二極化・格差社会の真相
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ベンチそのものが減る一方…ならば、地べたに座って抵抗しよう
ここ数年、仕事で外出するたび、ひどく疲れる。齢のせいばかりでもない。ロハで休憩可の、たとえばベンチが、極端に減ってしまったためである。 ベンチと言えば、よく話題になるのが「排除ベンチ」。真ん…
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リベラル派が持ち出す同性婚の解釈改憲
同性婚の法制化に向けた流れが加速している。主要メディアのキャンペーンは凄まじい。これを柱とする立憲民主党の「婚姻平等法案」もにわかに注目度が高まってきた。 朝日新聞の世論調査では「賛成」が7…
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水俣病の患者団体を怒らせた伊藤信太郎環境大臣の憲法観
今月1日のこと。水俣病の患者らでつくる8団体と伊藤信太郎環境相(71)との懇談で、患者側の発言を環境省職員がたびたび制止。所定の3分を超えただけでマイクを取り上げるなどして、紛糾する事態となった。 …
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パリ五輪陸上金メダルには賞金5万ドル アマチュアリズムの建前も捨て去り存在意義も完全消滅
オリンピックの歴史的役割もいよいよ終わる、ということか。世界陸連(WA)が10日、今夏のパリ五輪で陸上の金メダリストに賞金5万ドル(約750万円)を贈ると発表した。全48種目の総額は240万ドル(約…
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異常なインバウンド効果に翻弄される日本…植民地根性丸出しの政治と社会から抜け出すべき
妻と久しぶりに箱根に出かけた。酒と温泉三昧のホテルライフ(わずか2泊3日の)は快適だったが、帰路が最悪。駅行きのバスが、東京の通勤ラッシュより混んでいた。 大半がインバウンドの客だった。中国…
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弱者をしゃぶる新自由主義が家族の解体を招いた
「母が重い」とか「毒親」とか、「親ガチャにハズれた」とか。今の世の中には親を罵倒する流行語があふれている。 著名な女優やタレントが、自分の親に対するそれこそ「毒」を吐きまくる。醜悪な図が野放図…
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リベラルなメディアも政党もジェンダー平等論の陥穽に嵌まっている
先週8日は「国際女性デー」だった。関連の話題がメディアにあふれた。記念のラッピング広告に紙面全体を包ませたのは、保守ゴリゴリの産経新聞。 男女の社会的な平等を目指す「ジェンダー平等」は、ある…
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いつの間にか…米国の代理戦争が、戦時大増税が、日常を侵襲してきた
「43兆円の枠の中で求められる防衛力の強化が本当にできるのか。見直しをタブー視せず、実効的な水準のあり方などを議論すべきでは」 と、榊原定征座長(経団連名誉会長)は語った。さる19日に開かれた…
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政治資金だけでなく選挙制度の改革から必要だ
過日、学生時代にバイトしていた写真屋の親父さんに呼ばれ、一通の書状を託された。「せめておまえの次の世代には実現できるようにしてくれや」。 題して「公職選挙法改正私案」。汚濁しきった政治に怒り…
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街を歩けば広告に当たる 時空のほとんどが巨大資本に支配されている
「ロゴレス家電」が増えているそうだ。掃除機やらサーキュレーターやらドライヤーやらの、以前はこれ見よがしに付いていたブランドロゴが、最近、あまり目立たなくされているという。 「日経MJ」(1月26…
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SDGsというカルトの呪縛からの解放を 各地各様の事情が軽んじられすぎている
昨年5月に能登地方がマグニチュード(M)6.5の大地震に襲われ、珠洲市で震度6強が観測された際、私は本欄で大要こう書いた。珠洲原発計画が凍結されていてよかった、日本列島は地震の巣なのに、原子力の利用…
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安倍派とともに消えゆく安倍元首相が主導した「5大国策プロジェクト」
2025年開幕予定の大阪・関西万博に、「月の石」を再展示するプランが浮上している由。アポロ12号が持ち帰り、1970年大阪万博のアメリカ館で展示されて、当時の観客に長蛇の列をつくらしめた、アレだ。 …
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自民党を解党し、ゼロからリセットする覚悟が国民には必要だ
自民党の政治家はやたら天下国家を語りたがる。国家安全保障がどうの、自由で開かれたインド太平洋戦略がこうの。経済成長なくして分配なしだの、グローバル人材の育成だの。 はたまたそれらの財源は今を…
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ライドシェア先行諸国の悲劇をご存じか? 米ウーバーでは年間998件もの性的暴行被害
「ライドシェア」の導入について、15~79歳の60.8%が反対している。デジタル市場調査コンサルティング会社のMM総研(本社・東京)が先月末に公表した調査結果だ。 自然かつ妥当な数字に少し安心…
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大阪・関西万博の凄まじい不人気ぶり…「空飛ぶクルマ」が飛ばないことだけがせめてもの救い
いったいいつまで、こうまでくだらなく、汚らしさも極まったイカサマ祭りに付き合わされなければならないのか。2025年開催予定の大阪・関西万博のことである。 凄まじい不人気ぶりだ。共同通信が今月…
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性同一性障害をめぐる最高裁判断とマスコミ、野党の対応は必ず大きな禍根を残すだろう
戸籍の性別変更を希望する人に生殖能力をなくす手術を課してきた性同一性障害特例法をめぐり、当該規定を「違憲・無効」とする決定を最高裁大法廷が出した。「意思に反して身体への侵襲を受けない自由」を含む幸福…
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埼玉県の「虐待条例」撤回にはややこしい側面がある
埼玉県の自民党県議団が、議会に提出していた虐待禁止条例改正案を撤回した。県民に小学3年以下の子どもの放置を禁じ、発見した際の通報義務を課す内容だったが、登下校や留守番にまで網をかけられるとあっては猛…
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戦争の足音が近づいている 誰のために何のために政府は戦争準備を進めるのか
政府は10道県の14空港と19の港湾で、東アジアの緊張に備えた防衛力強化を目的とする公共インフラの拡充を進めることになった(日本経済新聞9月29日付朝刊など)。近く各地方自治体との協議を開始する。 …
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スポンサーの意向を窺ってから叩くジャニーズ性加害問題の“人権意識”
「(ジャニーズ事務所の)所属タレントの起用は、チャイルド・アビューズ(子どもへの虐待)を認めることになる」と、サントリーホールディングスの新浪剛史社長は語った。さる12日、経済同友会代表幹事としての定…
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今や絶対的な権力性「多様性」というマジックワードの本質は何か
東京都の小池百合子知事は、今年も関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典に追悼文を送付しなかった。就任翌年の2017年以来、これで7年連続になる。 同じ1日に墨田区の横網町公園で営まれた…