ウラジーミル・プーチンとは何者か
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4.24のミサイル攻撃が生んだ 東スラブ民族正教世界の「修復しがたい亀裂」
「ロシアのプーチン大統領は聖堂に行き、オデーサ上空にはミサイルが飛んだ」(ウクライナのメディア) カトリックの復活祭(イースター)の1週間後、4月24日に東方正教の復活大祭(パスハ)があった。…
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90年代に“パパ活”で出会い…カバエワ以前にいた「別の愛人」の存在
前回、ロシアのプーチン大統領と元新体操女王アリーナ・カバエワの「有名な関係」に触れ、日本で知られていることも指摘した。実は、彼女が元愛人の存在を隠すための「影武者」ではないかとすら思えるようなスクー…
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「プーチンの愛人」の噂が消えない元新体操女王には少なくとも3人の子供が
ロシアのプーチン大統領の「愛人」と長い間ささやかれ、今もうわさが消えない元新体操女王アリーナ・カバエワ。「近くて遠い国」日本の一部でも知られているくらいだから、もはや「公然の秘密」といったところか。…
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プーチンの盟友コザク大統領府副長官はコサックの子孫 ウクライナ生まれ“オール5”の神童
ロシアの侵攻でくしくも注目が高まったウクライナ。文化の象徴として、名物「ボルシチ」と並ぶのは、騎兵集団「コサック」ではないか。トルコ語で「自由の人」を意味し、帝政ロシア時代の辺境防衛に活躍。軍事教練…
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元ウクライナ侵攻後に“軟禁説”…ロシアの「灰色の枢機卿」スルコフとは何者か?
ロシアのプーチン大統領を独裁者と言う人もいるし、幾つかの政治勢力(治安機関や同郷の出身者など)の調整役と言う専門家もいる。程度の差こそあれ、政権というチームでやっていることには違いない。古い手法なの…
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“血統書付き”の側近ナルイシキン長官 ピョートル大帝の血を引くとも
ロシアがウクライナに戦争を仕掛ける3日前、プーチン大統領の「御前会議」でいじられる様子が世界に放映されてしまったセルゲイ・ナルイシキン長官。米国で中央情報局(CIA)に当たる対外情報局(SVR)トッ…
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SVR長官ナルイシキンは「元スパイ」 “いじられた側近”は大統領候補のひとり
「ヤー、ヤー」 プーチン大統領の前で、ロシア語で「私は、私は……」と答えに窮する側近。2月下旬、ウクライナ侵攻開始に先立つ「御前会議」の映像が全世界に流れ、不名誉にも一躍有名となったのは、対外…
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プーチン大統領の“忠臣”ショイグ国防相は遊牧民の血、母はウクライナ人
ロシア国防相セルゲイ・クジュゲトビッチ・ショイグ。ウクライナ侵攻で、プーチン大統領の右腕となって戦争を指揮している男だ。「元スパイ」の陰に隠れてなじみが薄かったところ、名前を聞く機会が多くなった。 …
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ウクライナ侵略のキーマン ショイグ国防相は目立ちたがらない側近中の側近
ロシアのウクライナ軍事侵攻について、もう何日たったか忘れるほど報道が続いた。「ショイグ」という名前は聞き慣れたに違いない。世界第2位を自負するロシア軍の責任者、セルゲイ・ショイグ国防相だ。21世紀の…
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ポピュリスト「キャラ」がかぶる反体制派指導者ナワリヌイに容赦なし
年を取り、近年は「おじいちゃん」らしい笑顔を見せることもあったロシアのプーチン大統領。2018年に通算4期目に入ると、自身のレームダック(死に体)化を恐れてか、強硬姿勢が目立つようになった。14年の…
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忌み嫌う政敵はウクライナにルーツ 一般住民の「ナワリヌイさん」も銃殺
「ナワリヌイ死亡」。この名の反体制派指導者を知る人なら、思わず「えっ」と声を上げてしまうようなニュースが4月中旬、ロシアによるウクライナ侵攻のさなかに流れた。アレクセイ・ナワリヌイといえば、プーチン大…
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「21世紀にこんなことが…」マリウポリ“制圧”の日に届いた訃報
いつかこんな「暗い日」が訪れるとは覚悟していた。特派員として過去、駐在していたモスクワとキエフ(キーウ)の間を何度も行き来し、ウクライナの知人・友人は数知れず、妹のように面倒を見た親友までいる。「幸…
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“遅刻魔”のプーチン大統領が先に着席すると鋭い眼光で日本人記者をジロリ
筆者がモスクワ駐在中、ロシアのプーチン大統領にインタビューしたことが「ない」ことは、連載で繰り返し書いた。記者会見には参加したし、赤の広場の軍事パレードでも彼を背に自撮りできるくらいは接近している。…
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軍事パレード「赤の広場」プーチン大統領の見せる素顔と屈強な男たち
ロシアのプーチン大統領が、首相から返り咲いて泥沼のウクライナ危機に突き進む転換期に、筆者は通信社のモスクワ特派員を務めた。「役得」は何だろう。プーチンと会えること? でも恥ずかしながら単独インタビュ…
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プーチンとロシア正教会との蜜月の裏にある「子供時代の洗礼」
「ソ連復活」をもくろんでいると欧米に警戒されるロシアのプーチン大統領。彼が共産主義の「無神論者」ではないかというステレオタイプが存在するが、キリスト教徒であることは既に指摘した。洗礼は子供時代に済ませ…
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隣国をさげすむプーチン大統領のゆがんだ「ウクライナ観」
ロシア軍が電撃制圧しようと攻勢を仕掛け、多数の民間人が犠牲になったウクライナの首都キーウ(キエフ)。プーチン大統領が「ロシア人と同じ民族」と言っているのが妥当かどうかはさておき、ウクライナは歴史上、…
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プーチンはこっそり洗礼を受けていた 対NATOで「救世主」気取りのキリスト教徒
ロシアのプーチン大統領がウクライナ軍事侵攻を決めた背景には、自らの勢力圏を欧米に侵食された「大国ロシア」を復活させる意図があるといわれる。かつてソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と表現したのは…
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由緒正しいロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の沈没は日露戦争以来の屈辱
4月中旬にロシア黒海艦隊の旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」が黒海で沈没したことは、屈辱にほかならない。駄目にしたのはただの軍艦ではなく、2014年にプーチン大統領が「ロシア固有の領土」と言い張って編…
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黒海の巡洋艦「モスクワ」沈没で思い出される大統領就任直後の大失態
「モスクワ」沈没──。ロシアがウクライナに軍事侵攻して50日が経とうとする4月中旬、ロシアの首都の名を冠した黒海艦隊のミサイル巡洋艦が爆発を起こし、曳航中に沈没した。象徴的な出来事に、プーチン大統領の…
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翻弄されたファーストレディー…夫プーチンは「スパイから足を洗う」約束を破った
ロシアのプーチン大統領と30年間連れ添ったリュドミラ夫人。2013年に離婚(翌年成立)に至った共同生活は幸せだったのだろうか。当たり前だが、彼女ほどプーチンと間近に接した人間は他にいない。ウクライナ…