「GREAT3」に続けと、達郎・浜省・みゆき・永ちゃんという「BIG4」が次々デビュー
序論:1975年の「ニューミュージック」を今語るべき理由①
新連載が始まります。題して「1975~そのときニューミュージックが生まれた」。
音楽評論家のスージー鈴木と申します。日刊ゲンダイでは、今年の4月の頭まで「沢田研二の音楽1980-1985」という連載を、約半年間、週4回、書き続けていました。その連載は「沢田研二の音楽を聴く1980-1985」という一冊の本にまとまることに(日刊現代から好評発売中)。
今回の新連載は「1980」から、時計の針を5年間巻き戻した「1975」に着目するものです。なぜか──。
まずは、今からちょうど50年前=半世紀前だということ。つまり「2025」は、当時の記憶をさかのぼるのに、絶好のタイミングなのです。
ちなみに私は当時、小学3年生。東大阪に住む、歌謡曲と阪神タイガースが大好きな、ちょっと早熟なガキでした。当時のヒット曲や音楽シーンにリアルタイムで接した記憶を、少しずつ披露していこうと思っています。