密着ルポ 和歌山「二階王国の落日」
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事務総長は落選、元側近も意欲なし…リーダー不在で権勢振るった二階派も消滅へ
二階俊博は1993年に自民党を離党し、小沢一郎らと共に新生党結成に参加。しかし所属政党は離合集散を重ね、2000年の自由党分裂で二階は小沢と袂を分かつ。与党にとどまり、03年11月には約10年ぶりに…
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二階俊博は覚悟の訪中も後継お披露目に失敗、王国の象徴「パンダ」も繁殖の危機…習近平にも見限られたか
二階俊博は政界きっての親中派議員として知られている。超党派の国会議員団を引き連れて何度も訪中。国家主席の習近平とも面会し、首相だった安倍晋三の親書を届けたこともある。自他ともに認める日中外交のパイプ…
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完勝に貢献した「世耕衆」と強力応援団 弘成の妻・久美子もプライド高いのに泥臭く必死だった
今年4月、世耕弘成は裏金問題の処分を受け、自民党を離党した。党参院幹事長として旧安倍派の幹部5人衆に数えられた一人が、自民の金看板を失ったのだ。圧倒的に保守層の強い和歌山においては孤立無援を強いられ…
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二階俊博の長男・俊樹と三男・康伸の、世襲払拭を巡る不協和音…2人の性格は正反対
今回の衆院選で議席を失った二階家だが、実は8年前にも落選を経験している。2016年の和歌山・御坊市長選挙に長男の俊樹が挑戦したのだ。当時、父・俊博は自民党の総務会長であり、小泉進次郎、稲田朋美など安…
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後継・三男は比例復活もかなわず…選挙終盤に焦る陣営は父・俊博の故郷入りを要望していた
稀有な政治家ではあった。史上最長5年にわたり自民党幹事長を務め、国土強靱化を推進した二階俊博。構想を掲げた「紀伊半島一周高速道路」の最終区間の着工が始まった矢先だった。後継が衆院選に完敗し、地元・和…