古谷経衡 猫と保守と憂国
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出生率1.20…いま必要なのは「結婚対策」である
合計特殊出生率が1.20となり過去最低を更新した。工業国で出生率が低下するのは日本だけではない。韓国は0.72、台湾は0.87、イタリア、ドイツ、中国も1.1~1.3と低迷する。この背景はシンプルで…
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遠くにあった政権交代の足音が、いま急速に近づいている
世の中が変わるときの空気感には、六分の興奮と四分の沈鬱が入り交じっている。1993年、細川連立政権が誕生したとき私は小学5年だった。普段政治の話などしない父親が、「55年体制崩壊」と書かれた北海道新…
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殺人犯の「弱者男性」を擁護するネット世論の怪異
東京・新宿のタワーマンション敷地内で、平沢俊乃さん(25)が殺害された事件にあって、すわ“被害者叩き”が加速している。平沢さんは元ガールズバーの経営者でありキャバクラ嬢として有名であったともされるが…
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自民・杉田水脈議員がまた炎上…教育勅語礼賛は無知・無教養の集積だ
自民党の杉田水脈議員が教育勅語を巡ってまた炎上である。いわく杉田氏が出席した集会で「全員で教育勅語を唱和。背筋が伸びる思いがしました」とのこと。杉田氏が昨年から特にこの手の言動をXに投稿している背景…
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現代日本はまさに「貧すれば鈍する」経済停滞の果てに“死の商人国家”に向かう
先般、英伊と共同開発する次期戦闘機を第三国に輸出する方針が閣議決定された。この背景は実に単純である。日本の防衛産業が外需を求めているからであり、その前提には日本が旧来、輸出産業の根幹としてきた半導体…
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日本の公教育は「刑務所」に似ている
俗に「刑務所モノ」と呼ばれる漫画やエッセーを読むのが好きだ。古くは安部譲二氏の「塀の中の懲りない面々」、近年では花輪和一氏の「刑務所の中」、土山しげる氏の「極道めし」なども良い。塀の中の生活は一般人…