が見つかった。殺人、死体遺棄、損壊容疑で逮捕されたのは女性の長女で看護師として働いていた髙崎あかり(仮名、当時31)だった。その…
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淡路島5人殺害事件 平野達彦受刑者「私は、電磁波攻撃という死刑以上のことを何年もされてきた」
2015年3月、兵庫県・淡路島で実家に引きこもっていた40歳の男が近隣住民5人をサバイバルナイフで刺殺した。精神鑑定を経て起訴された男は、裁判員裁判で死刑を宣告されたが、2審で「犯行時は心神耗弱状態…
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和歌山市長 汚職事件(後編) 旅田卓宗さん 獄中出馬した市議選でトップ当選「信じてくれる人がいたと思え、うれしかった」
2003年1月に収賄の容疑で逮捕された和歌山市の元名物市長・旅田卓宗さん(78)。同3月に始まった裁判では、贈賄側の建設会社の社長らが捜査段階の自白を撤回し、旅田さんに賄賂を渡したことを否定したため…
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和歌山市長 汚職事件(前編) 旅田卓宗さん「拘置所では幻覚を見たり、体がけいれんしたりも」
和歌山市の名物市長だった旅田卓宗さん(78)は2003年、収賄と背任の容疑で逮捕され、無実を訴えながら裁判で懲役4年の判決を受けて服役した。逮捕から20年。本人に当時の話を聞いた。 ◇ …
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再審開始が決定した袴田事件(後編)「巌さんは私たちに『ご飯食べなさいよ』と気遣ってくれる」
1966年に静岡県で起きた一家4人の強盗殺人事件で死刑が確定後、再審を求めていた袴田巌さん(87)の第2次再審請求差し戻し審は、今月20日に東京高検が最高裁への特別抗告を断念し、再審開始が確定した。…
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再審開始が決定した袴田事件(前編)「巌さんは『再審決定』を報じる紙面を食い入るように見ていた」
1966年6月30日未明、静岡市清水区(旧静岡県清水市)のみそ製造会社の専務宅から出火し、焼け跡から一家4人の他殺体が発見された。事件から約1カ月半後、警察は元プロボクサーで従業員だった袴田巌さんを…
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2006年東大阪集団リンチ殺人事件 小林竜司死刑囚は「面会室ではにこやかで、話し方も丁寧だった」
2006年6月に、「生き埋め」という残酷な殺害方法が社会を震撼させた東大阪集団リンチ殺人事件。死刑確定した実行犯の男と面会や文通を重ね、「慈悲と天秤 死刑囚・小林竜司との対話」(ポプラ社)を上梓した…
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元稲沢市議・中国「麻薬密輸」事件 30年来の友人が語る不可解「極刑となる中国で加担するメリットはない」
2013年、中国・広東省の「広州白雲空港」で、覚醒剤約3.3キロを密輸しようとしたとして、愛知県稲沢市の桜木琢磨市議(当時70=写真)が逮捕された。拘束から約9年後の昨年11月25日、中国広東省高級…
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北朝鮮拉致事件 消えた兄を探し続ける藤田隆司さん 特定失踪者家族の癒えぬ苦しみ
北朝鮮からの脱北者が2003年に持ち出した1枚の写真は、鑑定すると1976年2月7日に行方不明になった藤田進さん(当時19)だった。弟の隆司さん(64)は埼玉県警に告発状を提出し、自身でも調査しなが…
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笹子トンネル天井板崩落事故から10年…被害者の父・松本邦夫さんは「組織罰」の実現目指し活動中
2012年12月2日午前8時3分、山梨県大月市の中央自動車(上り線)笹子トンネルで天井板が138メートルにわたり崩落し火災が発生した。車3台が下敷きになり男女9人が死亡、3人が重軽傷を負った。 …
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帝銀事件・平沢貞通元死刑囚支援者「いつも和服で髪は整え、身だしなみにも気をつかっていた」
1948年1月、東京都の職員を装った男が帝国銀行椎名町支店で行員ら16人をだまして毒物を飲ませ12人を死なせたうえ、現金と小切手を奪った「帝銀事件」。無実を訴え続けた末、87年5月に病死した平沢貞通…
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上田美由紀死刑囚が獄中死前に見せていた異変…文通を続けたライターに八つ当たり
2009年に社会を騒がせた鳥取連続不審死事件の上田美由紀死刑囚(享年49)が1月14日、収容先の広島拘置所で食べ物をのどに詰まらせ、窒息死した。私は彼女が裁判中に2年ほど面会や文通をしたが、これまで…
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軽井沢スキーバス転落事故 被害者の父「被告2人が裁判で『無罪』主張、残念で憤りを感じてます」
2016年1月15日午前1時55分ごろ、長野県軽井沢町の国道18号碓氷バイパス入山峠付近で、首都圏在住の大学生などのスキーツアー客を乗せた大型貸し切りバスが反対車線を越えてガードレールをなぎ倒し、道…
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目標はチェ・ゲバラ 警察庁長官狙撃事件の犯人名乗る老受刑者が貫いた反社会的な生き方
2010年に未解決のまま迷宮入りした警察庁長官狙撃事件には、メディアに犯人は自分だと訴え続けた有名な人物がいる。中村泰──01年に大阪で銀行の現金輸送車を襲撃するなどした罪により岐阜刑務所で無期懲役…