家計簿を見れば病気がわかる
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塩を多く買う県に高血圧が多いわけではない
塩は、予防医学の専門家から“健康の敵”として指弾されています。なにしろ世界保健機関(WHO)が、「成人の1日の摂取量を5グラム未満に抑えるべきだ」と言っているくらいです。それに対して日本人の平均摂取…
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鳥取・青森県民はカレー好きで消化器がんが多い
昭和世代にとって、カレーは国民食であり、「家庭の味」を代表する料理のひとつです。そのカレーを、家で作るのに欠かせないのが「カレールー」。その購入量が多い県を表にまとめてみました。2010年から201…
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マヨネーズを愛しながら肥満が少ない鳥取
少し目先を変えて、今回はマヨネーズの話をしましょう。 マヨネーズをこよなく愛する人を「マヨラー」と呼びますが、テレビに出てくるマヨラータレントの多くが、かなりいい体格をしています。何しろマヨ…
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和食のイメージの京都は無敵のパン王国
前回は、京都の一般世帯が、主食(穀物)からの炭水化物を全国でもっとも多く購入しているという話をしました。 京都は和食の中心地。熱々のごはんとおばんざいの食事を、日常的に食べているイメージがあ…
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炭水化物 好きな京都人は嫌いな宮崎県人より肥満率が低い
穀物(米・パン・めん類・餅など)に含まれる炭水化物の割合は分かっています。家計調査には、1世帯当たりの穀物の購入量が記載されていますから、炭水化物の総購入量は簡単に計算できます。結果は表のようになり…
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米中心の食事は寿命を延ばす?
炭水化物ダイエットが人気です。炭水化物とは、穀物に含まれるでんぷんなどのこと。その炭水化物をできるだけ食べないようにするダイエットで、“炭水化物こそ肥満の原因”とする学説に基づいています。 …
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肥満率上位の県は肉購入量が少ない
「肉は太る」というひとがいる半面、最近では、「肉を食べても太らない」という話も聞きます。ところがここに、ちょっと面白いデータがあります。毎年のメタボ健診の結果を、厚労省が都道府県ごとに集計したものです…
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わずかな赤身でも大腸がんは増えている
肉中心の食事を続けていると、大腸がんにかかりやすいといわれています。ただし悪いのは赤肉(牛・豚などの赤身肉)です。鶏肉など色の薄い肉は、大腸がんと関係ないといわれています。実際、世界各国の1人当たり…
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「肉好きは長寿」は本当か
2年ほど前、NHKの「クローズアップ現代」で、“高齢者はもっと肉を食べるべきだ”という特集が組まれたことがあります。番組によれば、70歳以上の5人に1人がタンパク質不足による栄養失調とか。 …
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牛肉消費が多い関西 鶏肉は九州と中国
肉には、筋肉や骨を作るのに必要なアミノ酸や、体調を整えるビタミン類が豊富です。肌を健康に保ち、免疫力を高め、ストレス耐性を高めるなど、さまざまな健康効果が報告されています。そのため、「(食の細い)高…
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根野菜を買わない県は高血圧患者が多い
都道府県の「標準世帯の平均野菜購入量」と「高血圧・糖尿病の受療率」(人口10万人当たり・1日当たり医者にかかる患者数)には、それなりの相関関係があることが分かりました。 しかし、ひと口に野菜…
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生野菜好きの東日本は高血圧患者が少ない
生野菜は高血圧の予防に有効といわれています。タンパク質の合成に必要なビタミン、血圧の上昇を抑えたり、下げたりするカリウムやマグネシウム、食物繊維などが含まれているからです。そのため厚労省は、成人の1…