家計簿を見れば病気がわかる
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教育格差は健康格差
この連載の最後のテーマとして、「教育への支出」を取り上げます。高所得世帯の子供ほど、教育に金をかけられるため、一流大学に進める可能性が高いといわれています。 一流大学の出身者は、一流企業のサ…
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電車か車通勤か 定期&ガソリン代から分かる糖尿病リスク
「低所得者ほど糖尿病のリスクが高い」という研究報告が、世界中でなされています。日本でも、2014年に「民医連」が発表した調査研究で、低所得者の糖尿病リスクは高所得者の1.5倍だと報告されています。 …
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年収とスポーツ出費 独身者の方が施設利用料に費用を投じる
「健康格差」という言葉をよく耳にするようになりました。所得格差が、国民の健康に深刻な影を落としているというのです。この連載でも、世帯年収と食料品の購入パターンが深く関係していることをたびたび取り上げて…
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高所得世帯ほど「たくさんの保険に入っている」は間違い
一般家庭は、生命保険(死亡保険)と医療保険の保険料をどのくらい支払っているのでしょうか。家計調査では、「非貯蓄型保険料」という項目で、それらの合計金額のみが載っています。2015年の調査から、医療保…
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年収と比例する独身者の外食費
独身者は外食が多いとよくいわれます。現役独身者(年収300万円以上)の外食費を〈表〉にまとめました。 金額は年収に応じて増えており、年収600万円超の人では、年間39万円(約3万3000円/…
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独身者は“年間100食分”を調理食品でしのいでいる
独身者を年収別に分けると、「300万円」のラインで年金組と現役組に分かれます。そこで、「年収300万円以上の現役組」だけにスポットを当てて見ていくことにしましょう。現役独身者は自炊をあまりせず、弁当…
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単身者の食費と医療費の関係
単身者の家計簿は、収入によってどのように違っているのでしょうか。表をご覧ください。まず平均年齢ですが、低所得層ではいずれも60歳を越えています。また有業者比率、つまり働いている人の割合も、かなり低い…
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金持ちはたばこより酒に癒しを求める
「家で飲む酒類に関しては、所得格差はあまりなさそうだ」という話をしました。ところが、いわゆる「外飲み」の金額を見ると、話はだいぶ変わってきます。 〈表〉には、所得別の飲酒代(外飲み)を載せました…
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金持ちも貧乏人も酒量による健康格差はない!?
酒は百薬の長。しかし、飲み過ぎは肝障害や糖尿病など、生活習慣病のもと。所得と酒類の関係はどうなっているのでしょうか。 まず消費合計額。年収300万円世帯では3万4000円。収入とともに金額も…
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夏の果物「スイカ・桃」の消費量 金持ちと貧乏で大きな格差
果物は、ビタミンや抗酸化物質などの宝庫です。全世帯平均の消費額では、バナナがトップ。ついでリンゴ、僅差でミカンとなっています。所得別では、どうなっているのでしょうか。 まず果物への出費ですが…
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低所得世帯のほうが「塩サケ」をたくさん食べている
魚介類は、肉よりもヘルシーなイメージがあります。ただ昨今の値上がりにより、肉よりも割高感が出てきたのも確かです。そんな魚介類の消費金額は、〈表〉のようになっています。 年収300万円世帯で年…
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国産牛か輸入牛か…所得格差は“食肉格差”をも招く
高所得世帯ほど、多種類の野菜、単価の高い野菜を食べていることが分かりました。では、肉ではどうでしょうか。 肉に関する家計調査の数字は、〈表〉のようになります。こちらも、所得とともに肉の消費金…
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金持ちが買う野菜の種類
低所得者は、高所得者と比べてビタミンやミネラルが不足気味であることがさまざまな研究から明らかになってきています。そこで今回は、野菜の消費について見ていくことにしましょう。 〈表〉は、年収別・勤…
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お金持ちは1斤220円以上の食パンを好む
低所得世帯と高所得世帯とでは、食料支出が2倍近く違っています。一方、日本人の所得と栄養量を調べた論文によれば、低所得層のほうが炭水化物を多めに摂取している傾向にあるようですが、さほど大きな差は見られ…
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低所得者の2倍食費に金をかける高所得者
「健康や寿命」と、「年収」とは、比例関係にあるといわれています。収入の多いほど健康で長生きでき、低所得の人は逆に病気がちで短命というのです。収入が多ければ、それだけ食費に金をかけることができ、栄養状態…
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金持ちが年間で使う「マッサージ代」は貧乏人の43倍
保健医療分野への支出は、所得が多い家庭ほど増える傾向があります。所得200万円未満の世帯では7万1000円、対して1500万円以上の世帯では約25万円です。しかし、医療費や歯科医療費については、所得…
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年収別保険医療支出 貧乏と金持ちの差は「2~8倍」
総務省の家計調査年報には、世帯収入別の統計も入っています。そこで今回は、2人以上世帯の保健医療分野の支出が収入によってどう違ってくるかを見てみましょう。 表は、「保健医療への総支出」(201…
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独身者の保健医療費は既婚者の3~5割増し
独身者は、がん、心臓病、脳卒中などの病気で50代・60代で亡くなるリスクが、既婚者と比べて2~5倍以上もあります。また高血圧や糖尿病の死亡リスクは、10倍前後にも達します。そのため、保健医療分野への…
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男性独身者は妻帯者の2倍もサプリ代を使う
家計調査の保健医療分野には、「栄養剤」と「健康保持用摂取品」という項目があります。栄養剤とは、ビタミン剤、肝油ドロップ、カルシウム剤、薬用酒など。健康保持用摂取品は健康食品などのことです。世間によく…
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医療費が60代でピークを迎えるのはなぜか?
保健医療への出費は、医薬品、健康保持用摂取品、保健医療用品・器具、そして保健医療サービスの4つの項目に分かれています。最後の「保健医療サービス」が、実質的な医療や治療にかかった金額です。 保…